今年にかけて欧州のプレミアムディーゼルが続々と投入予定で、出遅れた感があるAUDIですが、こんな隠し球があるのですね。
先日技術発表があったようです。
V6エンジンは2ステージツインターボですが、それに加えて電動のコンプレッサーで低回転でのブーストのレスポンスを上げる構造になっているようです。
低回転ではインタークーラー直後のコンプレッサーでブーストを上げ、高回転ではバイパスさせて流量を確保するようですね。
ツインターボはエンジン直後置かれるようですがコンパクトですね。エキゾースト系の「アクティブサウンドシステム」というのがちょっと笑えますが。
電動コンプレッサーで低速を確保出来てハイパワー方向にセッティング出来たため、レース仕様だと435ps/800Nm!、市販?仕様でも375ps/750Nmとハイパワーです。高性能の目安である、100Nm当たり50psに達しています。トルク特性も1250回転で既にピークの750Nmを発生するという立ち上がりの凄さです。そもそもアイドリングで500Nmのトルクですから化け物エンジンですね。
実際に乗っても、RS6と互角の走りをするようです。しかも、踏んだ瞬間のトルク発生は上回っていると思われ、同じシステムでシングルターボの327ps/650Nmの
A6TDIでも素晴らしいレスポンスのようです。
パワーだけでいうと
トリプルターボ!をおごったBMWのN57型「550d」エンジンが381ps/740Nmとパワーは上回っていますが、
エンジンの性能曲線を見るとトルクの立ち上がりはやや緩やかで、最大トルクに達するのは2000回転です。この点に関してはAUDIのTDIの方がはるかにレスポンスに優れていると思われます。
このRS5TDIは0-100Km/h加速が4秒以下、最高速も280Km/hとスーパーですし、大トルクのレスポンスと4駆を考えると実質はもっと速いでしょう。まだ市販化するかどうか未定なようですが、是非実現して欲しいですね。
来年ディーゼル参入のようですが、これくらいのインパクトが無ければ逆転は難しいのでは、と思ってしまいます。日本に来たら是非欲しい1台ですね。
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くるま | 日記
Posted at
2015/06/24 13:34:48