カワサキとのコラボにより、スーパーチャージャーのH2のエンジンにハブセンターステアリングという超絶マシンのTESI H2を発表したBIMOTAでしたが、もう一つの作品のKB4もデビューですね。
エンジンはNinja1000SXでも使用される1043cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンが搭載され、142ps/111Nmはそこそこですがレーサーレプリカのような速さは無さそうです。BIMOTAから連想するパフォーマンスとしてはちょっと微妙かと思いました。
カウリングの造形も微妙な感じでしたが、それを取り去ってみると…フロントからのダクトがずっとつながっている?
なんとシート下にラジエーターが装備されており、そこへの冷却風を導くダクトだったのですね。
どうしてラジエーターをシート下に移動したのかと言えば、通常はエンジン前方に装着されているので、そのスペースを開ける目的のようです。
その結果として、1000ccのバイクとしてはホイールベースが異例の短さとなり、400ccの車体です。それでいてエンジンが相対的に前方に移動したため、スイングアームも従来と同等か長そうです。レプリカのZX-6Rですら1400mmなのにそれを下回っているのはかなり短いですね。現行の400ccのバイクでもホイールベースが1400mmより短いバイクはありませんから、どれだけ短いかが分かりますね。
フロントにラジエーターが無い分エンジンは空冷エンジンのようにフレームピッタリに積まれ、フロントタイヤもエキパイぎりぎりの感じですね。この写真だとシートカウルのサイドのダクトがラジエーターに向かっているのが良く分かりますね。
スイングアームの方はビモータお得意のアルミ削り出しのようで、かなりの高剛性な感じです。長さもありそうです。ダンパーはもちろんオーリンズの最新型ですね。
シート下のラジエーターの冷却性能に関してはファンも装着されており問題ないようです。一般のバイクのものに比べてもサイズも大きそうです。もう一つの利点として、エンジンからの熱風がシャットアウト出来るため、夏場にタンクやカウル周りが熱くならないようです。バイク乗りの方なら痛感すると思いますが、夏場のあの火傷しそうな熱さが無いとしたら大歓迎ですね。
車重は194Kgなので本当に400ccと同等ですね。これに1000ccのエンジンですから、かなり速くて楽しいバイクだと思います。4輪で言えばACコブラか、現役ならモーガンのプラス6みたいな感じでしょうか。問題は価格でビモータならではの437万8000円ですが4輪だと思えばそれほど高価では無いので、スタイルさえ気に入れば一押しのバイクですね。以前あった「DB1」のように、絶対的な速さは追わないが乗っていて非常に楽しいバイクに仕上がっているのだと思います。
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バイク | 日記
Posted at
2022/01/18 12:08:33