我が家にやってきたアルピナD3Sですが、まず気になったのがアルピナ独自の取り扱い説明書です。ベースとなったBMWの3シリーズとは別に小冊子が付属してきます。
前の愛車のALPINA D3Biturboの小冊子の冒頭には、アルピナオーナーなら御存知のこんな文言が書いてありました。他の自動車の取説には無い面白い始まりですね。個人的には「お客様が当社の高性能車をそれにふさわしい技術的感性、注意および責任感をもって操縦され、かつ路上の他車へも敬意を表されるという前提に立って」という下りが大好きです。
これが新型のD3Sになり、社長もブルカルト氏からアンドレア氏に代替わりする事で何か変化があるかと思って楽しみにしていましたが
全く一緒の文言でした(爆)。最後の行の「それでは、愛車」の後に「D3S」と入らなかったのがちょっと残念です。全車共通の最初のページのようですね。こんなところにも微妙にコストダウンの影が(苦笑)。
それはともかく、アルピナの取説の更に面白い?部分は慣らし運転について事細かに言及しているところです。一般の自動車だと「走行1000Kmまではあまり回転を上げずに急加速を避けてください」というくらいしか書いていない事が多いですが
走行距離500Kmまでの注意点がしっかり書いてあります。「お奨めします」と言いながら「慣らし運転を厳守されるよう」と書いてあるのが凄いですね(爆)。以前の愛車のALPINA D3Biturboでは「3500回転を上限に、できるだけ異なる速度、エンジン回転数およびギアで走行してください」とありましたが、もっと条件が厳しくなっています(苦笑)。
500Kmを超えるとエンジン回転数の上限は4000回転に上がりますが、もう最高出力の発生回転数ですから、ほとんど慣らしの意味が無いような気がします(爆)。1500Kmを超えると回転数などの縛りは無くなりますが、最高速度を断続的に上げるって…アウトバーンかサーキットでなければ無理ですね。
実際に普通に走り出すと、D3Sの太い(太過ぎる?)トルクのおかげで発進から1500回転くらいでどんどんシフトアップしてしまって市街地走行でもあっという間に6速に入ってしまい、他のギアや3500回転まで上げる余地はどこにもありません(爆)。もちろん、最高速度の150Km/hも公道では出す場所がありません(苦笑)。
仕方が無いのでスイッチトロニックを使用してマニュアルシフトでゆっくり加減速して走るというパターンになりますが、今回は「走行250Kmまでは上限2500回転、250-500Kmまでは上限3000回転、500Km以降は3500回転」というパターンで走ってみました。3500回転というとそれほど高回転とは思われないかもしれませんが、ディーゼルエンジンだと5000回転前後がレブリミット(D3Sは5500回転)なので、レブリミットの7割近くはほとんど常用域で慣らしで緩やかに使うほど低回転では無いのでちょっと不思議です。
ただ、以前の135iでも慣らし運転の際にはやはりレブリミット上限の7割くらいが指示されていたので、一般のイメージの「エンジンを回すのは回転上限の半分まで」とはちょっと違う感じですね。BMW標準の3シリーズの取り説の慣らし運転の説明でも「ガソリン車は上限4500回転、ディーゼル車は上限3500回転」とありますから、以前と変化無いようです。
始めは「6気筒の割にはちょっと振動があって回すとビート感があるのはディーゼルだからかな?」と思っていましたが、徐々に回りが滑らかになって6気筒らしいスムーズさになってきました。まだまだ慣らしの最中なのでアクセルも1/4程度で軽く踏んでいる感じですが、トルク表示は200Nmくらいでこれで十分な加速です。慣らしが終わって730Nmのトルクを開放するとどんな加速になるのでしょうか(爆)。D3SやB3にお乗りの皆さんはどんな慣らし運転をされていますか?
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ALPINA D3S | 日記
Posted at
2022/08/30 06:30:47