12年、24万Kmを走破しても滑らかなステアリングの手応えをずっと維持していた初代ミドリーヌ号ですが、最近D3Biturbo乗りの方から「異音がするのでパワステオイルの注ぎ足しをしようと思いますがオイルリザーバータンクは何処でしょうか」とメッセをいただきました。
ちょっと調べてみるとE90のパワステオイル漏れは良くあるトラブルのようで、オイルポンプやホースの交換例の記事を見かけます。しかし、我が家のミドリーヌ号は確か電動パワステだったような…。
いろいろ調べてみると、E90は後期型から電動パワステになったようです。国産車のようなコラムモータ式EPSではなく、メルセデスベンツやVWのようなデュアルピニオン式とも違ってポルシェと同様のラック軸平行式EPSという形式のようです。
ラックアシスト式EPSの場合は、タイロッドを介してステアリングラックに生じた摺動力(ラックを推す力)を、ステアリングラック軸上に設置したアシスト装置で受けることで、高い剛性感をもたせられ、センシングをするステアリング操作軸とモーターアシスト軸の2つに役割を分離できるので、フリクション低減と、スムーズなトルク伝達ができるようになって油圧式パワステのフィーリングに近付いたようです。
国産車ではやっと2017年になってレクサスLCにJTEKT〔ジェイテクト〕製のラックパラレル式EPSが初めて装着され、RAV4やハリアーにも採用されているようで、フィーリングの向上に役立っているようですね。
初代ミドリーヌ号に乗っている当時は油圧パワーステアリングと比べても遜色無く滑らかな手応えで箱替えまでずっと良好なコンディションを維持していましたし、新ミドリーヌ号は4駆になった分ステアリングの手応えは一歩譲る感じなので、本当に初代ミドリーヌ号のステアリングフィールは秀逸でした。
実際に何処までアルピナとしての作り込みがなされているのかは不明ですが「公差ゼロを目指した車造り」という意味ではステアリングのフィーリングについてもアルピナならではの上質さが実現されていると思います。
しかし、標準のBMW E90型3シリーズは後期型の電動パワステもステアリングラックなどが壊れるトラブルが出ているようで、油圧から電動になってメンテナンスフリーになった訳でもないようです。
そこでちょっと思い当たったのが、私の普段の主義としての「ハンドルの据え切りは極力しない」という運転スタイルが関係しているのでは、という点です。
油圧ステアリングですとハンドルの据え切りはエンジンがアイドリング状態ですし、タイヤが静止状態なので一番パワステに負荷をかける行為だと思いますが、電動パワステになればエンジン回転には関係無いので少しは負荷軽減になっているかもしれません。
それでも据え切りでのハンドル操作は(頻度にもよりますが)ステアリング系に負荷をかけているのでしょうね。負荷の差としては大した事はなくても、12年、24万Kmも乗っていればトータルでかなりの蓄積になったのかもしれませんね。
私の場合は変な路地や駐車場に入ってドツボにハマった時以外は据え切りをしていないので、頻度にすると年に1、2回くらいで、初代ミドリーヌ号では12年の通算で20回くらいでしょうか。
新ミドリーヌ号に替わっても、走行15000Km時点で据え切りはまだ1回で、今年は幸いまだしていません(爆)。多分、ディーラーさんやショップさんに預けた時や友人に乗ってもらった時の据え切りの回数の方がずっと多いはずです(苦笑)。
もしかするとエンジンの慣らしと同様で、ステアリングも滑らかに操作する事で作動面も滑らかになってフィーリングが向上するのかもしれませんね。
そういう意味では、アルピナに相応しい運転をしていれば極上のステアリングフィールを維持出来るのかもしれませんね。中古のアルピナでステアリングフィールが良くなかったら、それは前オーナーさんが(以下自粛)。
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ALPINA D3 Biturbo | 日記
Posted at
2023/04/18 00:03:00