昨年も同じような記事を書きましたが(爆)、今年も鈴鹿の8時間耐久レース、HONDAが優勝して3連覇を果たしましたね。今年は220周と最多周回数の更新というおまけ付きです。
ここ数年の傾向ですが、HONDAの2輪レースはMotoGPの凋落に始まってSBKでも低迷し、国内のレースのJSB1000でも優勝から遠ざかっているのに8時間耐久だけは強いのは本当に不思議です。
確かに3年前からワークス体制で8時間耐久レースに臨んでいるので他チームに比べてアドバンテージもありそうですし、今年はGPライダーのヨハン・ザルコ選手も加わっており、今まで5勝している高橋巧選手も走るので万全の体制ではあるのですが、バイク自体の速さを考えるとちょっと不思議です。実際に今年はワークスヤマハのマシンがポールポジションを獲得しましたし。
しかし、実際のレースでは終始トップを走って終盤には2位に1分程度の差を付け、最終スティントでの
ライダー交代時にピットミスがあって40秒のタイムペナルティを課されたものの8秒差で逃げ切って3連覇を果たしています。
マシンのハンデ?を跳ね返しても優勝してしまうのは、HONDAの鈴鹿8耐にかける執念だとしか思えない結果ですね。
確かに今までも海外のSBKや国内レースではそれほど強くなくても鈴鹿8耐だけは圧勝というパターンは多かった気がします。それだけ鈴鹿8耐に向けたスペシャルマシンを開発しているのかもしれませんね。
スプリントレースでは行われないタイヤ交換に対応するクイックチェンジャーや給油など、耐久れーすならではの装備も多々あるので、これらについてはかなりのノウハウが蓄積されているのかもしれませんね。
そういう意味では今年ワークス体制でドゥカティPanigale V4Rで参戦したDUCATI Team KAGAYAMAはクイックチェンジャーなどの装備はしていないにも関わらず3位を争った末に4位入賞したので、マシンの素性はかなり優秀なのでしょうか。
しかしそれでもHONDAが8耐だけは強いのは、1981年のレース開催以来30勝を重ねているので、レース自体にかなりのノウハウが蓄積されている気がします。
目標の周回数を達成するためのラップタイム設定、それに向けての燃費やガソリン消費量など、勝利に向けての綿密なシミュレーションは当然どのチームも行っているのでしょうが、実現に向けての努力がHONDAは半端ないのかもしれませんね。
以前のレースでも、他チームが想定しているピット数を1回下回る想定での燃費設定をしてレースを実行したり、ライダーの疲労を減らすために本来だったら6速のミッションを8耐用に5速にしたマシンを投入したりというトライもしていますので、他チームでは実現出来ないアプローチで勝ちに行くという執念も凄いですね。
しかし耐久レースではいくらライダーが頑張ってもピット作業のミスで時間を食ったりするとおじゃんになってしまいますし、転倒などあった際のマシン回復作業など、耐久レースならではの側面もありますね。DUCATI Team KAGAYAMAは他チームより一回当たり10秒ピットストップが長かったそうで、その分を挽回しようと思うと無理な走りが転倒につながるリスクもあるので難しいですね。
今回も1分差を付けての余裕の勝利のはずがピットの作業ミスで8秒差まで詰め寄られているので、本当に色々な事態を想定してレース運びをしないといけないようです。以前にはトップを独走しながらガス欠という憂き目に遭っているHONDAだけに今回も水面化では血の滲むような努力をしているのかもしれませんね。
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2024/07/30 06:10:54