
先日発表されたレクサスのLBX MORIZO RR、結構気になっているのですが
今月のCAR GRAPHIC誌は「プレミアムコンパクトSUV」のジャイアントテストだったので久しぶりに買ってみました。しかし、CG誌も8月号から値上げして1740円になっているのですね。さすがに毎号買う気はしませんね(爆)。
参加した車種はアウディのQ2 35 TFSi、BMWのX2 sDrive20i、DS3 OPERA BlueHD、ランドローバー・イヴォーク SE D200、レクサスLBX、メルセデスGLA200d、ミニ・カントリーマン S ALL4、プジョー2008 GT BlueHDiという面々ですが、今回の意図は「レクサスのLBXが小さい高級車として欧州のライバルと比較してどうか?」という辺りにあるようですね。
実際のテスト結果としては、残念ながらLBXは燃費は2位、インフォティメント関係ではトップを取ったものの、動力性能や操縦性、居住性や乗り心地では下位に低迷してしまいました。エディターのパーソナルチョイスでもDS3がトップで以下アウディQ2、ミニ、X2となり食指は動かなかったようです。
居住性に関しては参加車種の中でも小さい方でBセグメント相当ですから仕方ない部分もあって割り切りが必要でしょうし、エンジンも車格に合わせているので動力性能もそれなりかもしれませんが、操縦性はレクサスを名乗っているのであればもうちょっと頑張って欲しかったです。
もちろんベースとなったヤリスクロスと比較すれば十分上質で高級なのかもしれませんが、欧州勢と比べるとやや分が悪いのは否めませんね。
しかし、参加車種の面々では全幅1900mmのイヴォークはどう考えてもコンパクトではないですし(どちらかと言えばレンジローバー内の廉価版というイメージがあります)、X2もBMWで最もコンパクトというだけでそれほどプレミアム感がありません(iDriveは省略されてますし、FFベースですし)。LBXと比較するために無理矢理揃えてきた感がありますね(爆)。
そういう意味では、コンパクトな車体で高級車の趣きを持たせるのがいかに難しいかが分かりますね。奇しくも
今週の「クルマでいこう!」も小さな高級車でLBXとミニ・カントリーマンの比較とDS3の紹介でしたが、メディアの考える事は一緒なのでしょうか。
内装などの見た目だけを高級にしても「小さな高級車」にはならない典型的な例はアストンマーティンのシグネットでしょうか(笑)。トヨタのiQをベースにしており、内装はアストンマーティンならではの本革づくしですが、基本的なメカニズムは全くiQのままではちょっと厳しい気がします。それでいて価格はiQのほぼ3倍の500万円の上に当初は「アストンマーティンのオーナーだけに売ります」という方針だったので当然売れず(爆)、その後は一般向けにも販売したようですがもちろん売れず(激爆)、日本には数台来たくらいでしょうか。

それに比べると、
スマートのブラバス仕様の方がきちんとエンジンやミッションもチューンしてあり、シートも形状の違う上品な革製だったりして乗って楽しく高級感がある車に仕上がっていた気がします。RR駆動でステアリングも滑らかでハンドリングも楽しく、最小回転半径も4.1mと軽自動車より小回りが効いて痛快です。
今回のジャイアントテストの参加車は「プレミアムコンパクト」と言いながら最小回転半径はアウディQ2が5.1m、レクサスLBXが5.2mですが他は5.3〜5.5mでE90やF30、現行メルセデスCクラスより大回りなので全然コンパクトではないですね。他の車種が大きくなり過ぎたために相対的にコンパクト扱いなだけの気がします。
昔から良く「小さな高級車」というコンセプトで何度か登場している車は結構あるような気がしますが、どれも成功した試しが無い印象ですね。それよりはスマートブラバスやトゥインゴGT、アバルトやミニクーパーのようにベーシックカーで高性能を狙った方が楽しい車になっている気がするのは私だけでしょうか。
結局コストとマーケティングの折り合いの問題で、小さな高級車を欲している人はそれほど多くなくてペイ出来ない、というのが悲しい現実でしょうか。そういう意味では軽自動車のEVは(安全性はともかく)小さな高級車になり得る可能性を秘めている気がします。HONDA eなんかはそれに近いコンセプトのような気がしましたが、生産終了になってしまって残念ですね。最近はEV仕様も出た
新型ランチア・イプシロンにちょっと心惹かれています。
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くるま | 日記
Posted at
2024/09/10 00:02:23