エンジンにも車体剛性を負担させるダイアモンドフレームでエンジンにスイングアームピボットを持つ構造ですね。以前のV型4気筒モデルには良く使われた片持ちのプロアームですが市販の際に採用されるのでしょうか。リアサスペンションはリンク無しでフレームをスイングアームに直付けですがこれも市販時には変わりそうですね。
コンセプトモデルのモックアップなのでラジエーターは付いていませんが、前方気筒と後方気筒からの排気管の集合が格好良いですね。
電動スーパーチャージャーはかなりコンパクトな感じですね。インタークーラーを使用しないのはカワサキのH2などと一緒で軽量化のためのようですね。
このエンジンのまま市販されるかどうか疑問ですが、シリンダーヘッドの背が高い割にブロックは短いので結構ショートストロークでしょうか。排気側にカムが寄っていたり、高さも排気カム軸が低く見えるので色々仕掛けがあるのでしょうか。
上から見るとエンジンはかなりスリムな感じですね。
電動のスーパーチャージャーならターボラグは皆無ですし、電子制御で低回転から高回転まで状況に応じたブーストが自由自在でしょうから、コンパクトなエンジンでも大排気量のエンジンと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮するでしょうね。トルク特性もスーパースポーツからツーリングモデルまで色々対応出来そうです。
見た目は600cc前後のような大きさで、電動スーパーチャージャー装備でリッタークラスのパワー、といった感じでしょうか。
HondaのFUNモデルへの適用を予定している、との事ですが、スポーツモデルなのか、クルーザーなのか、クロスオーバーなのか興味がありますね。色々な車種に搭載して欲しいです。
それにしても、このエンジン、V3というのは前代未聞のレイアウトですね。普通は3気筒なら当然直列3気筒にしますし、各社の現行3気筒エンジンは(トライアンフのロケット3を除いて)全てが横置きの直列エンジンです。
V型の3気筒エンジンはGP500のレーシングマシンのNS500がほぼ唯一で、市販車だとそのイメージで作られたMVX250F/NS400Rの90度V型エンジンしか思い付きません。
今回のコンセプトモデルのエンジンは他のエンジンと比べてエンジンブロックやシリンダー、クランクに至るまで全く共通点は無いはずで、今時こんな新作エンジンを作ったらよほどたくさんの車種に搭載しなければ元は取れなさそうですが、きっとHONDAはそんな事は考えていないでしょうね(苦笑)。
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Posted at
2024/11/08 04:50:28