普通の人は効果な輸入車にそうそう乗りに行ける訳でもないので雑誌やウェブサイトのインプレに頼る訳ですが、参考にならない記事も良くありますね。
こちらは某W◯B CGの試乗記事ですが、
新型X3のインプレが支離滅裂に感じます。「かなりヘンテコなカタチになった」と言っておきながら「つくりは精緻で、ボディーのチリは小さく、品質感は高い」と持ち上げています。チリが小さいだけで気に入る人っているのでしょうか。
「スタートボタンを押すと、エンジンがディーゼルっぽいガラガラ音をたて始めて微妙な振動もあるようにも感じる」そうですが、「不思議なことにそのうち、ざらつきなんてあったっけ?と、そう感じた自分のことを忘れる」そうで、本当にエンジンの感触を分かっているのかな?と思います。
ディーゼルエンジンにお乗りの方なら先刻御承知かと思いますが、冷間始動時はディーゼルエンジンはややガラガラ言うのが普通でエンジンが温まるとアイドリングでも静かですが、そんな事も気付かないのでしょうか。
そして笑えるのが「路面は荒れており、そういう路面だとバネ下が若干バタバタする」けれども「路面が滑らかだと、たちまちにして路面が滑らかであることが分かる」とのコメント。
何のインプレッションにもなってないですね(爆)。
BMWに限らず、滑らかな路面なら滑らかに走るのは今時の車なら当たり前、荒れた路面でどれだけ上手く走れるかの評価が大事な気がします。こんな記事を読んで参考にする方がいるのでしょうか。
さらに酷いのが「ボア×ストローク=90.0×84.0mmのショートストロークと、シーケンシャルのツインターボがこの軽やかなフィールの物理的、基礎的要因」って…今時オーバースクエアのエンジンなんてポルシェかランボルギーニくらいでBMWも20年以上前からロングストロークなのに、勘違いも甚だしいですね。
それ以前にディーゼルにショートストロークなんかあり得ないという機械工学的な知識も抜けているようですが。まあ、以前にもボアとストロークを逆に読んでいたジャーナリストも居たのでそんなに珍しくないのかもしれないですが。
以前の黒沢元治さん、岡崎宏司さん、笹目二朗さんをはじめとする今やレジェンドの面々は的確な自動車の知識が基礎にあった上にしっかりとしたインプレッションと表現力でまるで自分が乗っているかのような試乗記になっていましたが、最近は参考になる記事はあまりありませんね。EV時代に向けて車も劣化しているので劣化したジャーナリストとバランスが取れているのかもしれないですが。
まあ、ウェブの記事はタダで読めるのであまり文句を言う筋合いではないのかもしれないですが、また一人ブラックリストに載った感じです。
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BMW | 日記
Posted at
2025/02/20 06:14:38