本国ではもうサイトにも登場している125dですが、実力の程はどうなのか、ちょっと検証してみました。
お約束の比較図ですが、現状ではガソリンのトップモデルの125iと比較するとこんな感じです。
馬力は全く一緒の218馬力ですが、トルクは125iの310Nmに対してほぼ5割増しの450Nm!その内?デビュー予定の「M135i」も上回っていると思われます。
日本に導入されるのは8速ATのみでしょうから、それ同士の比較をすると、馬力は一緒なので、0-100Km/hの加速は全く一緒の6.5秒です。
しかし、私がいつも重視する実質的加速に近い指標の「80-120Km/h加速」を比較すると、4速でも5速でも約1秒125dの方が速いです。実際に普通に乗っている状態からの加速では結構な差になるのでは?と考えています。
いつも引用している手前味噌の図ですが、車重が似通ったガソリン車とディーゼル車の比較をすると330iに対して123dは0-100Km/h加速では1.3秒遅いですが、中間加速だと0.5秒/0.8秒も速いのです。という事は、これより0-100Km/h加速が1秒速い(それでも330iより0.3秒遅い)125dの中間加速がどれくらいか何となく想像出来ると思います。
ちなみに、335iと比べてみても、125dなら中間加速では4速なら0.5秒速く、5速で同じ加速とかなりの実力です。
もちろん燃費に関しては、125iも15.6Km/Lと善戦していますが125dは20.8Km/Lとかなりの差です。燃料タンクが50Lの1シリーズでは、満タンでの航続距離は圧倒的な差になる気がします。
でも、「そうは言ってもガソリンエンジンの方が回す楽しみがあって面白い!」という御意見もあると思います。では125iのエンジン、どうなのでしょう?
125iのトルクピークは1350-4800回転ですが、パワーピークは5000回転です。例えば自然吸気の直6エンジンに代表されるような回して楽しいエンジンはトルクピークからの落ちが少なく、そこから更に回転が上がったところでパワーピークを迎える特性になっているものが多いですが、125iのN20B20エンジンではその差がたった200回転!これでは、回転が盛り上がる爽快な感覚は味わえないかもしれません。
いわゆる「台形パワーカーブ」で、トルクだけではなくてパワーピークも広回転にわたって一定なので、パワー特性としては盛り上がり感が無いかもしれませんね。
逆に、125dのN47D20型の方が、トルクピークは1500-2500回転なのにパワーピークは4400回転ですから、「エンジンの全回転域から見たトルクピークとパワーピーク」といった視点から考えると、こちらの方がスポーティーな特性の可能性すらあります。
お乗りになった方なら実感されたと思いますが、0-100Km/h加速が7.0秒に過ぎないツーリングボディのD3君でも、コーナーの連続する区間でトルクを上手く使うと結構パワフルに感じられますので、これよりボディが小さくて車重も150kg以上軽く、0-100Km/h加速も更に0.5秒速い125dなら、アルピナの文句では無いですが充分「スポーツディーゼル」の実力があると思います。
おまけに最新の8速ATなら、トルクの美味しいところだけをこまめにマニュアルシフトで使えるので、更にコーナーが楽しいかもしれません。
それでいて、実際の走行でも満タンで800Kmくらいは走ってくれたら、他になんの文句があるでしょうか(笑)。
後は実際の販売価格で125iとどれくらいの差が出るかですが、イギリスでの販売価格ではほぼ22万円の差でした。日本に導入されれば多分クリーンディーゼルはエコカー減税100%になるでしょうし、ハイオクと軽油の燃料代の差を考えると結構元が取れそうな気もします。
でも、出来たらこれをベースに「ALPINA D1 Biturbo」なんてお得な車を作ってくれたら最高です(爆)。それならD3君から買い換えてしまうかも。あ、もちろん大きい方はALPINA D5 BiturboかM550dにお任せです(核爆)。
Posted at 2012/02/20 13:34:58 | |
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BMWディーゼル | 日記