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RANちゃんのブログ一覧

2024年12月17日 イイね!

久々にスマートに乗りました。

久々にスマートに乗りました。

久々にスマートを借り出して1日乗る機会がありました。4ドアのスマートフォーフォーです。900ccターボの普通のグレードです。





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乗り込んでみるとシートはちょっと小振りですが外観から予想されるより普通です。ポジションはややアップライトでちょっとミニバンやSUVに近い感覚です。ボンネットはほとんど見えませんが、元々フロントオーバーハングが極端に短いのでフロントウインドウの前端から50cm向こうが前端という感じです。


走り出してみると、ずっと以前に試乗したブラバスよりは力がないものの、90ps/135Nmのパワーは1tちょっとの車体には十分です。基本的に同じDCTですが、ブラバスよりも変速スピードは緩やかな感じで、ギア比もやや高い印象です。


それよりもステアリングがかなり軽い感じでブラバスの半分近い手応えの上に遊びが割と大きいです。


山道も走ってみましたが、通常のエコモードだとあまりエンジンが回らない感じでスピードが乗るとすぐにシフトアップしてしまって加減速にメリハリが付きません。スポーツモードにすればそこそこです。


マニュアルシフトにしてみようかと思ったらステアリングにパドルが無いのでシフトレバーでの操作になりますが、手前に引いたらシフトダウンになるので最初は面食らいました。タコメーターは無かったので2速、3速メインで走りましたがパドルはあった方が良いですね。


ただ、ステアリングの遊びは大きいもののRRなので手応えは滑らかですし、加速もそこそこでコーナリングも楽しく走れました。エコタイヤのようですが前185/50-16、後205/45-16でグリップも十分でした。


そしてブレーキの効きも割と良く、以前乗った印象では通常モデルでもブラバスでもタッチがやや柔らかかったのが、今回の車は踏み始めから効きが良くてリリースもしやすく、今までで一番良かったです。本当だったらブラバスが一番ブレーキが良さそうですが、結構個体差があるみたいですね。このブレーキのおかげで下りの山道は楽しく走れました。


車体剛性が結構高いのか、段差や悪い路面でも結構サスペンションが動く感じで乗り心地は悪くない感じです。


そしてスマートお得意の小回り性能ですが最小回転半径は4.1mで、たまに出かけるお店に入るのに交差点の右折からUターンするのですが初代ミドリーヌ号がギリギリ曲がれ、新ミドリーヌ号が曲がれずに切り返しが必要なところを余裕で曲がった上に内側車線に入れるくらいでした。


リアシートはちょっと狭めですがレンタカーで借りたヤリスと大差なく、乗り心地が良くてダブルサンルーフになっている分快適かもしれません。ただ、窓が上下に開かず昔の車のように後端がちょっと開くタイプなので不便かも。


400Km近く走りましたが19Lしか入らず20Km/L以上走った計算になるのでちょっとビックリしました。満タンなら余裕で500Km走れそうです。


トランクルームはやや狭くてエンジンが下にあるためちょっと暖かくなりますが、冷たくしておきたい荷物はリアシートに置けば良いので2人乗りならあまり不満はありません。


日本車ほど使い勝手は良くないかもしれませんが、必要十分に速くて運転も楽しく、超絶小回りが出来るので、ヤリスの廉価版グレードよりは断然良かったです。


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これがブラバスになればパワーアップしてステアリングの手応えも良くなって更に運転が楽しくなりますし、シートも座り心地が良くなるのでレクサスLBXの標準版と比べてもスマートの方が良いかもしれません。特に狭い道を通るようならLBXより70cmも小回り出来るのは最強ですね。


そういう意味では兄弟車のルノー・トゥインゴも性能はほぼ一緒でキャンバストップも選べますし、ブラバスと同等の性能のトゥインゴGTにはMTもあったのでこちらもおすすめな感じです。生産終了してしまって残念ですが、程度の良い中古でも150万前後で買えそうなのでありかもしれません。


結局スマートもトゥインゴもEV版は出ていたものの日本には導入されませんでしたが、内燃機関バージョンと比べても走りは更に上質になった可能性はあるので残念ですね。次期トゥインゴのEV版は日本に来るといいですね。
Posted at 2024/12/17 04:54:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2024年11月19日 イイね!

EV一択で良さそうですが、やっぱり航続距離がネックです…新型5シリーズちょい乗り


行きつけのディーラーさんから「EVとディーゼル比較試乗キャンペーン」のお知らせが来たので行ってみました。いくつか試乗プログラムがあったのですが、今回は新型5シリーズに乗らせていただきました。


最初の試乗車はEVのi5 M60 xDriveです。乗り込むとシートは大柄で革シートの当たりも良くてリラックスして座れます。高級車に乗っている感じです。


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大型の運転席メーターとセンターメーター一体型のモニターは少し進化して、カーナビでは曲がり角などでカメラ画面が映し出されるAR表示になったようですが、やっとメルセデスベンツに追い付いたか、という印象です。スピードメーターとパワーメーターは使えないので、このAR画面をヘッドアップディスプレーに表示して欲しいですね。


発進するとEVなので当然無音です。開けた場所で全開にするとかなりの加速です。601ps/795Nmのパワーで0-100Km/h加速も3.8秒なので数値的にはアルピナB3やM3並ですが、踏んだ瞬間にモーターならではの瞬時の加速に入るので体感的にはもっと速いですね。予告せずにフル加速すると同乗者がムチウチになりそうです。


ステアリング左側にあるパドルを引くとブースト機能が働いて更に加速が強くなりますが、それと同時にスピーカーから轟音?も響いてくるのでそれは余計だな、と素直に思いました。ワインディングでのスポーツ走行では良いかもしれないですが、街乗りでは不要ですね。


シフトのスイッチを手前側に引くとドライブモードが通常のものか回生ブレーキでワンペダルドライブが可能なBモードかの切り替えになりますが、Bモードにすると回生ブレーキの効きが強くてアクセルを離すと通常のフットブレーキよりも大きな減速Gが出て止まってしまうため、ややアクセルコントロールに気を遣います。もう少し回生ブレーキの効きが弱目の方が良さそうですが、パドルでの調節は出来ないそうです。アクセルペダルの戻し加減でもう少し回生の幅があるといいですね。


カタログでの一充電走行距離はWLTCモードで455kmだそうで試乗を終えたところでの表示は360Kmほどだったので現実的には400Km未満の航続距離でしょうから、個人的にはちょっと短めですね。遠出するには絶対1回は充電しなければならないので不便に感じてしまいますし、出先で駐める場所にも不自由しそうです。


次に乗らせていただいたのはディーゼルの523d xDriveです。こちらは以前よりは微妙にパワーアップされていて197ps/400Nmですが、i5 M60より500Kg軽いものの加速の感じは半分以下といった感じで新ミドリーヌ号と比べて50Kgほど軽いものの明らかに遅いです。4気筒なので意外とエンジンの振動も感じ、5シリーズから予想される滑らかさはそれほど感じませんでした。でも、車体が500Kg軽い分の軽快感はありました。これで6気筒の540dなら文句なしですが無いものねだりですね。


もちろんディーゼルなので満タンにすればEVよりも2倍前後は長く走れそうですが、何故か燃料タンクは3シリーズと大差ない60Lに減ってしまっているので、3L直6のアルピナD3Sと比較しても遅い上に満タンの航続距離も短いし良いとこ無しです。車体が大きくなっているのにトランク容量も燃料タンクも先代より小さくなっているのはEVと共用設計の弊害ですね。


これがガソリンの523iでしたらパワーは190ps/310Nmに落ちるので、更に遅い上に燃費も悪くなり、ガソリンの軽快感はあるかもしれませんが単なる廉価版にしか思えません。もちろん5シリーズならではの高級感やゆったりした居住性はあるのでしょうが、全長5m超えで幅も1900mmでは普段乗りは出来ない感じです。


ただ、どちらのモデルも標準で後輪操舵機能が装備されていて最小回転半径は5.3〜5.4mなので、曲がり角などではイメージしたより小回りが効きました。


i5 M60ほど超絶に速くなくても良くて航続距離も欲しい、というとEVの下位モデルのi5 eDrive40が0-100Km/h加速も6.0秒で航続距離もカタログ値で580Kmに伸びるのでやや現実的かもしれませんが、それでも遠出にはちょっと不十分な感じです。


個人的にはM60とeDrive40の中間くらいの加速で航続距離が600Km超えだと選択範囲に入ってきそうですが無いものねだりですね。乗ってみればEVの動力性能と快適性の優位点は明らかなのですが、これだけ大きなセダンなら悠々と遠出したいので航続距離には不満がありますね。


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そういう意味では先日メルセデスベンツのEQS45+がマイナーチェンジされ、バッテリー容量の増大で航続距離が759Kmに伸びたり、外観もクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを付与しているのはちょっと魅力的ですね。内装でも今まではオプションでも選択出来なかったハイパースクリーンが標準装備のようです。その分価格も上昇しているのでしょうが。でもこれなら実際的な航続距離は600Kmを超えるでしょうから自分の使い方としては十分合格点です。


EVとしては滑らかな加速で十分以上の動力性能でも航続距離が足らず、内燃機関だとパフォーマンス不足な上にスタイリングもイマイチだと、あえて5シリーズを選ぶ理由があまりない気がします。EVならテスラやEQSで良いでしょうし内燃機関ならメルセデスのEクラスやアウディのA5で良さそうな気がしてしまうのは私だけでしょうか。


同一モデルで様々なパワーユニットの選択肢があるのは悪い事では無いですし、上手く趣味に合えば十分魅力的なのかもしれませんが、内燃機関とEV共用シャーシはどっち付かずになっている印象ですね。バッテリー搭載のスペースを稼ぐために腰高になるのを全長を伸ばしてバランスは取ったもののトランクも燃料タンクも小さくなっているので、内燃機関モデルが割りを食っている感じですね。SUVモデルだとこうした弊害は出ていないように思えますが、セダンだと難しそうですね。
Posted at 2024/11/19 06:06:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2024年11月12日 イイね!

かなり気に入りましたが納期が…レクサスLBX MORIZO RRちょい乗り

かなり気に入りましたが納期が…レクサスLBX MORIZO RRちょい乗り


以前から気になっていたレクサスLBX MORIZO RR(以下MORIZOにします)ですが、近くのディーラーさんでちょい乗りさせてもらいました。



室内は黒一色の本革シートでしたが、当たりも柔らかくて座りやすい感じです。シートもフル電動でポジションもきっちり合いました。


エンジンをかけるとちょっと低音が混じった感じで格別3気筒という感じはしなかったですが、なんとメーター表示に「水温が低いので穏やかに走ってください」という警告メッセージが大きく出ていました。これは初めてです(爆)。


ディーラーさんから一般道に出る時に「あれ、大きさの割に小回りが効かない感じだなぁ」と思いましたが、標準のLBXの最小回転半径が5.2mなのに対して20cm増しの5.4mでした。タイヤサイズが標準車のから235/45/19にアップされているので仕方がないところでしょうか。


走り出してみるとそこそこ乗り心地も良く荒れた路面のところでも不快感はありません。もうちょっと硬めの反応を予想していましたが、LBXベースで高級感も考慮しているのでしょうか。車体の剛性が高そうなのでそれも効いている感じですね。


アクセルを多めに開けるとかなりの加速ですが、予想したほどではありませんでしたが試乗時はディーラーの担当さんも含めて3人乗りだったので1人乗りだともっと速そうです。1470Kgの車体に304ps/400Nmのパワーですから十分以上に速いですが、体感的には初代ミドリーヌ号と同じくらいでした。


ブレーキも効きは強力ですが立ち上がりはそれほど強くないためコントロールも楽で、好印象です。信号待ちでも普通に滑らかに止まれます。


ちらっと街乗りさせてもらっただけなのでコーナリングに関しては不明ですが、高級な味わいのまま高性能にした感じでかなり気に入りました。


標準車とどれだけ差があるのかと思ってハイブリッドの標準車の方にも乗せていただきました。こちらは発進時はモーターのみなので結構静かで滑らかでしたが、少し強めに加速しようと思うとエンジンが始動します。ちょっと雑味がある感じでMORIZOよりも音量は控えめですがモーター走行時とやや落差がありますね。CVTによるラバーバンドフィーリングも少し感じます。もちろん加速は緩いので必要十分にちょっと足りない、という印象です。


乗り心地もMORIZOよりもやや硬めな印象で、225/55-18のタイヤから予想されるよりタイヤの硬さを感じました。MORIZOの方が剛性も高くてダンパーも高性能でしょうから、標準車よりサスペンションの作動性が良いのかもしれません。


もう一つ気になったのがブレーキで、ちょっと踏んでも制動力の立ち上がりが強くてかなりカックンブレーキ気味でした。これは街乗りで気を遣うので「小さな高級車」としてはアウトだな、と思いました。仮に個体差があるにせよ、ハズレの車両を引いたら残念です。


シートもMORIZOよりは当たりが固くて座り心地は一方で譲りますし、これは標準とMORIZO両車に共通ですが助手席シートは調整が手動なので興醒めです。レクサスだったらこういうところは手抜きして欲しくないです。


両車を比較してみるとMORIZOの方がシートもしっかりフィットして加速も良く乗り心地も微妙に優った上にブレーキのフィーリングも良いので標準車を選ぶ理由がそれほど無いのですが(CG誌のジャイアントテストで下位に沈んだ結果が納得です)、問題はMORIZOの納期ですね。


今すぐ頼んでも再来年の春になるそうで、標準のLBXにもあった「bespoke build」は発売時に設定されたもののいつ再開されるか分からないそうです。基本的にスポーツモデルのMORIZOなのであまり贅沢は言えない気もしますが、CIVIC TypeRなんかかれこれ1年以上受注停止状態なので、それに比べればマシかもしれません。


かといって標準車のLBXは加速が微妙に緩い上にフィーリングもあまりリニアではなく、シートや乗り心地も微妙にMORIZOに劣る上にカックンブレーキなので家族で乗るセカンドカーとしてはちょっと残念です。


そうなると他の選択肢としてゴルフのGTIやアウディのS3の方が良さげですし、納期の点から言っても我慢しないで良さそうです。半年くらいの納期だったら黙ってMORIZOを待つところですが、さすがに1年半は待てないかな、と思いました。良い車だけに惜しいですね。
Posted at 2024/11/12 06:16:42 | コメント(6) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2024年07月22日 イイね!

悪くはないけれど意味も無し…代車はi4でした

悪くはないけれど意味も無し…代車はi4でした


「1年点検の代車は何が良いですか?EVもありますが」と言われたので、今回はi4をお借りしました。EVは大分前のi3以来です。



代車はeDrive35でした。今までのeDrive40からバッテリー容量を減らして値下げした廉価版のようです。


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乗り込んでみるとシートポジションは他のBMWのモデルや新ミドリーヌ号と大差なくしっかり合わせられ、普通です。ステアリングホイールは若干細いようでありがたいです。センターメーターは大型ですね。


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このモデルではまだシフトレバーが残っていました。やはりシフトレバーがあった方が良いですね。


走り出してみるとEVなので無音で滑らかに発進します。EVから想像するほど加速は良くないですが、車検証の車重は2030Kgで最大トルクは400Nmですから、遅くはないけれど期待したほど速くはない感じです。新ミドリーヌ号と比べれば70馬力低く、トルクは350Nmほど低いのではっきり言って遅いです。0-100Km/h加速は6.0秒なので、初代ミドリーヌ号よりちょっと速いかな、という程度です。初代ミドリーヌ号の方がトルクは50Nm優っている上に400Kg軽いので、EVの加速レスポンスを除けば大差ない印象です。元々ディーゼルエンジンはアクセルを軽く踏んでも結構トルクが出て来るので、瞬間的なレスポンス以外はEVと甲乙付け難いのはオーナーの皆さんなら実感するところでしょう。


アクセルを緩めても空走感が強くあまり減速しませんが、シフトレバーを左側に倒してワンペダル走行が出来るBモードにしていた方がアクセルペダルを緩めるだけで瞬時に回生ブレーキが効いて停車まで持ち込めるのでこちらの方が便利です。これはEVの明らかな利点ですね。ブレーキへの踏み替えをしなくて済む分0.5秒は早くブレーキがかけられますから安全運転にもつながります。


ディーラーさんでお借りした時の走行可能距離は480Kmくらいでしたが、ちょっと走ってみるとどんどん減ってきて東名高速を厚木から御殿場まで上がって50Kmくらい走ったところでバッテリー残量は80%なのに270Kmまで減りました。


「うーん、こんなに減ったら明日の帰りまで無充電で持つのかいな?」と思いましたが、御殿場からの下りではBモードで回生ブレーキを効かせながら下っていくと、沼津ICを下りたところで残量は82%、走行可能距離は400Kmまで回復しました。


EVはその時々の電費から走行可能距離を計算しているので、バッテリー残量はそれほど減っていなくても残りの走行距離がかなり上下して神経に良くないですね(苦笑)。


帰りの山道ではステアリングの軽さに違和感を覚えました。eDrive35は後輪駆動なのでステアリングの手応えは良さそうな先入観を持っていましたが実際には軽いだけでインフォーメーションが薄く、あまり楽しくありません。


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タイヤはハンコックの245/45-18でグリップはそこそこあるのでしょうが、曲がる感じはちょっと希薄です。もちろんランフラットタイヤですが、それほどドタバタした印象はないので、こんなものかな、という程度です。BMWの認証ですから一定の性能はあるのでしょうが、エコタイヤかもしれませんね。


それよりもフットブレーキのフィーリングがあまり良くなく、効きも若干弱めな上にリリースの際にパッドがパッと離れるような感触があり、ブレーキを徐々に弱めるようなコントロールが出来ないカックンブレーキでBMWとしては落第だと思いました。他社の車種も同様の傾向ですが、ハイブリッド車やEVは回生ブレーキにかなりの制動力を頼るのでフットブレーキの効きやコントロール性はおざなりな気がします。


結果として、山道ではBモードにして回生ブレーキを効かせてコーナーに進入した方が気持ち良く走れる感じです。ペダルの踏み替えもしなくて済むので減速から加速へのつながりも良くて楽しいですね。速度が速くなってコーナー進入にフットブレーキを使う方がギクシャクした感じでした。車種によってはパドルシフトで回生ブレーキの強度を変えられるものもありますが、残念ながらこの車種には採用されていないようです。


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リアシートは一見すると足元の空間もそこそこあって広そうですが、しっかり座ると頭上は手の平1枚くらいのスペースしかなくて狭いです。グランクーペなので仕方がない部分かもしれませんが、これでサンルーフを装着したらもっと狭いですね。あまり寛げる感じではないです。


それと、これももちろんグランクーペのスタイリングからくる事ですが、後方視界は結構狭い感じです。外からみるとハッチバックのガラス面が大きいのでそれほどには思えませんが、実際に運転席に座るとリアウインドウはかなり狭いですし、斜め後ろは全然見えません。


さらに、家の近くに戻ってきて国道へのT字路の交差点で右折しようとしたら、普段チェック出来ている右前方のキャッツアイが全然見えなくて焦りました。Aピラーとサイドミラーが邪魔になって死角になっているのですね。これもスタイリング上の問題で仕方がないのかもしれませんが、同じ3/4シリーズだと思っていたら結構見え方が違うのにちょっとビックリしました。きちんと右側が見えるようにするとシートを前に出さざるを得ず、そうすると今度は理想のポジションにならないのでちょっと問題です。


こういう点から考えると、グランクーペは後ろも見えないし右前も見えないので普段乗ろうとは全然思えない車種ですね。内燃機関でも事情は一緒でしょう。文字通り「4枚ドアがあるクーペ」と考えた方が良さそうです。


そういう意味では普段使いについては全く不便なので選択肢に入らない事が判明しました。最小回転半径も何故か5.9mと内燃機関の4シリーズより大回りになっていて、これもおかしいですね。後輪駆動でフロントにエンジンの無いeDrive35/40だったら逆に5.5mくらいに小さくなってもおかしくないのに不思議です。


サッシュレスのドアなので開閉時も剛性感があまりありませんし、ドアハンドルもグリップ式では無いので開け閉めにちょっと気を使いますし、数十分の試乗では気が付かなくても後から不満が出て来る箇所が満載の気がします。


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デザイン的にも、グランクーペはi4との共用を前提に設計されているでしょうから、バッテリーの搭載のスペースで床が高めになる分居住性を確保するために腰高のデザインになっている印象があります。先代のグランクーペの方がスッキリとして格好良いデザインですね。


EVとしての気持ち良さはありますが、あえて4シリーズに導入する意味はあまり見出せない印象を持ちました。動力性能的には上級車種のi4 M50でしょうが、さらに200Kg重くなりますし、後続可能距離も短くなりますし、4駆動になるので操舵フィーリングも更に悪化しそうですし、全く魅力を感じません。


自分なら同じ動力性能で使い勝手も良く価格も安いiX1のxDeive30の方を選びそうです。それ以前に満充電でも500Km走らないので、チョイ乗りの普段使いの用途しか無さそうで尚更選択外になってしまいます。チョイ乗りのEVだったらHONDA-eや以前に何度か試乗した元祖i3に乗りたいです。


それにしても、EVの廉価版って動力性能が落ちるのはともかくとしてバッテリー容量も落とした結果として後続可能距離も短くなってしまうので、いくら価格が100万円も安くなっても「安かろう、悪かろう」としか思えません。それだけeDrive40が売れていないのかもしれませんが(爆)。バッテリーそのものはeDrive40の83.9kWhから70.3kWhへと16.2%減で多分セル数が5/6になっているのでしょうが、そうすると全体でのバッテリー代が600万円という事に…なる訳では無いでしょうからよほど戦略的な価格付けなのか結構コストダウンしているのかもしれませんね。


これが内燃機関の車だとパワーが落ちる分燃費が良くなって満タンでの航続距離が伸びるため、動力性能には目をつぶる理由もありになるのですが、EVだと逆ですね。


EVの動力源としてのパワーの出方、静粛性などの優越点はありますが、よほどエコ意識が高い方ならともかく、現状でアルピナに乗っていてEVに乗り換える理由は全く無いなぁ、と今回も痛感しました。
Posted at 2024/07/23 01:27:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2024年05月28日 イイね!

かなり良いかも…新型Eクラスワゴンにチョイ乗りしてきました

かなり良いかも…新型Eクラスワゴンにチョイ乗りしてきました
ちょっと用事で近所のメルセデスのディーラーさんに寄ったら新型Eクラスのワゴンが置いてあったので試乗させていただきました。ガソリンエンジンのE200です。



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室内はナッパレザー仕立てでベンチレーションシートでゴージャスです。


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オプションの巨大一体型メーターで凄い表示ですね。運転席メーターは従来通りで普通かと思いましたが


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なんと(これまたオプションの)立体感があるメーターでびっくりしましたが、何となく違和感があって目が疲れる感じもしました。


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助手席側にも色々表示と操作が出来るので、試乗中は同乗者はシートマッサージなど試して遊んでいました。YouTube等も見られるようですが運転者からは見えない仕掛けになっているそうです。


発進すると静かに滑らかに動き出します。2Lの直4エンジン(204馬力/320Nm)で大柄な車体にはやや非力かと思いましたが低速から充分以上の加速でした。アシストのモーターのトルクが205Nmあるのが効いているのかもしれません。


現行のEクラスのE200(1.5Lの直4で184馬力/280Nm)に試乗させていただいた時は線の細さを感じ、エンジンをやや回さないと加速がイマイチだった印象でしたが、今度のエンジンはもっと排気量が大きい余裕の感じで文句なしです。


近くの山道を走りましたが車体の大きさを感じさせず、素直に曲がって加速も十分でした。後輪操舵が入っているのか、交差点でも小回りが出来て取り回しは問題ありませんでした。


一般道を走った範囲では乗り心地も良く静かで加速も必要十分以上で気持ち良く曲がったので最初の「またまた大型になってきたけれどどうだろう」と思った先入観は払拭されました。

もっと上級のSクラスにはエステートワゴンはないので、SUV以外で高級なワゴンを考えるならかなり魅力的に思えました。個人的にはディーゼルのE220dかオールテレインを選択すると思います。


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リアシートもスペースたっぷりで座り心地も良く、ヘッドレストも柔らかで極上なので後ろに座っていたら気持ちよく眠れそうでした。


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トランクルームは天地方向はやや低い感じでしたが前後の奥行きは十分で容量は615Lあるそうなので文句なしですね。


以前に代車で乗った523iはシートは良かったもののそれ以外は魅力を感じませんでしたが、新型の523iも大同小異でしょう。サイズも5m超えで幅も1900mmあって普段使いには不便ですから、新型同士ならEクラスを選ぶ気がします。


ただ、試乗を終えてエンジンを切ったら大型センターメーターが手垢でベタベタだったので、この点はフィルムを貼るなりの改善の余地があると思いました(苦笑)。
Posted at 2024/05/28 06:14:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記

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「[整備] #D3ツーリング 5回目のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/382708/car/3315795/8260970/note.aspx
何シテル?   06/10 06:03
最近車を新調しました。小さくて速い車が好み でしたが、色々な事情で現在の車に乗り換え ました。速さ、楽しさ、便利さを両立させるのは なかなか難しいですが、...
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