以前から気になっていた、新型FITの試乗に行ってきました。雨が降りそうでしたので、土曜日のお昼にでかけました。
発表会初日だったので、距離は確認しませんでしたがおろしたての新車のHYBRIDが用意されていました。ポジションは普通に合い、シートも普通に馴染めます。
このアングルから撮ると、欧州版CIVICのようなウエッジシェイプで格好良いですが、実車はもう少しボンネットが突き出ている感じで、カタログなどの写真とは少し印象が違います。
このアングルからでもミニバン的なフォルムですが、デザインに関しては実物を見て判断された方がよさそうです。リアドアのウインドーがほぼ全開になって1cmくらいしか残らないのは好印象でした。
テールランプは割と横に張り出していますが、実際はフェンダーの所が一番幅広いので、真後ろからとるとVOLVOのように見えますが、本当は結構違います(笑)。
実際に走り出してみると、今回のFIT HYBRIDは現行と違ってクラッチ付きでモーター駆動のみも出来るため、するすると無音で走り出します。アクセルの踏み方加減によって途中からエンジンもかかりますが、特にショックも無く快適です。
エコモードを解除して坂道などで強く踏んでやると、結構加速も良いです。ただ、その時はエンジン音もかなり元気でした。ど新車なので、慣らしが終わるともう少し静かになるのかもしれません(爆)。
駆動の伝達状況や充電状況、燃費状況などはスピードメーターの右脇のインフォメーションメーターに切り替えで表示されますが、こればっかり見ていると危ないのですね(笑)。純正のカーナビを装着すると、センターコンソールに表示されるので、そちらが無難です。
平坦な道で定速になると結構頻繁にエンジンが止まってEVモードになります。100Km/h以上でもなるらしく、試乗車は40Lのタンク容量で航続可能距離が962Kmと表示されていましたから、乗り方によっては実質でも25Km/Lくらい走るかもしれません。
ステアリングはやや軽めの手応えでしたが、許容範囲でしょうか。ブレーキはやや硬めのタッチで、回生ブレーキ制御などの癖は無く、好印象でした。
HYBRIDでもスチールホイールに樹脂カバーでしたが、実はこのホイール、マグネシウムも入った合金で、きちんとした鍛造などのアルミホイールに換装しなければ逆に重くなるみたいです。
定速走行から大きめの加速に移る時はシフトダウンしてエンジンが元気になりますが、CVT的な違和感はなく、これまた好印象でした。しかし、7速DCTから想像するよりギアレシオがワイドだなぁ、と感じました。
お店に戻って説明を受けたのですが、実はこの7速DCT、モーターアシストがかかるのは1、3、5、7速だけで2、4、6速はエンジンのみの駆動だそうです。つまり、モーターもアシストする領域では4速ATだったのです。なので、バッテリー容量が十分な状態での急加速ではシフトダウンが大きめになったのですね。納得です。
こうした機構なので、HYBRIDモデルではマニュアルシフトは受け付けませんが、このモデルに乗る人はこの点は要チェックかもしれません。
それにしても、エンジンルームは素っ気なく、まるでBMWのエンジンカバーをはずした状態みたいです(爆)。ここはクラス相応のコストダウンの部分でしょうか。でも、エンジンの前後に結構空間があったので、かなりコンパクトなエンジンかもしれません。
HYBRID機構そのものに関しては基本的に違和感なく、某愛知の大メーカーに比べると好印象でしたが、それ以前に車内スペースの広さ、センタータンクレイアウトによるリアシートの折りたたみ機構(助手席の姫は、こちらにいたく感動されていました)の便利さなど、コンパクトカーとしての作り込みが全然違うので、単にコンパクトなハイブリッドという面での比較は意味をなさないと思いました。
コンパクトハイブリッドの真のライバルとしては、ヴィッツハイブリッド(あっ、言っちゃった)が出てきた時に比較の対象になると思います。1Km/L前後の意味をなさないカタログ燃費の差より、車としての魅力がかなり違う気がします。
燃費の良さで車両価格の差をどれだけ元を取るか、などと考えると通常モデルでも良い気がしますし、逆にMTが用意されていてジャーナリストからの評価が高いRSにも乗ってみたくなりました。乗って楽しいコンパクトカーはやはり輸入車に多いですが、全長4m未満の国産車で買うならこれかな、と個人的には思いました。
Posted at 2013/09/08 09:04:41 | |
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