パイオニアとパナソニックがプラズマから撤退して寂しかった大型TVですが、ちょっと魅力的な新製品が出てきましたね。
ベルリンで開催される「IFA 2015」に
パナソニックから65型の有機ELテレビが出品されました。
実は日本のメーカーが先行し、SONYから一時期11型(笑)の有機ELTVも発売されていたのですが、大型化の目途が立たずに撤退していました。
今回発表のモデルは実は韓国のLG製のパネルを使用したものらしいです。国産各社が実用化を断念した有機ELはRGBの各画素が自発光する方式ですが、LGは白色有機ELにRGBフィルターを合わせた方式で実用化したそうです。RGB独立発光方式に比べると微妙に性能は劣るようですが、名を捨てて実を取った感じでしょうか。
既に55型のものは日本でも発売されており、私も実物を見てみましたが、暗部階調の素晴らしさと輝度がバランスされており、なかなか綺麗でした。反応速度も液晶のほぼ100倍のマイクロ秒単位なので、基本の画質がダントツに違います。
ただ、4K画像の処理のクオリティが若干見劣りしたり、階調の煮詰めが甘かったりといった面があるので購入には迷っていました。55型と微妙に小さいのも(家にあるのは60型なので)ネックでした。

その点今回の65型はパナソニックも気合いを入れているようで、TXX認定を受けていたり、プロレベルのプロセッシングパワーを持つという4K Studio Masterプロセッサを搭載したりして、かなり期待の出来る仕上がりです。
ハリウッドのフィルムカラリストとの共同作業で実際の映画にかなり近付いた映像表現を実現しているようですね。ベースはLGですがポテンシャルの高さに更に磨きをかけている印象で、車で言えばALPINAのような造り込みを感じさせます。
これなら欲しい!と思える程の出来ですが、残念ながら欧州向け専用とか…日本では需要が見込めないのでしょうか。
日本ではコストを重視した液晶の売れ行きばかりが伸びて、こうした高性能、高画質のAV機器は受け入れられないのでしょうか。ちょっと残念ですね。日本に来て欲しいです。まるでHONDAの欲しい車が輸出専用車みたいな現状で悲しいですね。
Posted at 2015/09/04 13:58:48 | |
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ALPINA D3 Biturbo | 日記