2020年10月03日
もうとっくに皆さん御存知と思いますが、来シーズンいっぱいでHONDAがF1からの撤退を発表しましたね。
普通に考えると新型コロナウイルスの影響と思われますが、公式には否定していますね。「2050年までのカーボンニュートラルを目指してカーボンフリー技術にリソースを集中するため」とか、よく分からない理由を挙げていますが、なんでしょうか。
現社長の八郷さんは「レースはHONDAのDNAなので継続していく」と言っていますが、F1継続こそがDNAの継続な気がします。
HONDAの歴代の社長を見てみると、初代の本田宗一郎御大はもちろん、2代目の河島社長、3代目の久米社長、4代目の川本社長とずっとレース畑で活躍した方で、いずれも宗一郎御大と口喧嘩して出社拒否する、という武勇伝をお持ちのようです。
その後の社長もレース部門経験者で技術研究所のトップを歴任しており、リーマンショックの時にF1撤退を決断した6代目社長の福井さんも、あの長円ピストンのNRプロジェクトの責任者だったので、経営上の判断とは言え、本心ではF1撤退には忸怩たる思いがあったと思われます。
それに比べると現社長の八郷さんはHONDA史上初めて本田技術研究所の所長は経由していない経歴です。歴代社長と比べるとレースに対する温度差がありそうです。
公式発表の理由はどうあれ、実際はレギュレーションも固定されあまり見込みが無い金食い虫のF1レースを切る、という社内の経営判断なのでしょう。
そう考えると、今や軽自動車やミニバンばかり売っているHONDAの魅力はますます薄れていってしまいますね。
それに比べると、この間デビューした1000ccリッターレプリカのCBR1000RRーRはレースに勝つために低速を削ってハイパワーを得ており、久しぶりのキレたマシンのようなので2輪の方が楽しそうですね。
Posted at 2020/10/03 08:47:13 | |
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くるま | 日記