この間から気になっていたAUDI のRSQ3ですが、試乗が出来るとの事でディーラーさんへ出掛けてみました。お車は白のRSQ3です。
乗り込んで見るとフル電動のスポーツシートでポジションはしっかり合いましたが、SUVなので着座位置は高めでペダルはやや上から踏み降ろす感じです。
エンジンをかけると野太い低音ですが音量そのものは低めで以前外から聞かせてもらった印象と変わり無く、全然問題ありません。高性能モデルだとエンジンの始動時にガオン!と吠える車が結構ありますが、そうした事も無いので好印象です。深夜や朝早く出掛ける時でも心配無さそうです。
走り出しも滑らかですが、2.5Lのターボという先入観からすると図太いトルクという程ではなく普通です。コンフォートモードにしていると2000回転前後でどんどんシフトアップするのでアクセルを深く踏み込まなければ標準のQ3と変わらなそうです。
少し開けた道で踏み込んでみると瞬時にシフトダウンして結構な加速です。以前試乗したS3より一回り速い感じで、低音のパワフルな感じのサウンドですが音量は割と抑えめです。
ダイナミックモードにしてみると3000回転以上は更に拭け上がりも鋭くなって6000回転以上まで気持ち良く拭け上がります。ただ、サウンドは
以前試乗したRS3の方が6気筒のような澄んだサウンドだったのに対してややワイルドな感じですが、排ガス規制のためのGPFなどが影響しているのでしょうか。
性能曲線をみても、トルクの立ち上がりは最新のエンジンらしく1700回転でピークに達しますが、それが5850回転まで維持されますし、パワーピークも5850回転からレブリミットの7000回転まで衰えないのでスポーティなエンジンですね。
以前の試乗で
G20型320iやルノー
アルピーヌA110で走ったのと同じワインディングも走れましたが、さすがに後輪駆動車のような切れや曲がる感じは少なかったものの、4駆の安定したトラクションでダッシュそのものはRSQ3の方が一段上だったのでかなり楽しかったです。それでいて乗り心地も前2車に比べて良く、同乗者がいても結構なペースで走れそうです。
ブレーキは効きそのものも強かったですが踏み始めの効きはやや穏やかで以前試乗したRS3のような鋭さでは無かったので、市街地でも気を遣わずに済み、ワインディングでも十分コントローラブルだったのでこちらも好印象でした。
ハッチバックのRS3よりは車重がやや重くて加速やコーナリングは微妙に劣るかもしれませんが、音量や乗り心地まで考えると普段使いでも何の問題もない感じです。
アウディのコックピットメーター表示は多彩で、普段のモードのナビ表示も結構使えるようですし、スポーツモードでもタコメーター表示やGメーターもあるので、本気で走っている時には見る暇はありませんが(爆)楽しいです。
コンパクトSUVではどんなに高性能車でもFFベースでエンジン横置きになりますが、その中でも一歩抜きん出ている印象があります。SUVでこれ以上の性能を求めると必然的に6気筒などを搭載して車幅は1900mm以上で2t超えの車になってしまうので元から選択肢に入らないので、箱替えするなら最有力候補の一つだと思いました。
直列5気筒の味わいも個人的には魅力的でV6よりも好印象です。TTがディスコンになってしまうのでこのエンジンを搭載しているのがRSQ3と次期RS3だけになってしまうのは本当にもったいないと思いますし、逆に言うとこの2機種のためだけに新規でエンジンブロックからアルミ化してまでフルチェンジしているのである意味とてもお買い得で贅沢かもしれません。縦置きにして上級機種に搭載しても、と思います。
あとは細かい注文ではヘッドアップディスプレイがオプションでも選べない事と、ボディカラーの選択肢が少なくてあまり魅力的な色が無いところ(こちらの方が問題かも)が玉に瑕ですが、それに関しては他社のコンパクトSUVも同様でしょうから贅沢を言っては切りが無いですね。燃料タンク容量も車格なりなので満タンでも500〜600Kmくらいしか走れなさそうですがこちらもキャラクターを考えたら当然でしょう。
自分でオーダーしたら半年待ちになるようですが、年末に向けて検討しても良いかな、と素直に思いました。
Posted at 2021/01/19 08:22:35 | |
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