
前回のアルピナD3Sの試乗記はかなり残念だったWEB CGですが、同じ筆者でも今回の
D5Sの試乗記は至極まともで非常に参考になりました。もしかしてD3Sの出来はイマイチだったので手抜きのインプレになったの?と思ったほどです(反省して今回はきちんと書いた?)。
中でもちょっと興味深かったのは、アルピナに興味のある方ならば誰でも思う「何故同じエンジンのはずなのにD3SとD5Sで最高出力が違うの?」という疑問をきちんと担当スタッフにぶつけているところです。「インタークーラーの容量が違うからで、エンジンルーム内での取り回しの関係で、D3 Sで使用するユニットがD5Sには入らなかった」と明確な回答をもらっています。5シリーズの方がエンジンルームに余裕が無いの?と不思議な感じですが、正直な説明ですね。
最高出力に関しても、リアルワールドにおける“本当の”実用性を重視して、無責任な数合わせはしないということだそうなので、ある意味良心的ですね。
普通のメーカーだとカタログスペックだけ追い求める事が多く、古くはランボルギーニカウンタックLP400の最高速300Km/hに対してフェラーリ365GTBBの302Km/h(笑)といった非現実的な争いもありましたが、最近のエコカーなどではその傾向があり、リッター当たり○○Km!などと謳った車種でも実質のところは
快適装備などのオプションは省略して軽量化し、ひどい例になると燃料タンク容量まで減らした「剥ぎ取り仕様」のグレードの燃費を表示している例が多い(と言うかほとんど?)ですね。
本当でしたらそんな誰も買わないようなグレードの燃費ではなく一般に購入される実車の燃費を表示して欲しいところですが不誠実ですね。雑誌や新聞記事もそうですし、ディーラーでの説明もそうでしょうから半分詐欺ですね。
アルピナの場合には小さな文字ながら「オプションの○○インチ鍛造ホイールの場合には最高速度が○Km/h低下します」なんて御丁寧に書いてあります。タイヤ外径が大きくなって微妙に空気抵抗が増えるためかもしれませんが(ホイール重量は軽くなるため走行抵抗は減りそうですが)最高速度は「最高巡航速度」と定義しているメーカーなので小さな差異も表記しているのかもしれませんね。
元々台数を売ろうとしているメーカーでは無く、公差ゼロを目指して製造しており、実際にオーナーになる方とも信頼関係があるのでこうした正直な表示や説明を出来るのだと思いますが、好感がもてますね。
Posted at 2021/03/12 12:10:15 | |
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試乗インプレ | 日記