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2021年10月26日 イイね!

最後にベタ褒めしても…HONDA NSX TypeS

最後にベタ褒めしても…HONDA NSX TypeS世界限定350台、日本へは30台限定のNSX TypeS、順当に売り切れたようですね。2794万円を一括払い、なおかつ1年間は転売禁止!!などの厳しい?購入条件だったようですがそれでも結構希望があったのでしょうか。



パッと見にはバンパーが変わったくらいでそれ程の変化は無いように事前には思えましたが、350台しか作らないのにボディパーツの新造やエンジン関係、バッテリー関係などかなりの部分に渡って改良されていたようで、普通だったらマイナーチェンジ規模の変更のようですね。


HONDAの鷹栖プルービンググラウンドなどでの試乗記があちこちの雑誌に載っていますが、どれもかなりの評価ですね。以前のS660モデューロZのように、売り切れてしまった車のインプレをするのはどうか、という疑問が大いにありますが、2016年のデビュー以来着実な進化を遂げたようですね。やはりスポーツカーは煮詰めとこまめなブラッシュアップが大切という事でしょうか。


それにしてもTypeSの試乗を終えたモータージャーナリスト諸氏の感想としては「これほどの出来の車を生産中止にするのはもったいない」と異口同音に書いていますが、勝手な言い分と感じるのは私だけでしょうか。


生産中止とTypeSの発表があるまでは「所詮国産メーカーにはスーパーカーは無理」とか「高性能だけれど華が無い」だの言いまくっていたのに、この手の平返しにはちょっと腹が立ちますね。


NSXの販売台数は6年間で北米で1,653台、日本で464台、その他の地域で441台の計2,558台なので、最終生産は7年間で2900台あまりというところでしょうか。他のスポーツカーメーカーに比べると圧倒的に?少ない台数ですので、経営判断を考えると生産中止になっても致し方ないと思われます。北米ばかりで売れて欧州には日本と同じくらいしか出ていなかったのにも原因はありそうです。


モータージャーナリストに限りませんが、ジャーナリスト諸氏は「性能は良いけれど売れない商品」に対しては、販売されている最中にはいろいろ難癖を付けるくせにいざ販売中止が決まると「ロータリーエンジンの火を絶やすな」だの「自然吸気のスポーツカーが一番」だの「軽自動車でも楽しめるスポーツカーを!」などと無責任に発言していますが、そうなる前に提言し、自分でも購入するのが本当の立場の気がします。


多分あと5年くらいしてほとんどの車がEVやPHEVのSUVばかりになると「内燃機関の火を絶やすな!」とか「本当に楽しい乗り味の車を!」とか言い出すのでは無いでしょうか(爆)。


まあ、ジャーナリストに限らず「ブルートレイン最終便」などと言うと死ぬほど集まって来る賑わいを見ると、日本人がこうした国民性なのかもしれませんが(爆)。


それはともかく技術的に考えると、モーター駆動も合わせて4輪全体でトルクベクタリングを生かしたコーナリングを実現したのは現行NSXが初めてと思われますし、多分各社がそれを密かに?購入検証してきた結果としてマクラーレンのアルトゥーラやフェラーリの296GTBが生まれている気がします。ハイブリッド化する事で両車とも6気筒になってしまった訳で、巷で良く言われる「スーパーカーならV8以上」という図式も通用しなくなっています。これからはスーパーカーと言えどもV6かひょっとしたら直4までダウンサイジングされるかもしれませんね。


良くライバル視される事もある日産のGT-Rとの比較でも、GT-Rはある意味乗用車的なレイアウトに高性能なシステムを搭載しただけで速さはあってもスポーツカー的な面は少ない(個人的には世界最速の「ハコ車」だと思っています)のに対してNSXは純然なスポーツカーのレイアウトと車体構造なので、「速さが一緒でもNSXは高価過ぎる」という批評も当たらないと思います。


これがHONDAでない海外ブランドから出て来ればもっと評価されたのかもしれませんが、少なくとも国内においては「国産なんだからもっと安く」といった評価がされているのかもしれませんね。ちょっと残念です。


本来であればHONDAは2輪も4輪も最高峰カテゴリーで何度もチャンピオンを獲っており、2輪であれば250ccの6気筒や長円ピストンエンジン、4輪のF1であればターボエンジンで一世を風靡し、今年度は長年の苦労の甲斐もあってかチャンピオン争いをしていますし4輪の事業が軌道に乗る前から鈴鹿サーキットも作っているので、モータースポーツにおいてはフェラーリを凌ぐほどのステイタスを誇って良いはずなのですが、それがスポーツカーの販売につながらないところが現在の課題なのでしょうか。


結局スーパーカーや高級クーペなどは超富裕層の買い物なので不具合などがあってもそこそこ許容される?のに対して国産車に対しては信頼性やらなんやらが要求されてエクストラコストが掛けられないところにもスポーツカー衰退の一端があるのかもしれませんね。そういう意味ではトヨタとスバルの協働のGR86/BRZは素晴らしい仕事だと思います。


NSXの販売中止はちょっと残念ですが、今度はS2000辺りで(2026年の新レギュレーションのF1と共に)復活して欲しいですね。


Posted at 2021/10/26 12:09:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | くるま | 日記

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