
車好きの皆さんならエンジンオイルやミッションのオイルなどに拘りのある方も多いと思いますし、高性能なオイルにするとエンジンが静かになったり変速が滑らかになるのを実感出来ますが、乗り心地もオイルで変わるみたいですね。
カヤバではサスペンションの作動油も2018年からは独自に開発し、2021年からはさらに摩擦レスポンスなどを考慮に入れたダンパーを開発してきています。
今回カヤバが研究開発してきた
サステナルブオイルはリサイクルできるサスペンションの作動油だそうです。微生物によって分子レベルまで分解し、最終的に二酸化炭素(CO₂)と水に分解され、環境への残留負荷が軽減される生分解特性を持っています。
さらに環境に優しいだけでなく、新しいオイルに加えられた添加剤で摩擦をよりコントロールしやすくなっているそうです。
減衰力そのものはショックアブソーバーの構造やバルブによって決められるので減衰力特性は変わらないですが、摩擦の低減によってショックアブソーバーがより正確に反応することで乗り味が変わってくるそうです。
同一のサスペンションでオイルだけ交換した車両で比較試乗してみると突き上げ感が減少してフラットな乗り味になるようです。オイルの摩擦力低減でサスペンションの作動性も上がっているようですね。
すでにモータースポーツでは有力チームもテストしており、タイムが短縮した実績もあるので効果があるようですね。
実際の量産には設備などを入れ替える必要があり、現在基礎研究を経て量産化を目指している段階みたいですが、早く一般の車両に普及するといいですね。高級なメカニズムに頼らなくても乗り心地が改善するのはありがたいです。
旧車乗りの方ならサスペンションのオーバーホールをされる機会もありそうですが、その際にこのオイルに換えたら乗り心地が向上、という具合になるといいですね。
Posted at 2025/11/19 00:01:59 | |
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