
2022年にBMWへのブランド譲渡という衝撃発表があったアルピナ、とうとう今年いっぱいになりましたが、もう12月になると発注も無いでしょうし在庫も売れているでしょうから特に変化はなさそうですね。来年納車の方もいらっしゃるのでしょうか。
まだアルピナとのお付き合いは15年程度ですが、最初のきっかけは前に乗っていたBMW 135iクーペがギックリ腰の発症で乗るのにちょっと不安を感じてきた頃でした。実家に帰る途中で環八を走っているとニコル世田谷を見かけたのでちょっと寄ってみたのが最初です。
アルピナそのものは以前から知っていましたが、購入対象とは考えていませんでした。店内でB3BiturboやB5Biturboを眺めていてスタッフの方とお話ししていると「3シリーズのディーゼルモデルの導入を検討しています」とのお話でした。
そしてたまたま置いてあったアルピナグリーンの
D3Biturboクーペに同乗試乗させていただくという貴重な機会を得られました。この車、日本への導入にあたってドイツ本国から試験的に持ってこられて短期間だけジャーナリストにお披露目されていたらしいのですが、本当に稀有なタイミングで出会った感じです。
それまでディーゼルエンジンの乗用車には乗った事がなかったのですが(もう時効かもしれませんが途中で交代して試乗させていただきました)、ディーゼルエンジンというイメージとは一線を画して綺麗に吹け上がり、135iよりもトルクもあるので結構感動しました。これでATなら普通に速くて楽しくて遠出も出来ると思いました。
その後ニコルさんに通って正式に導入されるのを知って色々商談を始めましたが、当初はATモデルも左ハンドルしか無かった(MTは結局左ハンドルオンリーでした)のを「せっかくツーリングモデルでATだったら右ハンドルの方がありがたいですね〜」と文句をたれていたら、途中から右ハンドルもモデルに加わったのはニコルさんのアルピナに対する貢献の賜物でしょうか。
その代わりにD3Biturboの素のモデルはリムジン(セダン)の左ハンドルMTなのでツーリングでATで右ハンドル仕様ですと全部オプション扱いになってしまって75万円のエキストラだったのはご愛嬌です。
ちなみにクーペモデルは導入見送りの予定だったのが当初お披露目したせいもあって左ハンドルのMTのみ、というレアな仕様で輸入されていました。今となっては貴重ですね。
乗ってみるとMTだとレブリミットが5200回転まで上がるので更に気持ち良く、軽量で重心も低いクーペなのでドライビングは本当に楽しいです。
我が家にやってきた初代ミドリーヌ号は13年間で24万km走破、沖縄を除く全国を巡って楽しいカーライフの伴侶でした。4気筒で鼻先も軽くてコーナリングも楽しく、十分なトルクで初めての道でもストレスなく加速出来、燃費も良くて満タンで1000Km走り、標準のE91とは別物の乗り心地で本当に楽しい車でした。FRのため非常に滑らかなステアリングの手応えも魅了的でしたね。
D3BiturboにはBMW純正のカーナビの装備は無くてあっさりしたコンソールパネル(通称ヒトコブラクダ)だったのを
コンソールパネルを純正ナビ用のもの(通称フタコブラクダ)に取り替えてそこにパナソニックのストラーダを移植するという大改造を施工してもらいました。ナビ性能は今のBMW純正よりも良く、CDやDVDもかかってTVも見られましたし、当時のガラケーもパナソニックだったので連携も完璧で非常に優れものでした。知らない方が見て「あれ、カーナビがあるのに何でiDriveが無いの?」と不思議がるのも楽しかったです。
経年劣化で新ミドリーヌ号に乗り換えてしまいましたが、今でも乗っていたい車でしたね。本当に感謝です。
新たにやってきた新ミドリーヌ号(G21 D3S)は文句なしの6気筒ディーゼルエンジンで加速も滑らかさもD3Biturboより上手でADASやヘッドアップディスプレイなどの装備はありがたいですが、4駆になってしまったのでステアリングの手応えにやや雑味が混じっているのと2t近い重量のため軽快感が薄まったり、と先代に劣る部分もありますが、標準のBMWに比べるとあらゆる意味で上質で速さも上回ってますね。このサイズでは他に比較出来ない唯一無二のモデルになっている感じです。まだ6万Kmしか乗っていないので、向こう15万Kmは行きたいですね。
それにしても2026年からのアルピナはいったいどうなるのでしょうか。BMW的には「7シリーズ以上、ロールスロイス未満」といったブランドの立ち位置らしいですが、そうすると車格的にも7シリーズより大型化されると考えられるので、現状の3シリーズや4シリーズ、XD3やXD4はベースにならない全く独自のモデルでしょうか。
車格的にも価格的にも一般の人には手の届かないモデルになりそうですが、それとは別にどこまでアルピナのテイストを具現化したものになりそうなのか、そこが焦点でしょうか。一端としては最高速度も当然250Km/hが上限では無いと思われますが、EV化されて最高速度が200Km/hなんて事になったら従来のオーナーからはそっぽを向かれそうですね。来年中にアルピナの新モデルの発表があるかどうか分かりませんが、どうなるか興味津々ですね。
まあ、BMWサブブランドとしてのアルピナは買わないでしょうし買えないですが、従来のオーナーは御自分のアルピナを愛でる方が満足度が高そうですね。
Posted at 2025/12/02 00:02:52 | |
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