
こちらの記事にも
解説がありますが、トヨタはEVやPHVに使うテレマティクスに関して、マイクロソフトと提携する事を発表しましたね。
どちらも業界の最大手ですから、ある意味提携は自然かもしれませんが、BMWのConnected Driveのように、自社開発した方がいい気もします。結果が楽しみです。
しかし、周辺環境のソフトならいいかもしれませんが、自動車の走行の根幹に関わる部分に関しては、個人的にはマイクロソフトはどうだろう…と思ってしまいますね。こんな逸話もあるようで。
ビル・ゲイツはこんな事を言ったそうです。「もしGMが我々コンピューター業界のような絶え間のないタフな技術競争にさらされていたら、私たちが乗るクルマは1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン当たり1000マイルになっていただろう」
これを聞いたGMは、以下のようなステートメントを出したそうです。
「もし我々に、マイクロソフト社のような素晴らしい技術があれば、GM車の性能は以下のようになるでしょう」
「とくに理由がなくても2日に1度はクラッシュする」
「道路上のラインが新しく描き直されるたびに新しいクルマに買い替える必要がある」
「高速道路を走行中に前ぶれなく動かなくなるときがあるが、これは当然のことであり、淡々とリスタートし運転を続けることになる」
「何かの運転操作、たとえば左折を行うと、これが原因でエンストし、リスタートもできなくなる。エンジンを再インストールしなければならなくなることもある」
「クルマに乗ることができるのは、シボレー95とかキャデラックNTを追加購入しないかぎり1台に1人だけである。座席も乗車人数分だけ新たに購入しなければならない」
「エアバッグが作動するときは、『 本当に作動させてもいいですか? 』と聞いてくる」
「クルマから離れると、理由もなくドアがロックされてしまい、閉め出されることがある。ドアを開けるには『 ドアの取っ手を上に持ち上げ 』、『 キーを差し込んでひねり 』、『 ラジオのアンテナをつかむ 』という操作を同時に行う必要がある」
もちろんこれは一流のジョークですが(じゃない?)、PCを使っている時にはしゃれで済む(済まない事も多いですが)問題も、自動車に関しては人命に関わる事態にもなりかねませんので、(原発のように)しっかりフェイルセーフ対策をして欲しいです。特にトヨタに関しては、プリウスで色々な問題が(濡れ衣もありましたが)発生しましたから尚更です。
従来のエンジン自動車なら多少の不具合があっても走れる部分が、電動の乗り物だと、システムエラーで全く動かなくなる可能性もありますから、充分な吟味が必要だと思います。
いくら先進的な自動車になっても、運転席のインパネやメーターが真っ青になってしまう地獄図絵は見たくないですから。
Posted at 2011/04/08 08:06:55 | |
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くるま | 日記