こういうニュースはなかなか報道されないようですが、
こちらの記事をみていたら、ニコンのマニュアルフォーカスレンズが生産中止になったようです。まあ、よく今まで生産してくれていた、という感慨の方が深いですが。
昨今のミラーレスカメラの台頭の潮流に遅れ気味だったニコンが満を持して?Zマウントという専用のマウントにしてまでミラーレスカメラに参入したのが一昨年。今までのマウント径が小さめでフランジバックも眺めのマウントを1959年のデビュー以来ほぼ60年維持してきましたが、それまでの鬱憤を晴らすような大口径で短いフランジバックのマウントにしてきました。

その結果、500mmのF1.2という標準レンズ同士で比較すると、Fマウントのニッコールがこの位の大きさなのに対して
新型のZマウントレンズの同じく50mm F1.2でもこんなに大きくなっています。ちょっとした望遠レンズみたいな感じです。
光学系もFマウントの50mm F1.2がこんな感じなのに対して
光学系も非常に多数のレンズと非球面、特殊レンズのてんこ盛りで、大三元ズームのようです。Fマウントの50mm F1.2の前後に2つのレンズを足したようですね。まだ実写映像はあまり出て来ていませんが空前絶後の素晴らしさのようです。
ニコンの高性能なZレンズ群はいずれも光学性能は素晴らしいものの、結構大型化されているのが玉に瑕ですね。勿論価格も比例して吊り上がっているのでちょっと悲しいですが。
旧型レンズは「味がある」という表現が良くされますが、描写性能に関しては新型マウントによる光学的な有利さは否定出来ないようですね。
新型ミラーレスカメラのZ7/Z6も2年目に突入してマイナーチェンジを受け、他のミラーレスカメラもデビューし、レンズの本数の増えてきたので旧レンズに見切りを付けるのは当然の経営判断でしょうが、ちょっと寂しいですね。
話はちょっと変わりますが、自動車についても自然吸気とターボエンジンの関係のようです。今や高性能車やスポーツカーのエンジンはほとんどターボエンジンになってしまっていて、自然吸気エンジンは本当に数えるほどになってしまいました。新規に開発されたものと言えば718ケイマン/ボクスター4.0GTSの水平対向6気筒エンジンと、超絶スーパーカーの
ゴードン・マレーT50のV12エンジンくらいでしょうか。
それにしたところで、718の6気筒エンジンも「4気筒ターボじゃちょっとなぁ…」という不満の声に応えたもの?でメインストリームでは無い一部のグレードですし、T50に至ってはゴードン・マレー御大が「最後のアナログスーパーカーを造りました」と豪語するだけあってお金に糸目を付けない造りの超スペシャルエンジンのようです。
新型フェアレディZもターボエンジンのようですし(MTが用意されるのは快挙ですね)、新型BRZ/86もターボエンジンのようですね。高回転自然吸気がお好みだったHONDAもシビックRでターボに鞍替えしてからもう2代目ですし。
自然吸気でパフォーマンスを確保するにはある程度の大排気量(3L以上?)にするか、徹底的に車体を軽量化するしかないようで、そうすると新規開発はメーカーの台所事情や環境問題を考えると絶望的ですね。
そうすると、手軽に自然吸気の鋭さを楽しめる車といったらターボ以前のHONDA TypeR群かS2000くらいしか思い浮かばないですが、NSXやバイクのRC30のようにリフレッシュプランで維持出来るようなシステムがあるといいですね。
個人的にはアルミボディの初代インサイトなんかへたりが少なそうなので、モーターやバッテリー、電装系を現代の技術で一新すれば車重は変わらずに結構なパフォーマンスになって楽しい気がします。
Posted at 2020/10/20 12:04:20 | |
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