「グラフは作れた。でも何も分からなかった」として、BT-7200APPで取得した電流データのグラフ化についてプログ書きました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3842986/blog/49374751/
その際、グラフの中に電流が一時的にマイナス(放電)方向へ振れていたのです。
最初に疑ったのは測定器の誤差や誤動作でした。本当に補機バッテリーが放電しているのか、それとも測定上の問題なのか。その確認を行いました。
グラフを拡大すると、充電電流が徐々に低下していく過程で、一時的にマイナス側へ振れています。
生データを確認したところ、負電流は約8.5秒間継続し、最大値は約2.3Aでした。
この値だけを見ると計測データの異常に見えますが、生データ上では連続した変化として記録されており、単純なノイズには見えません。
さらに別の走行データでも似た現象を確認できました。発生タイミングや波形にも共通点があり、一時的な測定器の誤動作だけで説明するのは難しそうです。
同じタイミングでは補機バッテリー電圧の低下も確認した。定電圧制御から基本制御に移行する過渡期のようです。
以前に、負荷変動によって走行中補機バッテリーが放電した場合について、整備士の方に伺ったことがあります。その際は放電を検出すると車両側にログが残るとの説明でした。しかし、これまでの点検では関連するログは確認されていません。
そこで思いついた仮説が、制御モード移行時の過渡現象という可能性です。
今回の現象は起動から約140秒後に発生しました。これまで観測してきた補機バッテリー電圧の推移と照らし合わせると、定電圧制御から基本制御へ移行するタイミングと重なっていた可能性があります。
もし制御切替時に一時的な過渡現象が発生し、その間だけ補機バッテリーが車内の負荷を受け持っていたとすれば、今回観測した電流変化や電圧低下とも整合します。
このような挙動があらかじめ想定された過渡現象であれば、設計段階から考慮されていた可能性があります。その場合、一時的な電流変化や電圧変動によって不要な異常判定を行わないようなロジックが組み込まれていると考える方が自然です。
放電に関するログが確認されていないことも、そのような考え方と矛盾しません。
もっとも、これはあくまで仮説です。メーカーの制御ロジックを確認する方法はなく、証明することもできません。
今回の目的は制御ロジックの解明ではありません。BT-7200APPが記録した負電流を、測定器の誤差や誤動作と考えてよいのか確認することでした。
その結果、この現象には再現性があり、電圧変化も伴っていることが分かりました。
少なくとも今回観測した負電流は、単純な測定器の誤差だけで説明するのは難しそうです。
BT-7200APPの信頼性確認は、ここまでにしたいと思います。
この現象そのものは興味深いのですが、これ以上追いかけても補機バッテリー上がりの原因解明に直接つながるとは限りません。
今後はプログ「グラフは作れた。でも何も分からなかった」で思いついた電流積算の観測へ戻る予定です。
時間はかかると思いますが、補機バッテリーの挙動を理解するための本題は、こちらではないかと考えています。