
自分もMR-Sに乗るようになって長いですが、MR-Sでサーキット走ってみたいんです!って聞かれた時にオススメ出来る、定番のチューニングメニューみたいなモノがあればと思い書いてみました。まぁ、まずはタイヤとブレーキの2つだけ交換してあれば大丈夫。ショップ主催の走行会ならコレだけで走れます。
・タイヤ
街乗りから毎週サーキットへ行く人まで ダンロップZ3 or シバタイヤ280R
前後205/50R15でローテーション出来る。安いのでガンガン走れる。使ってる人が多いので他の人とタイムの違いを比較しやすい。ホイールは15インチ6.5J~7J、オフセット+30~+40くらいが車検対応サイズ。ホイールのメーカーはお好みで。MR-Sのサーキット勢界隈を見るとRAYSやADVAN、ENKEIオーナーが多い印象。RPF1RSの8J+28も装着可能。
MR-Sの定番サイズで選ぶならF205/50R15にR225/45R16。リアホイールは16インチ8J+40前後が理想だけど、なかなか種類を選べない。
タイム狙うならタイヤをADVAN A052かナンカンCR-Sに変更。履きっぱなしよりサーキット行く時だけ交換すると長持ちする。BSの71RSなら履きっぱなしで使っても十分タイムが出るのでオススメ。
・ブレーキ
エンドレス MX72
プロジェクトμ HC+
アクレ 700C
中途半端なスポーツパッド入れるより最初から効くヤツを……って事でこの辺りが定番。700Cは安いし良く効くけどブレーキダストと鳴きが凄い。HC+は(ブレーキローターをガリガリ削るけど)使いやすい。ついでに良く鳴く。MX72は熱を入れなければ効きが弱いので街乗りが楽。サーキットではウォーミングラップでしっかり熱を入れると別物のように効く。当然鳴く。
・エンジンオイル
純正指定の5W-30より高い粘度が必要です。10万㎞突破している車両なら10W以上の粘度のあるオイルを入れておきたい所。高性能なオイルにはエステル+PAOとか記載があります。高いです。VHVIの化学合成油が安価な割に高性能なので、まずはこの辺りから。
重要!オイル量はレベルゲージのFの上まで。少ないとコーナリング中の横Gでオイルポンプが吸えなくなり、油圧が0になってエンジンブローします。だいたい4.5Lくらい入ります。
・車高調
LARGUS SPEC S バネレート変更(F3.5/R5→F5/R7)
とりあえずコレ買っとけば問題無いヤツ。同じ値段帯のBLITZ ZZRと違ってリアにピロアッパー採用、前後のバネ長さが同じ180㎜なので、バネを前後で使いまわせるのが一番のメリット。吊るしバネのリア5kgをフロントに使い、追加で7㎏のバネを買ってリアに履かせれば定番のサスセットになる。もう少し街乗り捨てても良いなら10kgのバネを買い足してF7kg/R10kgに入れ替え。A052やシバ200Rだとこれくらいが良いです。なおBLITZ ZZRはリアがゴムアッパーでバネ長が200㎜と長い為、乗り心地優先するならこちら。同じくらいのバネレートで使うならTEINやCUSCO、ENDLESSなんかもお好みで。価格は高いです。
車高調整のポイントは前後のジャッキポイントと地面までの距離を測り、前後が同じ距離になるように調整する所からスタート。なお下げすぎ注意。このバネレートなら純正より20㎜下げくらいで十分です。下げるのはバネを硬くしてから。実際に走らせてみて、リアを下げる方向で乗りやすいポイントを探ります。カッコ悪くてもリア下がりが速い。
アライメントはフロントキャンバーを最大で2.5度くらいで抑え、トーはフロントー0~ちょいトーアウト、リアはトー0からちょいトーインくらいを基準に設定すると走らせやすいと思います。
減衰は基本F4:R5で調整。例えば街乗りでF8/R10ならサーキットでF20/R25を基本として、ここからフロント側を調整して走らせやすい所を探る。F16にしてみたり、F24にしてみたり4刻みで変更すると違いが分かりやすい。方向が決まったら、前後を微調整する感じで。
車高調でなくても、とりあえずダウンサスから始めるのもアリです。減衰やら車高やらに悩まされる事も無く、あるモノで勝負!という潔さがあります。
・ロールケージ
現状だとテクノプロスピリッツのボルトオンロールバーが、4点ベルト取り付けられるので手ごろです。但し大きなサーキットでは使えない所もあります。安全性で言えばクスコのフロント4点にリアブレースバー付きが一番。レギュレーション無ければクロモリ製が軽くて良い。サイドバー付きは重くて乗り降り大変。将来的にFRPドア入れるなら必須。溶接出来る環境にあるならサイトウロールケージのリア4点、幌を撤去するならオクヤマのリア4点も。
ちなみに幌撤去してハードトップ専用にすると、ブラケットが重くて幌単問で走るより重くなります。「幌を外して軽量化!」とか昔やってましたが、無意味でした。ハードトップ外してオープンにすれば軽いですが、軽量化目的で幌を撤去するなら社外の軽量FRPハードトップを装着して初めて軽量化になります。
・シートベルト
最初は純正シートに純正の3点シートベルトで大丈夫。フルバケ導入後に4点ハーネスを使うと感動する。メーカー刺繍のされた安価な中華製が出回ってるのでネットで購入する時は注意。4点ハーネスは鎖骨も折れよとばかりに締めあげるのが基本。
お金はかかるけどHANSの導入はオススメ。HANSにHANS対応ヘルメット、HANS対応6点シートベルトで20万円。保険として適当な値段。使わなくなってもそれなりの値段で売却可能なので、資産としても有効。
・フルバケ
装着するだけで運転が上手くなった(気がする)アイテム。RECARO、BRIDEお好みで。RECAROの方がオンラインで書類を申請出来るので車検が楽。車検の時に純正へ戻すのであればナニワヤのジェネリックフルバケがコスパ良いけど、売る時値段が付かない。フルバケ入れるとポジションが固定されるので、手の長さが合わなければステアリングも交換してボスの長さで調整。
・前期モデルの人
エキマニです。エキマニを替えるのです。純正の一次触媒付きエキマニ、これがサーキットを走ると割れて粉々になり、メインの二次触媒の網目に詰まってエンジンが回らなくなります。ネットで2万円で買える中華エキマニで十分なので、例えマフラーがノーマルでもコレだけは交換必須。なお後期なら対策済な模様。ちなみに25年物の純正エキマニは素人が容易に手を出すとネジを舐めて終わるので、ショップで交換をお願いするのがベストです。
あと悪名高い前期1ZZのオイル食い、これはもうどうしようもないのでリビルトエンジンへ交換……が出来る人は多くないので、サーキットへ持ち込む荷物にエンジンオイルを1缶追加。「オイル減るの仕様だし!壊れてないし!」と言い訳しながら走行毎にオイル補充します。仕様なら仕方ありません。
とりあえずこれで50万円分くらい使ったかな?
最低限タイヤとブレーキ、この2つさえちゃんとした物を使っていればサーキットは走れます。なので、まずは走ってみましょう。残りを順番にアップデートしていくのも楽しい物です。とりあえず一通り完成すれば、あとは走行会に参加してどんどん腕を磨けると思います。
スタビを交換して違いを感じてみたり、カーボンボンネットやエンジンフードを交換して軽量化を実感してみたり、GTウイングを付けてニヤけてみたり。サーキット走行では街乗りで感じ取れない違いを違いを顕著に受け取れます。ぜひ沼って下さい(笑)
次はもう少しお金かかったり、作業が面倒だったりする「続・MR-Sでサーキット走りたい人向けの定番チューニング」に続きます。
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Posted at
2025/05/19 11:58:36