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最近、これを入手しまして。

「新型プレーリーのすべて」
昭和63年11月20日発行。

三菱ヲタが突然どうした！？
って思われると思いますが、
このM11型プレーリーは原点とも言える車で、今でも大好きな車種だったりします。
免許を取った当時に実家で乗っていたのが、このプレーリー。
自分の車を買うまでは、プレーリーを運転していました。

実家で乗っていたのは平成2年式のE-NM11、
J7アテーサのAT、寒冷地特別仕様車。
色はディープレットパールメタリック。
1回目のマイナーチェンジ直前の初期型でした。

どうして、この車を選んだのかわからないのですが、
小学生だった当時覚えているのは、
家族で中古車販売店に行って見つけたプレーリーをみんなが気に入って
買おうか、って話になったわけですが、
親が日産に知り合いが居たみたいで、だったら新車買おうという流れだった気がします。



プレーリーといえば、何かと話題になるのは初代のM10で
センターピラーレス、両側スライドドア、8人乗りとコンセプトもインパクトも強かったり。
でも、昭和63年当時に現在まで続くミニバンのカタチを作ったのは2代目のM11型だと思うんですよね。
この頃は、まだエスティマは出ていないし、オデッセイはもっと後。
シャリオの2代目も、もう少し後。

カタチというのは、ボンネットから同じ角度で繋がるフロントウインドウ。
本を読んで知ったのは、このフロント部分のデザインを形にするのが、構造的に苦労していたということ。
今では当たり前になっているドアミラー前に三角窓を設けるという発想が画期的だったそうな。
某H社のように、この構造で特許取っておけば良かったのにw
苦労したワンモーションフォルムだったのに、95年のビッグマイナーチェンジでいとも簡単に捨ててしまったのが悲しい出来事でした。

今のミニバンの尺度で測ると、全然煮詰めが甘いのですが、
まだ答えのわからない時に、「新しいセダン」という方向性を考えると
ひとつの正答例だったのかなと思います。
どうして、これでヒットしなかったのかなぁと、昔から考えていましたが、
改めて本を読んでみると、なんとなくわかったような。
当時の日産は、この車を売る必要が無かったんだなと。
一部の客層に提案はするけど、沢山の人に売る必要は無かった。
昭和63年というと、セフィーロとかシーマとかシルビアとかヒット作が沢山ありましたし。



時代が進んでミニバンブームがやっと到来した平成7年頃にはデビューから7年。
モデルとしては末期です。
そこで市場の意見を取り入れたビッグマイナーチェンジでプレーリージョイが誕生します。
やはり、前述したワンモーションフォルムが無くなってしまったことが残念でした。
非力だったCA20SエンジンはパワフルなSR20DEに換装されたり、
サードシートの居住性に影響していたリアのパラレルリンクストラットはトレーリングアーム／5リンクになったり、、他の部分は確かに改善されたのですが・・・。
実は、このプレーリージョイ、PNM11型も実家で乗っていました。
それまで乗っていたプレーリーの代替として、私が用意したんですがw
確かにプレーリーで不便だったところが改善されているので、とても使いやすかった・・・。
でも、スタイルがやっぱり・・・でした。

会社や時代に翻弄されて、初代の影に隠れてしまったM11型だけど、
もうちょっと評価されても良いんじゃないかと、ずっと思っています。

最近だと中古車でも、全く見なくなってしまいましたが、
いつか、キレイな個体が出て来たら欲しいなぁと。