Race Chip RSのエマージェンシーコネクターによるノーマル状態戻しチェック
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
先日装着したRace Chip RSについて、エマージェンシーコネクター差し替えによるノーマル状態への復帰動作確認及び体感的な効果の比較をしてみました。
写真のエマージェンシーコネクターは何かあった時のために車に積んでおいた方が良いと説明書に記載されていたので、グローブボックス内に備えておく事にしました。
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レースチップ取り付け時と同様に、コンピューターにエラーを残さないようにするため、先にエンジンフードだけ開けておいてドアロックした後、15分経過してから作業を開始します。
レースチップ本体に挿してあるカプラーの紫色のロックを引っ張ってロックを解除します。
3
カプラーが外れました。
4
外したカプラーにエマージェンシーコネクターを差し込んで、紫色のロック部分を押し込む事で固定されます。
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エンジン始動して、変なエラー、チェックランプ等が付いていない事を確認します。
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レースチップ自体はデフォルトのダイヤル3の位置で装着して1週間が経過しましたが、劇的な変化は無いものの、トルクが上がって乗りやすくなったなぁと感じていました。
今回ノーマル状態に戻して乗り比べてみると、自宅から出発して最初の交差点までは「あれ?変わって無い?トルクが上がったと感じてたのはもしかしてプラセボだったのか?」などと戸惑いつつ、少し広い道路に入った途端、低速からのフィーリング等も含めはっきりと違い(アクセル踏み込み量でのエンジン回転数の伸び及び加速等)を感じることができました。
出発時に変わっていない?と感じたのは、元々社外品の大口径センターパイプを含めたマフラー及び剥き出しエアクリーナー交換のせいで、スタート直後のトルクが細くなっていたこともあり、出だしの弱さ故だったのかと思われます。
買い物に行く道中で、かなり急な登り坂が長く続く区間があるので、低速ギアで高回転まで引っ張ってみた所、エンジン回転が上がっても途中からは只回って唸っているだけのような感じで車速が乗らず、気分的な盛り上がりに欠ける所が少々残念に感じました。
最大ブースト圧はOBD計測で0.95でした。
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出先で買い物等を済ませた後、フードを開けてドアロック後15分待って、エマージェンシーコネクターを取り外してレースチップに改めて接続します。
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帰りの道中で同じシチュエーションで走ってみましたが、滅茶苦茶速くなるなどのすごい変化は無いものの、割と低回転からのブーストの立ち上がりが良くなって、信号や渋滞等によりストップ&ゴーの多い市街地では特に乗りやすくなり快適でした。
また、行きの道中と同じ長い登り坂の区間で、低速ギアで高回転まで引っ張ってみた際も、ちゃんと回転に応じて加速してグイグイ登っていったので、運転していて気分も盛り上がりました。
なお、レースチップ装着後の帰路における最大ブーストは0.77で、行きのノーマル状態よりも低い数値でした。
この体感的にブーストが上がっているにもかかわらず、OBD接続のレーダー探知機での最大ブースト値が低く表示される理由について、レースチップジャパンのホームページでのQ&Aに以下の記載がされていました。元々レースチップ自体がブースト信号を騙して、結果として実ブーストがアップする構造なので、真のブースト値を知るには機械式のブースト計が必要になるようです。私のような使い道では今のところ必要性が無さそうですが。
---- 以下ホームページ記載内容引用 ----
Q 1:ブースト圧はどの位上がるのですか?
A1:車両により異なりますが、おおよそノーマルブースト圧+0.2X100Kpa位アップします。マフラー交換などを合わせて行った場合にはさらにブースト圧が向上することがあります。
Q2 : RaceChipを装着後、OBDポート接続のブースト計や純正ブースト計の数値がノーマル時より下がりましたが、それはどうしてですか?
A2:OBDポートに接続するタイプのブースト計や純正で装着されているCAN接続のブースト計については、RaceChip装着後にノーマル時よりもブースト圧が下がって表示されます。
理由はRaceChip本体プログラムが、ブーストセンサーの信号をノーマル時より少ない数値に変えてブースト圧を上げる構造となっている為で、電気的に信号として表示しているOBDポート接続タイプや純正ブースト計(CAN接続)タイプにつきましては、ノーマルブースト圧よりも低い数値が表示されます。
この場合、インテークマニホールドからダイレクトに接続するブースト計の使用により正確な数値を確認できます。
自身の場合、街乗り用途なのでパーツ装着により当初期待した通りのレスポンスアップを実現する事ができたので概ね満足だと感じています。
あくまで純正ECUの制御内でのレスポンスアップなので、大パワーアップは期待できませんが、一方で安全性では例えば燃調についても車両ECUが安全マージンを取って最適化するなどして、燃料噴射量が足りなくなる等のリスクは低くなっていたりします。
普段使いに特に不満は無いけどもう少しだけパワーが欲しい、という方にはサブコン辺りのローリスクローリターンな運用がオススメかもしれません。
まあそれでも少ない数値とはいえ実際にパワーアップをする以上、エンジンだけで無く駆動系も含め、様々なパーツの安全マージンを削った上でのトレードオフとなるので、この辺りは何がが起きたとしても基本的に全て自己責任となるのは当然ではありますが。
なお、サーキット等でガンガン走る事等を考えると、140キロ(実速はもっと低い)でのスピードリミッターが足枷になりますし、サブコンだけでは低回転から高回転まできっちりとブーストアップを図る事は出来ないので、最終的にはECUに手を入れる必要があります。
折角走って楽しい車なのに街乗りだけでは勿体ないですし、自身もいつかサーキットで走らせてみたいという願望は有るので、その時が来た際の弄りの妄想だけはいつも膨らませてます。(^^;;
一方で、私の気に入っている漫画「湾岸ミッドナイト」の作中のセリフ(スープラのケイという若者)で、「ノーマルの新車に乗っているような安心感、つまり絶対にトラブらないという安心感」とか「チューニングカーはパワーと引き換えにトラブルの影が付き纏い、改造すれば必ずどこかに負担がいく…」というやり取りが結構心に刺さっていて、自身の場合はチューニングでは有りませんが、過去に愛車を弄り倒して、それを原因とするトラブルが続いてクルマ自体が嫌になりかけた経験もあったので、ハードなチューニングの世界に憧れつつも、何かあった際にもディーラー等で対処してもらえる弄りまでに抑えて愛車を長持ちさせたい、という二つの気持ちに揺れ動いてしまいます。
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