趣味であるからこそ。
「ものすごい音をたてて車が走っていった」フェラーリ6台大破、24台絡む事故…山口・中国道
文章:
日刊スポーツより
12月4日午前10時15分ごろ、山口県下関市小月町の中国自動車道上り線で、フェラーリやランボルギーニなどの高級スポーツカーを含む計14台が絡む事故があった。
愛好家らが九州から広島方面にドライブ中だったとみられ、山口県警高速隊が事故の原因などを調べている。乗っていた男女10人が病院に運ばれたが、いずれも打撲などの
軽傷。現場は大破した高級車の破片などが散乱し、午後5時すぎまで通行止めとなった。
現場は片側2車線の上り坂の左カーブで、小月インターチェンジ(IC)から約1・2キロ下関ジャンクション(JCT)寄り。事故直後、400メートルにわたって多数のスポーツカーを含む車
24台が止まっていたという。小月IC-下関JCT間の上り線が午前10時45分から午後5時過ぎまで通行止めになったほか、破片が飛び散った下り線でも速度規制が行われた。
高速隊などによると、
追い越し車線を走っていた赤のフェラーリが、緩い上り坂の左カーブでスリップし、1度左側の土手にぶつかった後、中央分離帯に衝突。後続車が接触したり、追突したりしたとみられる。事故の目撃者は「時速
140~160キロで飛ばしてました。すごい音を立てていた」と振り返った。高速隊は最初に事故を起こした
男性(60)のフェラーリがスピードを出し過ぎた可能性もあるとみて、原因を調べている。
事故車の多くは福岡ナンバーで、福岡から広島方面に向かうツーリングの途中だったという。この日天気は晴れだったが、現場の路面は前日まで降り続いた雨の影響でぬれていたという。
スポーツカー愛好家のツーリングやイベントなどに詳しい専門家は「昔と比べて、今のフェラーリは運転しやすく、オートマの免許だけあれば運転出来るような車もある。テクニックがない人が集団でスピードを出したら、こういった事故が起こるのも必然だと思います」とコメントした。
まず、
死亡者がいなかった事にこの多重事故の当事者達は
とにかく感謝すべきです。ええ、もちろん自身の運転技術やフェラーリの耐衝撃設計とか
そういうものではなく、神様に。
事故を起こしたのはまぎれもない、
自分達の技術の無さ。
そして被害が少なかったのはまぎれもなく、
運。ただそれだけ。
とはいえ自分もツーリングを企画する側の人間、Cruiseはもちろん、過去にプレリュードやMR-Sで同一車種のオーナーズミーティングとかいろいろやりましたから、
こういうのの時にテンションが上がっちゃう気持ち、解るんですよねぇ。
でもね、絶対にやっちゃいけない事、それが今回の事故の原因でもある事。
自分の許容範囲を、超える事。
それを防ぐ術は
ただただ自制心。これは自分も
高い授業料を払って学んだ事、です。
そして自分は
たまたま、本当にたまたま、その過程で第三者を巻き込んだり、死亡者がいなかったから、今でもこの趣味を続けていられている、というだけ。
まぁF430とかの超高性能車に乗っていると160km/hとか
すぐに出るだろうから、アベレージスピードが上がるのは
もはや必然になってしまいます。
でも現実ここはサーキットではなく、他に多くの一般車も走る道。自分以外のクルマが走るその場所は、
“目の前の直線が次の瞬間コーナーにもなる場所”、です。(この意味が最初から解らない人は
そもそも公道を走る資格無し)
つまりは
その直線での160km/hが次の瞬間、
160km/hのコーナリングになる、それが公道。ええ、そんな速度を制御する事が出来る人、そうそういやしません。
「事故を起こさない、起こさせないのが本当に運転が上手い人」
起こさないだけではなく、起こさせない。それが本当に運転が上手な人である。
クルマを壊して、人が傷ついて、面白い事など何一つありません。
趣味であるからこそ、楽しく。そして趣味にしているからこそ、自身に厳しく。
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Posted at 2011/12/08 16:40:17 | |
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