2012年03月04日
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
放送局の関係で遅れて放送される富山。やっと最終回を観る事が出来ました。
『ゴーカイジャー』が放送されていた本年度は、言うまでもなく東日本震災の年。
ふとした時に、「津波で亡くなった子供も、この番組を観たかっただろうなぁ」と思ってしまいます。自分の子供同様、キラッキラした目で観ていただろう、その子供達。この最終回、良い最終回、みせてあげたかったなぁ。
そういう事を考えながら、出演者の最終回コメントを見ると、ぐっとくるものが。
以下サイトより抜粋。
ゴーカイシルバー/伊狩鎧役
池田純矢
海賊戦隊ゴーカイジャー、如何でしたでしょうか。あなたの心に輝く作品になれたのでしょうか。
僕は、劇中の鎧と同様、ヒーローが大好きで、夢で、憧れで、光でした。子供の時、1人で背負えない辛い事が沢山あって、自分じゃどうしようも出来なくて、でも誰にも話せなくて。そんな時、僕を救ってくれたのが、スーパーヒーローでした。悪と戦うカッコよさ、何にも負けない心の強さ、誰からも愛される優しさ、どんな事にも屈しない、何があっても折れない、全てを守り抜く、そんな、ヒーローとの出逢いが僕を救ってくれました。子供ながらに自分が抱えていた重荷を、ヒーローはひょいと担いで、「へっちゃらさ」と笑うように。「負けるなよ、後の事は任せておけ」って、そう言ってくれているように感じました。
ヒーローがいなければ、今の自分は存在しません。僕にとって、正真正銘、人生のヒーローだったのです。そんなスーパーヒーローに自分自身が変身する。正直、最初は嬉しさの反面、不安だらけでした。あの時、自分を救ってくれた、道を照らしてくれたヒーローのようになれるのか。その襷(たすき)を、今の子供たちに託す事が出来るのか。考えても答えはでませんでした。
いま振り返っても、果たして僕が何をしてあげられたのかは分かりません。だけど、ひとつだけ見つけた答えがあります。夢とか、希望とか、光とか、そんな大それた事を教えてあげられる程、僕は立派な人間じゃない。だけど、番組を観た人たちが、今日一日を笑って過ごせたら…明日を楽しみに出来たら…面白いねって笑えて、今日のご飯なーに?って楽しみにできる。そんな小さい事で構わない。ひとつの笑顔を届けたい。その気持ち一心で頑張ってきました。誰かの笑顔は誰かを笑顔にする。君が笑うと僕が笑う、僕が笑うからあの子が笑ってくれる、あの子が笑うとあの人が笑顔になる。それでいいじゃないかって。笑顔は人から人へ、どんどん繋がって行くのだと思います。大それた事なんて何も出来ない僕だけど、そのひとつの笑顔を届けられたら、きっとあなたを伝わって色んな人に笑顔が届く。それが、今の僕にできる、精一杯のヒーローです。
いつの日か、どんな重荷すらひょいと背負って、ほらよって夢や希望を与えられる、そんな、正真正銘の"スーパーヒーロー"になる事が夢です。その日まで、僕の、そして伊狩鎧の、ゴーカイジャーの旅は続きます!! 今はまだ、ゴールの見えぬ果てしない未来へ向け発進したばかりです。どうか、あなたの心で、笑顔で! いつまでも応援していただけたら幸いです。長い間、応援ありがとうございました!! そしてこれからも、宜しくお願いします。
もちろん企画そのものは震災前から用意されていたものだから、当然その為のものじゃなかったけど、なんというか今年のスーパー戦隊が『ゴーカイジャー』で良かったなぁ、と。
過去のスーパー戦隊出演者も多くゲストで登場し、共に認めあい、理不尽なまでに圧倒的な敵と戦う。積み重ねてきたもの、という大きなテーマが流れる作品。今年の日本にこれほどピッタリな話はなかったのではないか、と。
主題歌にもある『あきらめないぜ、どんな星なき夜でも。』震災で辛い思いをした多くの子供達に、彼ら、ヒーローが与えた勇気は、相当なものだったと思います。上記のゴーカイシルバー/伊狩鎧役の池田純矢さんの思いも、そういう意味もきっと含まれているでしょう。自分は、彼らは多くの人の心に残る、間違いなく立派なヒーローであった、と思います。
キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
さて、ここからは個人的な感想。
子供云々書いておきながらですが、まぁ見事なオッサンホイホイ番組でしたな。以前の日記にも書いたけど、「ぼくのりそうのすーぱーせんたい」です、コレ。
正直スーパー戦隊とか詳しくない方ですが、とにかく本当に好きな人が好きなもの徹底的にこだわって作っているんだな!という感じは自分でも肌で解りました。そう、本気で作られたものの面白さにに理屈なんて必要ないんです、そこにはパワーがあふれていますから。
最終回、敵の大艦隊を前に、倒したライバルの船を使って敵の皇帝座乗の母艦に乗り込み、周囲に乱射しまくって勝利とか、斬新ですな。日本でいったらアレですか、天皇陛下座乗の戦艦大和を乗っ取られてバンバン46サンチ砲を撃ちまくられる、そんな感じでしょうか。そら他の艦は反撃出来んわな。
冷静に考えてみたらエグい事してるな、マベちゃん。
まぁそんなマベちゃんの徹底的なツンデレキャラは最終回の最後の最後、子供達の「ありがと~」までしっかりでしたし、鎧の感情まるだしの直球キャラも、ラストの
「何かを得る為には、何かを捨てなきゃ」ってバスコの言葉通りの宇宙最大の宝を使う事への葛藤で最高潮でしたし。
あ、上の船と台詞のライバル・バスコもまたいい感じのキャラでしたねぇ。ヘラヘラとしていても非常に冷徹で、『パトレイバー』の内海課長以来の久しぶりに良い悪役!と思いました。あとサリーかわいいよ、サリー。
うん、やっぱイイ作品だったね。
改めて、キャスト・スタッフの皆さん、一年間ありがとう、お疲れ様!
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Posted at 2012/03/04 17:48:24 | |
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