
第28節vs松本山雅FC~第29節、第30節と。
今回のブログは第29節と第30節の結果を見てから書こうと思いまして。
とりあえず第28節カターレ富山
vs松本山雅FCです。
サッカーにおいて、
サポーターが受ける屈辱的な事ってのはいくつもありますが、いやぁ
これほどまでにガッツリ心エグられたのってどれくらいぶりですかね。
自分の記憶にあるのは、2009年の金沢開催ガンバ大阪vs名古屋グランパスで、
2点リードで迎えた後半終盤~ロスタイムの20分弱に3点叩き込まれて逆転負けのソレ以来、でしょうか。
まず屈辱の1つ目は、
ホームジャック。
ホームゲームに相手のサポーターがドッと押し寄せてホームと変わらない状態、とかをホームジャックというのですが…ゴール裏のサポの数、
同数どころか…4倍ほどですかね…
↑この密集度でゴール裏2階席幅いっぱいに。
いやぁ駐車場にいるクルマの
松本ナンバーの多さから覚悟はしていましたが、これは凄い。
対する我らがカターレゴール裏というと、こんな感じ。
総観客数でもヘタすると1:1くらいだったのではないかと思いましたよ。
屈辱の2、
逆転劇。
派手な撃ち合いというわけでもなく、相手に拍手を送らざるを得ない美事なゴールというワケでもなく、
明らかに選手交代のタイミングを逸し、足が止まりきった所をガツガツザックリやられるという、一番ダメな負け方。しかも今シーズン、何度同じ負け方をした事か。録画番組を見ている気分になりましたよ、マジで。
そしてトドメの
相手の歓喜。
試合終了後の松本山雅サポの
「アルプス一万尺」
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エグいな、これは。
これホームでやられたら、ある種トラウマもんだ。もうただただ呆然と眺めるしかなかった。他の屈辱的ランキングで無かったのは
夢スコアと
ロスタイムダメ押し弾くらいでしょうかね…
まぁ試合内容は上に書いた通りだし、ググればたくさんのカターレサポーターの辛辣なコメントが見れますから、これ以上は書きません。
そういう
屈辱的な敗戦に、目前に迫る最下位、つまりJFL降格の可能性…となるとサポーターの居残り抗議は必然、といえるでしょうか。ちなみに自分は抗議をする為に居残ったのではなく、
立ち上がる気力が無くそのままそこにいた、と言うのが正しいですが。
勝負とはもちろん、
積み重ねられたものの結果です。だが、積み重ねても報われない事もあります。しかし
数字として出される結果は、サッカーに限らず、どのカテゴリーでも
残酷であり、そしてそれが現実。F1のように経過も結果も全て数字で明確に出されないだけ、サッカーはやさしいのかもしれないが、それでもこの結果は重い。
今回その抗議の矢面に立ったのは、
清原カターレ社長。
ふと思ったが、サッカーの運営会社の社長のやるべき事というのは、なんだろうか。
スポンサー集めとか、全体の統括とか、いろいろあると思うけど…今一番大事なのは
リスクマネジメントであり、それらで
想定される事態への事前対策、だと思う。
他のサポーターさんたちは、チームのあり方とか、目標順位に対する考え方についての話だった。サッカー的な意味での危機意識の話はあったが、
会社組織としての運営、つまりビジネスの意味での話は無かったように思う。
まぁ軽々に口を挟める雰囲気ではなかったので言えなかったが、自分には今日の運営側の「一万人大作戦」という集客イベントの入場者数が
6549人にとどまった事の方を聞きたかった。
噂では、松本山雅FC側のチケットは自由席で2000枚以上売れたという。つまり、カターレ側の入場者数は平均の3000人とほとんど変わらなかったか、
それ以下だったという事だ。確かに観客席の色配分でも、それは解る。
清原社長に問うのなら、こちらの方ではないか、と。
もう現在のやり方では、
集客増は見込めない。これがこの日、
誰の目にも明確になった。それに対して新しい手段がないのであれば、それは
運営という仕事として、ただ手をこまねいている「何もやっていない」状態と同じではないか、と。
順位は大きく集客に反映する。ただし、順位で見る見ないの判断というのは、
今の富山県民にあるだろうか。自分は、順位はそこまで大きい要因になってはないと思う。
面白いか面白くないか。この一点だと思う。
旧態依然なお約束イベントを行って、それでも人が集まるのは最初の物珍しさでだけ。残念ながら、カターレ富山においてもう
その時期は終わった。
サポーターサイドが観客を増やそうにも、少なくとも今のカターレのサッカーを堂々と「面白い試合するから、観に行こうぜ!」と言える…例えば富山に多いア
ントラーズ(柳沢的に)/ガンバ(セカンドホームの金沢的に)/アルビレックス(隣県的に)サポーターをカターレの試合に呼んで満足させられる自信のあるサポーターは、どれくらいいるだろうか。
サポーターが胸を張って友人を呼べない、これはとても悲しい事だ。それは軽々に改善する事の出来るものではないのと同時に、そう、昨日今日
そうなったものではないものでもある。
入場者数減は予想されて、しかるべき事だった。
それに対し、
どのような手を運営側はうってきたのか。それこそ聞きたかった。
自分もイベント事を企画する側になる事が多くあるので解るが、ある程度の規模でも「過去にやった事」というのはカンタンに出来る。が、
「新しく何かやる」のには凄まじい労力が必要になる。
しかし、新しい事をやらなければ、人は必ず減っていく。
カターレ富山の集客数は
順位と連動して減っているだろうか?
違うと思う。
ただただ減っている。
スポンサー料も大きな割合を占めるだろうが、集客こそ本来のチームの収入源であるべきモノ。それに対し、
あまりに無頓着ではないだろうか。
自分は正直、現在第30節終了時・最下位ではあるが、
それでも降格はしない、と思っている。最終的に帳尻を合わせる戦力はあると思っている。
だけど、それ以上にこの
観客数の落ち込みにこそ危機感を憶える。
我々サポーターは、
横浜フリューゲルスを知っている。
ANA/佐藤工業つながりで富山にも縁があった。
チームの消滅は、順位だけじゃあない。
『戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ』
押井節全開の『パトレイバーTheMovie2』の台詞の一つ。
今のカターレ富山のチーム・フロントで、
どこまでが“戦線”だろうか。
そして
最高意志決定に、現実は存在しているだろうか。
そして上の動画にある最後の台詞…
『だから!遅すぎたと言っているんだッ!』
にならない事を。
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Posted at 2012/08/24 17:47:16 | |
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