
素人インプレ~スバル インプレッサ
車名・型式・価格帯
スバル インプレッサ GG3 新車価格147.0万円
ミッション・駆動方式
5MT 4WD
エンジン型式・馬力・トルク
EJ15 100ps/5200rpm 14.5kg/4000rpm
さて、次期仕事車としてタイミング良く出てきました、
平成16年式/走行4.2万kmのインプレッサ。
しかしこのクルマ、実車を見て契約してから各所のインプレッションなどを見ると・・・見事なまでに
「遅い」と書かれています。スバルが嫌い、と言うのならともかく、スバルに好意的なサイト
でもほぼ確実に「遅い」と。「軽四以下」という記述も、ちらほら。
フツー
いくら非力なクルマでもいくつかは
「街乗りには十分」とか
「軽四よりはマシ」とか書いてるところが一つはあろうものですが、どれもこれもまんべんなく遅いと。(もしくはパワー/加速には一切触れていないか)
まさに
四面楚歌、ここまでくると
オラワクワクしてきたぞ!
確かにパワーウェイトレシオを見ると、
カロゴンが1060kg/100psで
10.6、
エクストレイルが1480kg/137psで
10.8、
ロドが1100kg/170psの
6.5、
んで今度のインプレッサが
1260kg/100psで
12.6
なるほど、数値的にはワゴンRとかムーヴの
軽ハイトワゴンターボと同等、か。
さて、どうなるでしょうか。
スタイリング
このインプレッサは、まぁなんというか
いろいろ流されまくったモデルで、
登場当初は
丸目、
マイチェンで通称
涙目、
最後は
鷹目
ちなみに鷹目もスプレットグリルというこれも
短命に終わったメーカーアイデンティティという、「一体何がしたかったのか」と言われても反論のしようが無いほど、ころころと。一つのモデルで
こんな短期間にフロントマスクが変わったクルマっての、自分は知りません。
3回フロントマスク大幅に変わったのって他はせいぜい、
ロータスエリーゼくらいでしょうか?(こちらはモデルサイクルが長い)
まぁその中でも
かなり人気のないのがこの涙目モデル。
ただ個人的には、前後のデザインのバランスの良さと言うと、
これが一番落ち着いているのかな、と思います。単純に格好イイのは鷹目だとは思います。ちなみに一番好きなのは丸目です。
とはいえ手元に来てみると
これはこれで落ち着いててイイかな、と。ええ、完全にひいき目です。
ちなみに納車して会社の人達にこれが結構
「レガシィ?」と聞かれる事が多くて驚き。なるほど、そう言われると系統的には同時期のレガシィと同じデザインラインではあるのか。
インテリア
自分の記憶だと、このカタチのモデルはダッシュボードが
プラスチッキーなカタいパーツばっかりだったように記憶していますが、いやいや、けっこう
ソフトパットが多用されていて、悪くないインテリアの質感です。
ただシートポジションがいまいち決まらない。ってか
シフトノブが遠い。いやいや、これはもう5cmほど手前だろう、と。ペダル踏み込み優先だから、これは慣れるしかないのか、それともシフトノブを選ぶか、だなぁ。
シートは
正直、小さい。内装と左右にもうちょっと余裕があるのだから、その分ギリギリまでシートを広げれば良いのにこじんまりとしたシート。これは良くない。
まぁこれもたまたま、地元の中古パーツショップに
インプレッサSTIの純正シートがあったので、これを左右2脚1万円で購入。これのインプレはまた別のトコで。
しかしステアリングが本革MOMOステアリングなのにシフトノブがウレタンとか、この辺りの極端さもなんというか。
ボディは上位互換の美味しさがあるけど、やっぱりシートとか
ちょこちょこ差別化された部分を感じますねぇ。
後部座席はさすがにレッグスペースが少なく、大人が長距離とかはちょっとビミョーですが、荷室はそのイメージとは違って
案外モノが積めるたりするのが驚き。ただサスペンションが出っ張っていて
真四角なものを積むのは苦手ですけど、小さいモノを並べるのであればなかなか。
エンジン・ミッション
水平対向って静か!
フツー小排気量で非力なエンジンって振動とか多いんですが、そこはさすが水平対向エンジン、とにかく静かです。ターボとかだとパワー感がそれを隠しているっていうか上回っちゃってて、その静かさを実感しづらいですがこれは
ハッキリ解ります。
ミッションの節度感は極めて軽く、メカメカしさは
あまりありません。シフトフィールそのものはカローラツーリングワゴンの方が機械っぽくて好きですねぇ。ギア比はちょいと低めですね。
6速が欲しくなる所です。
さて、上にも書いた
エンジンのパワーですが・・・
いや、これ十分だろ。
確かに低速トルクは車重に対して少ないのは解るけど、2000rpmちょい上あたりでグッとトルクがあるポイント解るし、そこをちゃんと使うとなめらかに加速する。
これはあれか、
低速トルク不足を補う為にギア比が低く設定されてて、なおかつエンジンフィールが軽いから体感としてものすごく進まない感じがする、って事か。ATだとなおさらシフトアップタイミングがつかめないからそうなるんだろうなぁ。
MTでも回転数そのものを見るんじゃなくて、アクセルペダルから伝わるトルク感を基本に乗れば、全然走るよ、これ。なんだろな、あの「遅い」ってインプレの数々は・・・
ターボモデル同様にNAスポーツ的なの求めているんかねぇ・・・?
足回り
ハイパワーエンジン搭載車などの上位車種があるクルマって、下位グレードは結構恩恵を受ける事が多いです。このインプレッサも、そう。まぁその分車重の重さに直結してますが、
この世代って衝突安全がうるさくなって軒並みボディ剛性向上の為に車重が増えていった時でもあるんですけど。
サスはもうちょっとマイルドなのを想像していましたが、
結構これが硬め。タンッタンッと突き上げてきますが、そこはボディがブルブル言わないのでそんなに不快じゃありません。
ブレーキは可もなく不可もなく。まぁ正直フィーリング的には
悪い方、でしょうね。このブレーキサイズは1260kgの車重にしては、やっぱ小さいかも、です。
コーナリングに関しては、なるほど、パワーが無い分
よりアクセルオン時の水平対向の振動の少なさの恩恵が得られます。立ち上がりでのアクセルオンの時にエンジンが震えるとトラクションが逃げる感じがありますが、インプレッサはそれがほとんど無い。以前踏んだ事があるセダンSTiの時はそこまで感じなかったのですが、これもローパワーだけにハッキリ解る事、なんでしょうねぇ。
ただ
パワステが軽すぎて挙動とミスマッチな感じが。これは純正装着とは違うタイヤ(ブリジストンスニーカー)を履いているから、でしょうか。もうちょっとグリップするタイヤでもいいような気もしますが、その場合はパワー喰われるからあかんか。
総評
イイクルマですね、これ。
典型的な
「シャシーがエンジンに勝っている」クルマ、とでも言いましょうか。まぁ確かにもうちょっとパワーが欲しくなる気持ちは解ります。具体的に言うと、もう
20馬力ほどあれば、ですかね。それ以上あると今度は完全にブレーキが負けてくるでしょうし。
面白さ、という観点でいくとこれは正直、
あんまり面白くないクルマかもしれません。ドカンとしたパワーも無ければ、驚くほどシャープなハンドリングってワケでも無く、エキゾーストノートも大人しい。でもこういう上位互換のメリットを生かしたクルマってのは、長く乗って
じんわり楽しめる事が多いんですね。
さて、
のんびり味わってみますわ。
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Posted at 2013/10/29 17:51:34 | |
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