
OBDⅡアダプターとTorque PRO
先日友達から
OBDⅡアダプターについての質問を受けました。
どうも
中華コピー品を購入したけど、動かないと。
OBDⅡアダプターっていえばアレですな、自分が
そもそもスマホを買おうと思ったきっかけにも関わらず、
未だに導入していなかったというの。
OBDⅡってのは共通規格の診断コンピュータなどを繋ぐ端子の事。日本だと2002年辺りのクルマからこの端子が付いています。
そこにアダプターを付け、Bluetoothでデータを飛ばし、それをスマートフォンなどで受けて表示して追加メーターやデータロガーとして使うという
クルマオタ&デジタルガジェット好きにはたまらんアイテムです。
まぁちょいと値段もしてますし、NCロードスターは
標準で油圧計も付いているのでそこまで無理に、と思っていたところのこの話。
聞くと、この中華コピー品のOBDⅡアダプター、
1000円だとか。安い。自分が買おうか悩んでいたのは17000円近くしたものですが…
症状を聞くと、そもそも
スマホでBluetoothを受信しないとか。
さて待ち合わせ場所でブツを受け取りNCロードスターに装着して自分のXperia acroHDでBluetooth認証をすると…
サックリ認識。つまり友人の使っているスマホとの相性という事に。
この辺りが最近のデジタルガジェットの難しい所で…
アップデートで解消される事もあれば、何やっても無理な事もあれば、ある日突然認識したりとか、けっこうあるんですよね。
とりあえず友達は詐欺や故障品をつかまされたのではないってのを確認して満足して、自分に
「これあげますよ」と。
もらえるならありがたくいただきます!
という経緯で自分の元に。
さて…ではまずスマートフォンにそれ用のアプリを入れます。一番メジャーなのは
「Torque Pro」(395円)を購入。無料のでも良かったけど、表示項目などに差があると聞いたのでこちらを。
さて、Bluetooth認証がかかり、ズラッと並ぶ項目の中からNCロードスターで拾い出せるのは…
Average Trip Speed(whilst Stopped of moving)
Barometric Pressure(from Vehicle)
Commanded Equivalence Ratio(Lambda)
Distance to empty(estimated)
Distance Travelled since codes Cleared
Distance Travelled with MIL/CEL lit
EGR設定値
Engine Load(absolute)
Fuel flow rate/minute
Fuel Remaining(Calculated from Vehicle profile)
GPSとOBDの速度差
Kilometers Per Litre(Instant)
Kilometers Per Litre(Long Term Average)
Litres Per 100 Kilometer(LongTerm Average)
O2センサ1燃空当量比(計算値)
O2電圧バンク1センサ2
Run Time since Engine Start
Trip Average Litres/100km
Tubro Boost & Vacuum Gauge
Volumetric Efficiency(Calculated)
アクセルペダル位置D
アクセルペダル位置E
インテーク空気温度
インマニ圧
エアフローレート
エンジンクーラント温度
エンジン回転数
エンジン負荷
スロットルポジション(マニフォールド)
スロットルポジション絶対値B
トリップ時間(アイドリング含む)
トリップに対する平均燃料消費量(Km/L)
トリップタイム(アイドル時間含む)
トリップタイム(今回起動時)
トリップ距離(車両プロフィールに保存)
マイル/ガロン(瞬間値)
マイル/ガロン(長時間平均)
加速度センサ(X軸)
加速度センサ(Y軸)
加速度センサ(Z軸)
加速度センサ(トータル)
平均MPG
点火進角
燃料トリムバンク1ロング値
燃料トリムバンク1ショート値
燃料流量/時間
燃料消費量(トリップ)
燃費(トリップ)
相対的スロットル位置
空燃比(計算後)
空燃比(設定値)
車速(OBD)
電圧(OBDアダプタ)
電圧(コントロールモジュール)
となります。
ええ、前半の英語なのは
内容がなんとなくしか解りませんね。後半の日本語になってるのは大体解りますが…半分くらいカブっているような気がするのはスルーで。
まぁハッキリ言ってしまえば
ん~あんまり…使えないかなぁ…
というのが正直な所。
いや、正確なデータを取ってECU書き換えとかやるなら必要なデータなのでしょうけど、
うちら素人が見て理解・参考にできるのといえば、この中でも
エンジンクーラント温度(水温)とか、
インテーク空気温度(吸気温度)とか、
電圧と…あと
Tubro Boost & Vacuum Gauge(ブースト・バキューム圧)って感じでしょうか。
個人的に水温と同じくらい知りたい
油圧・油温が取り出せないのは痛い。
実際追加メーターってほとんどの場合、
『油温・水温・油圧』か
『油温・水温・ブースト圧』ですし。まぁNCロードスターは上にも書いた通り、標準で油圧計が
5連メーターのド真ん中に鎮座してますから、油圧が必須というワケではないですし、油温も基本は水温がベースというのもあるんですけどね…
実際レスポンスも言われるほど悪くはありませんが、やはり
ラグがあります。
タコメーターとかにはちょっと厳しいかな。
きちんとしたデータ収集と、視認性はやっぱ
デフィなりブリッツなりのちゃんとした追加メーターを付けましょう、ってところでしょうか。とはいえコストパフォーマンス的にはこれは相当なものであるのもまた事実
(中華コピー品1000円+アプリ398円)、オモチャとしては十分すぎるスペックであるとは思います。
まぁあとOBDⅡアダプターだから最近のクルマであれば
誰のでもポン付けして遊べる、ってのも大きいですな。
ちまちまと
アプリでレイアウトを変更して…
吸気温度と水温のメータグラフセット、
エンジン回転数とエンジン負荷のグラフのセット、
バッテリー電圧とバキューム圧のメータ
空燃比メータと速度グラフ
をセッティングしてみました。
デフォルト画面は
一番必要そうな吸気温度と水温の。
まぁスマホの画面でこういうデータ見れるのは面白いですわな。
あと注意なのはこのOBDⅡアダプターは
常時電源なので、エンジン切っていても給電されているから、その
バッテリー消費量がいかほどかの確認をこれから。OBDⅡ端子はあんまり抜き差しをする回数に余裕があるとは思えないので、バッテリー消費量が多いようだとお蔵入りになる可能性も…
さて、どんな結果になるのやら。
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Posted at 2013/02/07 07:50:05 | |
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