ポルシェコネクトとはいったい？

次世代インフォテイメントを謳うポルシェコネクトとは、どういったものなのか。
これまでのクラリオン製ナビに代わり、ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム (PCM)を中核としてネットやスマホと連携して様々なドライビングプレジャーをもたらすもの、というイメージでしょうか。

公式サイトを一見した印象ではPCMとスマホを連携して車両の情報をリモートで確認したりナビの目的地や経路を設定したりできるものだと思ってしまいがちです。
しかし実際にそういったことができるのは新型カイエンと992型911のみで、その他の現行モデルでは登録地の共有しかできません。しかもPCMとスマホをWiFi等で直接繋いだときのみ。

海外ではvodafoneのサービスを使って現行モデルでも車両のリモート制御ができるようですが、残念ながら日本での導入予定は無し。
そんなわけで、現行モデルではスマホとの連携は実質何もできないと思っておいた方が良いでしょう。


肝心のPCM単体としてのナビ機能はというと、クラリオンナビに比べると操作やビューが独特で、目的地の検索などでユーザーフレンドリーさに欠ける面もあるものの、いざナビが始まってしまえばGoogle準拠の地図が威力を発揮し、なかなかのナビ性能を見せてくれます。

個人的にはPCM画面をNアップの2Dマップ、マルチファンクションディスプレイを3Dマップでナビさせるのがしっくり来ます。

なお、通信機能で役に立つのは「リアルタイム交通情報」「オンライン検索」くらいかなという感じです。

せっかくSIMカードを搭載してネットができるのに、現状できることが少なすぎます。
ポルシェのことですから、現行車種のPCMを新型同等にアップデートといったこともやらないでしょうし、ネット機能が宝の持ち腐れで本当に勿体ない。

これで「コネクト」とは・・・。