2012年02月09日
母が父にキャロルを買ってもらって
1か月ほど経ったころ・・・
父「いやー、母さんがキャロルじゃなく、違う車に乗りたいって言い出して、すごく困っているんだ。まみ~からも説得してやってくれ。」
母に事情を聞いてみた。
母「ワシ、もうキャロル乗るの、いやだー!!」
私「なんで?あんなにかわいい車なのに。。。」
母「その『かわいい』ってのが、まずいのだ!!」
私「自分で気に入って、父に買ってもらって、何言ってんの?」
母「実は、キャロルに乗っていると、後ろからずーと車が付いてきて、
60Kmで走ったら60Kmで付いてくるし、
抜かさせようと40Kmで走ったら
追い越すわけでもなくピッタリ40Kmでワシの後を付いてくる。
で、先に行かせようと停止したら、追い抜きぎわに運転手のおにいちゃんが
横目でワシを見て、『チッ!!』といわんばかりの顔をして、
猛スピードで走り去っていくんだ・・・(涙)」
当時、キャロルやダイハツさんのオプティが『ギャルカー』と位置づけられていた。
キャロルに乗るドライバーは若い女性という概念が浸透していたようだ。
母は一度ならず、何度も何度も
『チッ!!』という屈辱を受けていたというのだ。
たったそれだけの理由でキャロルを降りるのなら
笑い話だし、じゃあ、別な車をという話しにもならない。
もうひとつ理由を語った。
キャロルがマニュアル車だということ。
私「なんで!?マニュアルで免許とったじゃん!!」
母「確かにそうだ。だけどこないだデパートで買い物しようと立体駐車場に行ったとき
どうも坂道発進がうまくできなくて、後退した。後退したらクラクションがブーブー鳴って、
ワシはパニックになった。教習所の坂道は後ろに車はいなかった。」
さらにこう付け加えた。
母「マツダさんに1か月点検に行ったらカッコいいシルバーのファミリアが・・・」
これらの会話を聞いていた父が
私の人生を変える一言を言った。
父「そーだ、まみ~、おめえも免許取れ!!そしてキャロルに乗れ!!
実はキャロル買うのに諸経費含めて130万円掛かったけど、80万円で売ってやる!!」
父のその一言で私は教習所へ通う決意をしたのであった。
Posted at 2012/02/09 19:46:05 | |
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2012年02月08日
こんばんは、まみ~です。
母、免許取得、念願の愛車を手に入れ
すてきなカーライフを満喫、
この際、裸踊りなどという くだらない約束などどうでもよくなっていました。
マツダさんにたまたまキャロルが展示してあって
一目惚れ、その場でお店に立ち寄り、即購入の手続きをしたそうです。
私「オフクロにはもったいないくらい、かわいいクルマだなあ~」
毎日毎日、キャロルを眺めていました。
でも、まだこの時点では、私は全く免許をとる考えはありませんでした。
暮らすのに不便な田舎に住んではいましたが、
免許を取る必要性がなかったのです。
何故なら、当時私はギャルで、たぶん人生最大のモテ期で
「買い物行きたいなー」ってつぶやくだけで
「じゃあ運転してあげるよー」って男性がいっぱいいたのです。
(注:今は、まったくその面影など一切ない)
さて、母、塗装が取れるんじゃないかってくらい
毎日のようにキャロルを洗車。
かわいいなあと何気にボディに素手で触ったものなら
「あー!!触るなー!!」
母が初めて手に入れた愛車
みんなそうだと思いますが
可愛がりようは尋常ではなかったです。
でも、半年も経たないうち、母はキャロルを降り
免許の取る気も無い私が教習所へ通うことになるのです。
つづくのだ!!
Posted at 2012/02/08 20:58:55 | |
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2012年02月07日
こんばんは、まみ~。
もしも愛車が
忽然と姿を消したら、あなたはどう思いますか・・・?
大変お待たせしました。
本日の記事で、ようやくキャロルが登場します。
では、前回の続きです。
母が免許を取ったら「裸踊り」
そんなことは、もはや、どうでもよくなっていた。
ここまで来たら何が何でも合格させたい。
家族ぐるみで最大限母の応援をした。
母自身の並々ならぬ努力の成果もあって、
本免も学科試験も合格、晴れて母は免許を取得した。
父「母さんおめでとう!!あっ、車の購入はちょっと待ってね・・・」
母「ワシ、早く欲しいんだけど・・・」
父はいつも車で出勤していたが
その日は職場で飲み会があって、歩いて出勤した。
その夜、事件が起きた。
飲み会が終わり、ほろ酔い加減で帰宅した父。
家の前に停めていたはずのパジェロが消えていた。
家の中は真っ暗。
そう、母は父が飲みに出掛けていることをいいことに
勝手にパジェロに乗って姿をくらましてしまったのだ。
免許取りたての母。
買って1年も経たない愛車の消滅。
父は一瞬で酔いが醒め、赤い顔が青ざめた。
当時は携帯電話なども普及しておらず
母を
捜そうにも捜しようがなく、
ただただ、無事に帰るのを待つしかなかった。
夜中11時過ぎだろうか。
玄関の方からエンジン音が聞こえた。
母、無事帰る。どうやら車も無傷だった。
父と私の心配をよそに
母は満面の笑みで
「いやー、楽しかったあ~!!」
この出来事に
父、一刻でも早く車を買い与えねばと決意したそうだ。
翌日、さっそく車屋さんめぐりに母を連れて行ったそうな。
私は同行しなかった。
平成4年6月11日
家の前にピッカピカのあずき色のかわいい軽自動車が停まっていた。
それが、キャロルと私の初めての出会いだった。
まだまだ続くっ!!
Posted at 2012/02/07 23:34:31 | |
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2012年02月06日
こんばんは、まみ~です。
高校の先生に
「無知の知」という言葉を教えてもらったことがあります。
意味は割愛しますが、当時このようなことを話されていました。
「よく、他人のことを『バカ』呼ばわりする人がいるが、とんでもない事。
相手よりも知識があるからといって、他人を見下してはいけない。
その人だっていろんなことを知っていたとしても、この世の世界中の物事をすべて知っているわけではない。」
みんな自分よりも優れている何かを持っている。
私は、他人を見下さない人になろうと心がけた。
パチスロ「ツインエンジェル2」の教室移動演出で
クルミちゃんが「どこ見てるのよ、バカ!!」という演出があるが、
私は他人に向かって「バカ」と言うことは無い。
さて、前回の続きです。
父「止まれって言ってるだろ、バカあ~!!」
母「すいません・・・」
父の罵詈雑言に、母はすっかり萎縮してしまい
私「ひどい!!かわいそう!!何もそこまで言わなくても・・・」
思えば、父には指導員の免許などない。
何でこんなこともできないのだ という苛立ち
愛車パジェロにキズが付いたらどうしよう という不安
とても冷静に運転を教えることはできなかったのだろう。
でも、私の言葉によって少し冷静になったようで、
以後、運転の練習の際には、母から私の同行を必ず求められるようになりました。
一徹の厳しい指導のもと、母はめきめき上達し、
第3段階もクリアし、
仮免も無事合格しました。
家では、別な猛特訓(!?)が続いていました。
学科試験の問題集を
私がランダムに読み上げ、
母は○か×か答えるもの。
一冊の問題集を毎日、繰り返し繰り返し勉強していました。
もはや正解率100パーセントの領域まで達しましたが、
それでも母は
私がテレビを見ているにもかかわらず
「まみ~や、また問題集を読み上げてくれ!!」
テレビもあずましく見させてもらえず
私はいい加減ウンザリしていましたが、
この行為が、数ヵ月後、自分自身にも役に立つことになろうとは
そのときは知るよしもなかったのです。
次回、新たな章に入ります!!
Posted at 2012/02/06 22:40:38 | |
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2012年02月05日
こんばんは、まみ~です。
みなさんは家族から手紙とかもらったことはありますか。
私は母から一度だけ『置き手紙』をもらったことがあります。
まみえ
おかあさん しばらくでかけますが しんぱいしないでください。
るすちゅう たのみます。
父にわ れいぞうこにあるやつ れんじでチンしてやってください。
ゴンタのえさわ かんずめはんぶんにごはんおまぜてやってください。
ゴンタのくそわ ちりかみでとって といれにながしていいです。
高口さんがあそびにきたら
ゴンタおたたかないよう みはってください。
(以下略)
さて、前回の続き、
父が鬼教官と変貌し、母をしごいているのと同時期、
並行して、夜、お茶の間では、もうひとつの特訓が行われていた。
母「まみ~や、お願いがあるのだが・・・」
そう言うと学科試験の問題集を差し出し、
「これに出てくる漢字、全部ふりがなを書いてほしい・・・」
実は、母、子どもの頃、農家のお手伝いが忙しくて
学校でちゃんと勉強を習うことができなくて
漢字の読み書きができないのだという。
そんなの初耳で、私は絶句した。
本当に免許取れるのだろうか・・・
だが、四の五の言っても始まらないので
とりあえず、漢字全部ふりがなを書いてあげた。
一方、星一徹っ!!
S字カーブで脱輪しようものなら
「バカモン!!」「へたくそ!!」
『車庫入れ』コーナーには要所要所にポールが立っていて、
運転操作を誤るとガラガラガシャンと倒れる寸法となっている。
へたをすると車にキズがつくかもしれない。
母、バックをしながらハンドルを切り車庫入れにチャレンジ。
(あっ、なんかヤバイ・・・ぶつかるかも・・・)
父「うわーどこでハンドル切ってんだよー!!止まれー!!止まれー!!ブレーキ踏めえ!!」
母、アクセルを踏む。
父、サイドブレーキを強く引き、かろうじて停車。
父「止まれって言ってるだろ、バカあ~!!」
母「すいません・・・」
今となっては笑い話だが、
温厚な父の口から、このような罵詈雑言を聞いたのは初めてで
とてもショックだったのを覚えている。
そして数ヵ月後、私自身もまた母と同じように
一徹に罵詈雑言を浴びることになろうとは
この時は思わなかった。
もう少し、続く!!
Posted at 2012/02/05 21:15:34 | |
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