今日はオープンカー倶楽部関東の第9回定例会でツインリンクもてぎでのオフ会の予定でしたが、天候不順により中止となりました。
ここの所
犬ブログになってたし、そろそろ車ネタができるかと思っていたのですが・・・・・
そんな訳で今日は昔話をひとつ。
今から十数年前、当時のNSX潮風オフ会(当時は「かっちゃんプラザ」と呼ばれていた)のメンバーでKSPでパワーチェック大会がありました。その当時私が乗っていたのはATのタイプT。当然ATはMTよりカタログパワーでは15ps少ない265ps、パワーチェック大会では勝ち目はないのですが、フルチューンのNSXもあれば、ATもあるということで自己申告馬力との差で順位を決めるパワーチェック大会でした。ちなみにその模様はかっちゃんプラザのHPやTYIZさんのNSXの部屋に掲載されていたのですが、かっちゃんプラザはHPの閉鎖、
NSXの部屋はT3TECに移ってからのものだけになってしまったので今では既にその記事を見ることができません。
そんな中、私のNSXのパワー計測を行ったTYIZさん。
「このNSXは今までのATと加速が違う!何かが違うぞぉ」
と気が付いたのでした。
私のNSXはパワーチェックに備えてリミッターカットして、ホイールだけがBBS-LMでタイヤサイズは265/35/18とNSXには大き過ぎてパワーチェックには不利なサイズ、それ以外はフルノーマル、タイプTなので車重も重く、パワーはカタログ値の265psには届いていないもので、それでも今までパワーチェックしたATと加速が違うってどういう事?
この違和感から、TYIZさんがNSXのATについて調べ始めて、Fマチックが搭載されたNA1-130のATは減速比が4.428になっていることに気が付いたのです。それまでのATの減速比は4.066、ファイナルが実に10%もローギヤード化されています。NSXのMTでは社外4.4ファイナルギヤを使って駆動系チューニングをすることはよくありますが、NA1-130のATは純正で4.4ファイナルギアになっていたのです。その分4速ギヤがハイギヤードになっているので、結果的にカタログ燃費は7.1km/lから8.0km/lに上がっているのですが、1速から3速は初期型ATと同じなので3速までは10%近いエンジン回転数アップになるので体感トルクと加速感は上がるわけですね。
それから、TYIZさんが当時の最新のFマチックのファイナルギヤを取り寄せたところ4.066だったという事で、TYIZさんから私に車体番号やミッション番号の問い合わせがあり、4.4ファイナルになっているATのNSXはNA1-130だけだということがわかりました。
これによってATの場合、
純正部品を使って4.4ファイナルに変更するという
チューニングメニューがKSPに生まれました。
初期型のATのファイナルを4.4にすることで1速から4速まですべてが10%程度ローギヤード化されるので同じギヤで同じ速度で走るには10%ほどエンジン回転数が高くなるので燃費は悪くなるはずですが、その分、体感加速は増して車が軽くなった様に感じるのでしょうね。
TYIZさんといえばNSXの世界では有名ですが今ほどメディアに出る前の話です。このATの加速感の違いに気が付くこと自体が神たるゆえんだったのでしょうかね。
TYIZさんがKSPをやめてT3TECを開いてからはKSPのチューニングメニューにATの4.4ファイナル換装メニューは無くなったようですが、あの日、私がNSXのパワーチェックをしていなければこのメニューは生まれなかったのかもしれませんね。
ちなみにNA1-140から4速ギヤはNA1-130と同じハイギヤードのまま、ファイナルが4.066に戻っている様なのでさらにカタログ燃費は向上して8.4km/lになっています。ATの減速比についてはホンダのホームページ上では
2001年11月現在のATの減速比が4.428になっているので、この数値が誤った数値なのか、その後のモデルチェンジで4.066から4.428にまたもどしたのかは定かではありませ。
Posted at 2016/11/27 18:01:56 |
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