2020年02月17日
MT車の運転しやすさを数字で比較
運転しやすさはMT車の生命線です。シエラさんは非常に運転しやすいですが、あえて言うとややエンストしやすいかなと(ストレスになるほどではありませんが)。このあたりは660ccターボのジムニーさんの方が上でしたが、トータルの運転しやすさはやはりシエラさんが上です。
パンダMTツインエアの場合、1速で(エコモード)急坂を登る時エンストしたり、2速でゆっくり交差点を左折する時クラッチペダルを踏まないといけなかったり、このあたりに明確な弱点がありました。ギア比を見る限り同じツインエアのMTである4×4(こちらは6段MTですが)は問題なさそうな感じで、少々高くてもこっちを買っとくんだったと後悔したものです。
10年ほど前はAT車を買うことが多かったのですが、2012年にアルファ147で久々にMTに復帰しています。その後NBロードスター、並行パンダ1200(現行型)、JB23ジムニー、パンダMTツインエア、JB43シエラ、を経てこのたび7台目のワゴンRへ。この中ではアルファ147の乗りやすさが印象に残っています。パンダの2台はぎくしゃくが気になりましたが、エンジンマウントのせいらしいです。
今回technocompassさんから面白い計算式を教えていただきましたので、今まで乗ってきた車とか気になる車とかの数値をまとめてみます。その前に自分が運転しやすさで大事だと思う部分を項目別にまとめます。
(1)発進のしやすさ(エンストしにくさ)
1速でアクセルペダルを踏まずにクラッチペダルを離すだけで発進でき、エンストの不安がないのが最高ですが、コンパクトカーでそこまでの車はなかなかありません。とりあえず1速でさほど回転数を上げずにクラッチをそこそこのタイミングでつなげばまずエンストはほぼない、くらいでいいです。
ただ1速がローギアードすぎると、発進してあっという間に2速に入れないとぎくしゃくしそうです。660ccのジムニーさんはかなりのローギアードだったものの問題なしでしたが、もっと排気量がある場合は低速トルクがありすぎて問題が出るかもしれません。
(2)2速の低速走行がスムーズにできるか
交差点で2速にシフトダウンして曲がる時、10km/hかもう少し遅いスピードで曲がりたい時はよくあります。この時2速のギア比が高い車だと(例えばパンダMTツインエア)半クラッチで曲がらないとエンストしそうになります。特に1速でのスムーズさがない場合、1速のシフトダウンがスムーズに入らない場合は、2速に頑張ってもらわないといけません。
(3)1速でしばらく走る時ぎくしゃくしないか
1速で発進しすぐ2速に上げるのであれば気になりませんが、1速のままでやや速度を上げ(10-15km/hくらい?)しばらく走るというシチュエーションが時々あります。渋滞路で中途半端な速度で2速に上げられず、1速のみで走るケースもそうですね。この時ガサツ程度であればいいのですが、アクセルON/OFFに過剰反応してぎくしゃくするのはいけません。これはスペックからは読み取れませんが、ある程度(1)と連動しているかもしれません。
(4)アクセルペダルの踏み込み具合、エンジン回転の上昇具合と速度感覚の一致
アクセルペダルを踏み込み、エンジン回転が上がっても速度がいまひとつ乗らない場合はなんか気持ちよくありません。これもスペックではわかりませんね。これを感じたのは今のところジムニーさんのみでした。
逆にあまりアクセルを踏まないのに出足がよすぎるという場合もありますが、もしかしたらスイフト1200ターボなしが該当するかも。軽自動車のCVTはそのあたりかなり心配です。
(5)その他
3速以降はあまり関係がないような気がします。2速と3速の間が離れていても2速で回転を上げ気味というのはさほど苦にならないでしょう。回転を上げることが苦にならないエンジンだと多分ノープロブレムです。
125ccとか250ccあたりのバイクだとシフトチェンジが頻繁になってストレスということがありましたが、車では今のところそう感じたことはありません。6段MTではあるかもしれませんが。
さて、運転しやすさランキングです。極低速余裕度指数/1速1000回転/2速1000回転の順で並べてみました。
ジムニーシエラ旧型JB43 1300 3.74 6.3/12.1km/h
スズキスイフト1200 3.69 7.5/14.0km/h
スズキアルト 3.62 5.6/9.8km/h
マツダロードスターNB 1600 3.62 8.1/13.4km/h
ジムニーシエラ現行型JB74 1500 3.56 7.2/13.9km/h
マツダ2 1500 3.40 8.0/15.0km/h
アルファ147 2.0ツインスパーク 3.34 8.7/13.8km/h
ホンダN-VAN 3.26 4.1/6.9km/h
フィアットパンダ並行1200 3.19 7.8/14.8km/h
スズキワゴンR 3.15 5.4/9.4km/h
マツダデミオ1300(MAZDA2と同世代)3.01 8.0/15.0km/h
ジムニー旧型JB23 2.84 4.5/7.6km/h
フィアットパンダ4×4 2.77 5.3/9.9km/h
ジムニー現行型JB64 2.73 4.4/7.5km/h
ルノートゥインゴゼン 2.40 8.2/14.9km/h
ホンダS660 2.37 6.3/10.1km/h
フィアットパンダMTツインエア 2.22 6.9/13.1km/h
MINI ONE 3代目 2.21 8.7/16.2km/h
発進のしやすさの指標である極低速余裕度指数の順に並べました。3に近ければすごく楽、反対に2に近ければ半クラッチを長めに使う必要ありとのこと。ブログで酷評されていたMINI ONE3代目が最下位、1速2速がきついなと思っていたフィアットパンダMTツインエアがその次、ハイギアードすぎて嫌だなと思ったトゥインゴゼンが下から4番目と納得。
エンストしやすいなと思っていたJB43シエラさんが意外に1位。私の腕のせいでしょうか(大汗)。そして過去最高に運転しやすいと思っていたアルファ147が7位です。NBロードスターは6位と健闘。
あと車重負担率(数字が多ければ排気量の割に重い)ですが、新型ジムニーJB64(1565)、旧型ジムニーJB23(1489)、N-VAN(1413)、パンダ4×4(1291)、パンダMTツインエア(1223)、S660(1261)、と1200を超えたのはこの6台でした。ちなみにワゴンR(1109)はその次の7位。
軽自動車の評価はちょっと難しいかもしれませんね。納車されてからまたインプレします。
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Posted at
2020/02/17 20:32:11
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