最近のバイクはなぜシート高が高いのか

今のバイクって妙にシート高が高いのです。CB250Rは795mm、CBR250RRは790mm、レブル250は690mm、MT-25／YZF-R25は780mm、ジクサー150は795mm、ジクサー250は800mm、GSX250Rは790mm、Ninja250／Z250は795mm、ZX-25Rは785mm、です。

レブルを除くと780mmが下限、125ccはというとモンキー125は765mm、GROMは761mmですが、フルサイズになると250ccとほぼ同じです。数年前に製造中止になったエストレヤは735mm、レブルやエストレヤが多少重くても女性に人気だったのもよくわかります。

1991年のカタログ本を見ると、VTZ250が745mm、GB250クラブマンが755mm、CBR250RRが735mm、FZR250Rが735mm、SRX250が755mm、バンディット250が750mm、GSX-R250Rが730mm、ZZ-R250が760mm、ZXR250が735mm、と全然違います。だいたい今のモデルより50mm低い感じです。

日本人の平均身長が5cm伸びたわけでもないでしょうし、いったいどうしてこういうことになったのでしょうか。両つま先がやっと接地するようなバイクだと気軽に買い物というわけにはいかないでしょう。2台持ちのうち1台は気軽バイクにするとしても、125ccの小さいスクーター（ジョグ125だと735mmで95kg）しか選べません。

私の場合は177cm84kgと大柄なので、795mmのCB250Rでも両足がべったり着きますが、乗り降りを考えると余裕しゃくしゃくじゃない感じはします。MT-25は780mmですがリアシートが高い位置にあるので、降りる時そこに足をぶつけそうになります。

昔は860mmのXLR250Rとか特に何も考えずに乗っていましたが、年齢を重ねて足が上がらなくなった、バランス感覚が悪くなった、というのが大きいようです。これを基準にすると、普通サイズの女性の場合身長が20cmほど低くなる分股下はその半分の10cmほど短くなり、760mmくらいなら普通に乗れるような気がします。標準身長の妻もバリオス（745mm）なら乗れてましたし、やはり30年前のサイズがよさそうです。