
昨日、ロードスターをDへ持って行く途中にアルファロメオの前を通ったので、渋滞からちょっと抜け出す意味でも以前から気になっていたMITOを試乗してみました(^^ゞ
展示車はエトナブラックの6MT!今のところMTしかラインナップがないというのはマニュアル好きにはたまりません(^.^)
非常に深みのある黒で角度によってはほとんどブラウンに見えます。
あいにくの雨空だったんですが晴天下であれば黒というよりは結構ブラウンなんではないでしょうか!?
非常に表現がしにくいのですが、たとえれば昆虫の外殻のような感じでした(角度によっては黒にもブラウンにも見えるという感じ)
内装はこの手のコンパクトカーにしてはかなり凝った作りで、パーツの質感&精度も高く、ミニがコンパクトカー市場に与えた「小型車にも高級感」という影響を受けているのかな?と感じました。
インパネ周りのデザインはさすがイタリア!という感じでエアコンの吹き出し口の蓋についたクロームの縁取りやらダッシュボード上のカーボンチックな模様まで国産車やドイツ車には出せないオリジナルのデザインがちりばめてあります。
ここら辺のセンスは他国のデザイナーがいくら頑張っても追いつけないものがあります(人によっては全く受け付けないでしょうけど…)
4つのメーター配置もわかりやすく私は好きです。最近流行のダッシュ真ん中モニターはあまり好きではないので(ミニの場合を除く)私はこのドライバーの真前に位置するメーター類はドライバー魂を刺激されて好きです。
なにより乗車するとディスプレイ上にミトが迫ってくるような簡単なアニメーションが表示されるのが、あまり必要でないギミックながらアルファ開発陣の茶目っ気を見れたようでなんだかうれしくなります(笑)
リアシートの居住性も大人はちときつそうですが子供なら2人が余裕で座れると思います。
むしろミニよりも後部座席の足元は確保されていると思います。
トランクは深さがかなりあって容量は十分だと思いますが、デザイン上お尻が上がっているのでハッチバックのような使い勝手はありません。
荷物は持ち上げて上から降ろし入れるという感じなのであまり重いもの&大きいものは入れにくいと思います。
あとリアウインドーはお尻が跳ね上がっているので非常に見づらいです(ミニコンバーチブルの比ではありませんが・・・)
シートもかなり作り込まれた感じでなによりアルファのロゴが縫ってあるのがポイント高いなぁ~と羨ましくなりました(^^ゞ
カッコいいシンボルマークを持ったメーカーの強みですね!
しかもオプションで本革の真っ赤っかシートにもできるというんですからおしゃれなことこの上ありません。
さて、残念ながら大雨の中の試乗となりましたが試乗車はアルファレッドの6MT!
長年の夢だった外車のMTに乗れることにまず感動!
まずワイパーに戸惑いました。
ワイパーアームは伸びていますが上下には動かずにワイパー速度は先端をねじって調節する方式でした…ややこしい(^_^;)
アルファのマニュアルということで硬派な操作をイメージしていたのですが意外や意外、クラッチはめちゃくちゃ軽くてシフトもゲージに持っていくとスッと引き込まれるように入っていきます。
ロードスターのクラッチからすると3分の1ぐらいの力でいいですので女性でも踏みやすいかも(私はやや重い方が好きなのでもう2倍ぐらい硬くてもいいかなと思いました)。
シフトは本当にスッと引き込まれるように簡単に入っていくのですが、私はもう少しねじ込んで入れていく感じが好きなのでまだまだ入れづらくしてもらってもいいかな?と非常に勝手に思いました。
それとシフトノブがあまりにも長すぎると思いました(笑)
長さは半分ぐらいでいいと思います(私の腕が長いということもありますが…)
クラッチもシフトもあまりにも力を入れずにイージーにできるので、もう少し硬めにしてマニュアル車を操作しているという実感が欲しいなというのが正直な感想でした。
ただし、ディーラーの方の話によると普段マニュアルに乗っていない方からは「マニュアルってこんなに簡単でしたっけ?なんだかうまくなったような気がします!」と好意的な意見が結構あるそうです。
リバースは1速の横にシフトノブの下のリングを引っ張りながら入れるタイプです。
私はビートルのようにこういう押しながらor引きながらリバースに入れる行為が好きなので「おっ!引き上げタイプだ!」とちょっぴり嬉しくなりました。
ステアリングは軽からず重からずといった感じで重ステ好きな私にしては「これぐらいならまぁいいかな?」と妥協できるような感覚でした。
それでも雨の中の運転だと先代ミニのようながっちりとしたハンドリングの方が安心感があります。
それと、乗り心地ですが、ミトでスタイルの次に気に入ったところでした。
先代ミニほどガチガチではなくそれでいて国産コンパクトカーのようにフニャフニャでもない適度に硬くそれでいて路面の凹凸はややマイルドに吸収してくれる好みのサスペンションでした。
おそらくR56よりもややマイルド、ですが粘るところは粘る、ドライバーも運転していて楽しい、それでいて同乗者も全く不快にならないというなかなか絶妙な仕上がりだと思いました。
それとターボですがかなり低回転からもぐいぐい引っ張ってくれます。
うちのミニのスーパーチァージャーよりもやや上の回転域で効き始めるという感じでしょうか、その代りシフト横にあるDNAスイッチを「D」の位置にすると低回転でのトルクがかなり効いて非常に攻撃的になります。
トルク1.5倍~2倍増し(当社比)と言ったところです。
ただ、そのトルクの山がどこまでもつかは今回の街乗り試乗では確認できなかったのが非常に惜しいところでした。
あの加速は土砂降りの街乗りでは少々危険かな?と思ったほどでした(人の車だし)
ただ、残念なところは、トルク増大と同時ににステアリングもちょっと重くなって欲しかったところです。
あのトルクの太さでステアリングが軽いままだと私、怖くなっちゃうんです(>_<)
今回は市街地だけのしかも大雨の中の運転でしたがサスペンションの出来がかなり好印象で、あとはやたら運転しやすいおしゃれなマニュアル車という感じでした。
現在ATはなくMTだけですので女性にも運転しやすいようにそういう味付けがなされているんだと思います。
おそらく私のように車の操作系に多少の不便さを求める人は圧倒的小数でしょうからアルファの味付けは一般受けするとは思います。
ディーラーの方の話では1年後ぐらいにはAT車も登場するということですからそしたらずっと売れると思いますね~それだけ魅力的ですもの、この車(^_-)-☆
試乗から帰るとできたてほやほやの赤ミト新車が運ばれてきました、順調に売れているようです。
結果として、思わずこれはかなりいい車に出会ってしまいました(笑)
できれば1600cc+ターボでシフトをショートにしてもらって重ステ仕様のスポーツタイプ(マフラーは左右出しにして欲しい)を出してもらえるとこちらも逝きやすいんですが・・・ついでにコンバーチブルも青色も(笑)
お値段もそれほど高くないし、何よりデザインが個性的だし、けっこう欲しくなっちゃいました(^.^)
今後、ミニの強烈なライバルになりますね~この車は…(*_*;
それにしても帰りのロードスターのクラッチの重いこと重いこと(-"-)ギアは入らんし、スピードでないし…まぁ、これはこれでまた趣があっていいけどね…(^_^;)