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Bleu Artのブログ一覧

2026年05月21日 イイね!

プリザヴェーション(Preservation)

最近、クラシックの記事で見かける、プリザヴェーション(Preservation)というワード、馴染みのあるプリザーヴドフラワー(Preserved過去分詞形)のプリザーヴ(preserve)と同じ保存するの名詞形です。

「保存」と言われてもピンときませんがクラシックカーの世界では「未再生車」の事でコンクールなどの場では、厳格な決まり事があります。

工場出荷時のままの姿、ペイント、内装、使われているボルト1本に至るまで全てオリジナルという意味で、近年のコンクールではレストア車両より価値があります。
ペイントなどの退色やかすれなどはパティーナ(歴史的な美しさ)として肯定されます。

しかし現実的には、真贋を見分ける事がとても困難な為にニトロセルロースラッカーで40 年前に仕上げた個体でも受賞したりしているようです。
ウチで塗ればオリジナルと見分けつかないようにできるでしょう。(笑)

プリザヴェーションもパティーナも美術用語なのでクラシックカーが美術品として扱われだしたという事でしょうか。

オリジナルペイント(オリペン)を大切にする人たちが日本でも増えているので、身近なところで、プリザヴェーションを使うなら、堅苦しい事抜きにそういう未再生車を指して使えば良いと思います。

Posted at 2026/05/21 07:36:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年05月19日 イイね!

BMCオリジナルペイント塗装 Morris ミニ・クーパー

BMCオリジナルペイント塗装 Morris ミニ・クーパー■ミニのオリジナル塗料について

BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)の工場ラインでは、「合成エナメル塗料(Synthetic Enamel)」が主流でした。

焼付け温度: ライン製造時は150℃前後の高温で焼付け乾燥が行われていました。これにより、当時のエナメル特有の肉厚で光沢のある仕上がりとなっていました。

特徴: この塗料は非常に強固な塗膜を形成しますが、乾燥に時間がかかるため、当時の生産ラインには大規模な焼付けオーブンが不可欠でした。

ルーフの塗り分け
メインボディが焼き上がった後に「別工程(アウトライン)」で行われることが一般的でした。この際、再度ボディ全体を150℃で焼くことはゴムシールや内装部品への影響から難しいため、「アクリルラッカー(Acrylic Lacquer)」、あるいは乾燥温度の低い低温焼付けエナメルが使用されていました。
熱硬化エナメルは、1930年代のフォードから始まり、1950〜60年代のミニなどの欧州実用車で完成の域に達した技術と言えます。

「150℃の焼付け」という工程は、当時の大量生産ラインにおける「耐久性」と「効率」を両立させるための、まさに最先端の工業技術でした。現代のウレタン塗装とはまた違う、当時の「本物の質感」を追求される上では、この1930年代からの系譜を知ることは非常に意義深いことだと思います。

一般的な塗装ブースは70℃くらいまでしか上がらないので
メーカーと同じような熱硬化エナメルを使用するのは現実的ではなく補修用クイックドライエナメルを使用します。

2.3コートで仕上がり艶感は現代のウレタンの質感と変わりませんのでパティナな仕上がりにするならラッカー仕上げをお奨めします。
Posted at 2026/05/19 15:08:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | Restoration | 日記
2026年05月17日 イイね!

ランボルギーニとフェラーリのオリジナル塗装

ランボルギーニとフェラーリのオリジナル塗装オーバーレストアが主流な中でオリジナル質感にこだわりラッカーを使うレストアをしているのは弊社を含めても世界中でも少なく、私が取り組む絵画補修みたいに部分補修が出来るのは3人くらいしかいないようです。

レストア中の246Dinoが生産時にどのような塗装をしていたか資料を開いてみました。

■ランボルギーニ・ミウラ (Lamborghini Miura)
ミウラが生産されていた1960年代後半から70年代初頭、イタリアの少量生産メーカーは「アクリルラッカー(Acrylic Lacquer)」を好んで使用していました。

成分: 主にItal(イタルバー)社のラッカー塗料が使われていました。

特徴: ミウラの複雑なプレスラインや、ベルトーネによる繊細なエッジを際立たせるには、塗膜が薄く、研ぎ出しによって鋭い光沢が出るラッカーが最適でした。

当時の質感: 現代のウレタンのような「ヌルッ」とした光沢ではなく、金属の質感がダイレクに伝わるような、非常にシャープで硬質な輝きが特徴です。

注意点: ラッカーは紫外線による退色やクラック(ひび割れ)が起きやすく、また溶剤にも弱いため、ガソリンが付着するとすぐに塗装を傷めてしまいます。

◆下地
基本はグレー:
多くの個体でミディアムグレーのサフェーサーが確認されています。

白系の下地:
ミウラ特有の鮮やかな「ライムグリーン(Verde Miura)」や「オレンジ(Arancio Miura)」などのソリッドカラーを美しく発色させるために、グレーではなくオフホワイトに近い非常に明るい下地が使われていたケースがあります。



■フェラーリ 246ディーノ (Ferrari 246 Dino)
フェラーリも同様にラッカー系が基本ですが、この時期は技術の過渡期にあたります。

成分: 当時の指定塗料はGlanon(グラノン)、あるいはSalchi(サルキ)社のラッカーでした。

下地の特殊性: ディーノの時代から、防錆のために下地に「シンテック(合成樹脂系)」のプライマーが使われるようになりました。

◆ベースコート(色):アクリルラッカー
下地(プライマー):合成エナメル系
ライトグレー(明るい灰色):
シルバー、ライトブルー、イエローなどの淡色や明るい色のベースとして使われました。
ピンクの下地が使われるのはグラスリットになる308後期あたりから

レッドブラウン(酸化鉄色/プライマーレッド):
意外かもしれませんが、当時のフェラーリやディーノでは、防錆効果の高い酸化鉄を含んだ赤茶色のプライマーが使われることも多くありました。特に「ロッソ・ディーノ(350)」のようなオレンジ系の強い赤を塗る際、この赤茶色の下地が色の深みに寄与していた個体も見受けられます。
特徴: この「下地はエナメル(強固)、上塗りはラッカー(美観)」という組み合わせは、当時のイタリア車のスタンダードでした。しかし、上塗りがラッカーである以上、ガソリンやシンナー等の溶剤には非常に弱いです。

ミニの「焼付けエナメル」との決定的な違い
ミウラや246のような当時のイタリアン・エキゾチックカーは、ミニのような「150℃の焼付けライン」を流す大量生産車とは成り立ちが異なります。

温度: イタリアの工房(スカリエッティやベルトーネ)では、手作業での研磨を前提としていたため、高温焼付けではなく自然乾燥(あるいは40〜60℃程度の低温乾燥)のラッカーが選ばれました。

ポルシェやミニのエナメルが「耐久性と生産性」を重視したのに対し、ミウラや246のラッカーは「色の鮮やかさと、研ぎ澄まされた面構成の美しさ」を優先しています。
Posted at 2026/05/17 08:16:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | Restoration | 日記
2026年03月24日 イイね!

Vintage DeRosa

DE Rosaヴィンテージデローザ
パティナ(歴史的風合い)を生かし部分補修相談

ウェザーチェックがとても渋いですね



絵画修復的レストア
Posted at 2026/04/11 10:51:30 | コメント(0) | Restoration | 日記
2026年03月10日 イイね!

AlfaRomeo TZ ラッカー塗装

以前ラッカーで仕上げたTZ
時が経過するにつれワインのように深みが増すラッカーなので再会が楽しみです。

先日、美術館の学芸員と食事する機会があり話の中でクラシックカーのラッカーは何度も中研ぎして塗り重ねると説明したら直ぐに「それって漆塗りと同じですね」と返ってきました。続いて「レストアしているショップはどこもラッカーで?」「そうではないです。日本では塗料が揃わないから個人輸入しているので他ではやってないかもしれないです。しかし努力しても本物にはかないません。所詮は贋作です。」「当時と同じ絵の具で修復する絵画みたい、仕上げられたクラシックカーはフリンクの作品みたいなものですね」フリンクが分からないので質問したら、レンブラントの弟子で彼の作品はレンブラントの真作と認められているそうです。
Posted at 2026/03/10 21:07:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | Restoration | クルマ

プロフィール

「BMCオリジナルペイント Morris ミニ・クーパー http://cvw.jp/b/430461/49098756/
何シテル?   05/19 15:08
【時の修復】ヴィンテージカーのラッカーレストアを軸に、オリジナル・パティナの絵画修復のように部分補修も探求。当時と同じラッカー塗料を用い刻まれた時を現代に蘇らせ...
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