2019年11月25日
クーラント交換シーズン
車の冷却水LLCの交換シーズンです。
エンジン関係を冷やす為に入っている凍りにくい液体ですが色々な添加剤が入っていて色々な効果があります。
が
普通の物だと凍結する温度は濃さが変わって無ければ経年劣化での凍結温度は変化はあまりしませんが劣化した物質(汚れ)は出来てしまいます
あと入っている物が
金属に水分だから、金属部品を錆ないようにする防錆剤
泡立ちを抑える消泡剤
汚れなどを詰まり難くする為の洗浄剤
が有名な物です。
普通のLLCの交換基準は主成分じゃなく、防錆剤、消泡剤の効果が薄くなり性能を維持出来なくなる距離や時間です。
特に消泡剤が凄く重要でLLCがポンプでエンジン内部へ送り込まれるけど、このポンプの勢いが凄いので泡立ちます。
泡があると冷却性能が極端に落ちます。
水より空気の方が熱を伝え難いからですが、更に
泡は弾ける時には実は凄い破壊力がありエンジン部品にダメージを与えます。
炭酸風呂に入るとお肌すべすべってのは泡のハジける力を利用して肌を綺麗にしているんですね。
エンジン部品にダメージってどんなレベルかと言うと鋳物に穴を空ける位です。
なので薬品で泡が瞬時に消えるようにしています。
主にコレの寿命が交換目安にされています
補強剤とかを入れて薬品を継ぎ足して延命も出来ますが役目を果たした薬品は消えて無くなるわけでなく汚れとして冷却水に混じるので素直に交換した方がいいわけです。
通常のLLCの倍位の寿命のスーパーLLCがありますが添加剤が高級な物や主成分が違ったりします。
主成分と書きましたがエチレングリコールとプロピレングリコールです。
エチレングリコールは安価で良いのですが毒性が強いのが特徴です。
無論、廃棄は産廃になります。
処理方法は焼却
水で薄めると毒性も薄まりますが土壌や人体に蓄積するので…
対して
プロピレングリコールは毒性が極めて低いので環境性能に拘りがある欧州車から採用されてきました。
副産物として潤滑性能や冷却性能が高いなどもあります。
プロピレングリコールの安全性は食品添加物として使えるレベルです。
じゃぁ〜下水に流して良いのか?ってなりますが私はずっと回収して産廃業者に出している会社にいたのでしりません。
ちなみに交換目安確認はザックリですが
可視化も出来ます
ペットボトルに使ってた冷却水を入れてシェイクして泡が消える時間をみます
新品は比較的にすぐに泡が消えます
2分以上泡が消え無ければ終わってます。
後、泡は振動でも増加するのでラジエーターマウントのヘタりやディーゼルエンジンだと出易いインジェクターの詰まりによる振動も冷却性能を下げる原因になります。
なのでレース用などのLLCは消泡剤の効果が高くなっています。
安いのと高い物での違いも主成分よりも添加剤などの価格の違いが大きいようで、消泡剤が特に高いそうです。
純正品のエンジンオイルが粗悪だと言う私ですがLLCに関しては別で
エンジンオイルほど交換して体感出来ない
乗用車だと、すぐに不具合が出るわけではないので交換の必要性の認知度が低い為、交換しない事が多いので交換目安よりキャパを上げた物を採用してクレーム対策をしていたりするので、ホームセンターとかで手に入る物より良い物の事が多いそうです。
なので悩んだら純正品を選ぶ方が良いかも知れませんが、各メーカーは2年を想定して作っているので2年で交換すれば、普通に使うなら違いは無いようです。
スーパーLLCは交換頻度を減らせると言うのがメリットだけど普通のLLCより蒸発し易いのがデメリット。継ぎ足しは水じゃダメです。
値段は倍だけど交換工賃が減るのである意味安上がりの事もあります。
最近の純正採用の冷却水はスーパーLLCが主流になってきました。
しかし、ディーラーがやたら補強剤を勧める所を考えると実は自信がないのかも知れません。
とりあえず言いたい事は冷却水もちゃんと交換しないとヤバいよ
エンジンが壊れたり冷却水が漏れたりラジエーターが爆発したりするょって事です。
ちなみにこの事をもっと詳しく書いて会社に提出したら理解不能で…されました。補足説明も口頭ですると言ったのに。
素人に、わかり易く文章にするのは難しいです。
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2019/11/25 21:08:15
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