OBD接続でレーダーなどを使う事をメーカーはやめてくださいと言う
診断用コネクターだから診断時以外に使うな的な事が大体書いてあるはずです
今日は娘のダンス教室の迎えで暇だったのでオールスキャンをスキャンツールでしてましたがレーダーのせいで入ったと思われるフォルトが入ってました。
CAN通信エラー
大したエラーじゃないと思ってしまう人が多いのですがこのエラーコードが意味する事は意外と重いんです
CAN通信ってのは各ECUで情報をやり取りする為のネットワークの事です
これは通信線が共有するECU全てに並列で繋がってます。
はえ縄漁の針に各ECUが居る感じです
OBDのコネクターも同じ様にいます
一本の通信線を使うので例えば車速信号をエンジン ABS AT メーターのECUが同時に信号を取得できます
配線数を減らすのとレスポンスを両立出来るメリット等があります。
ただ一本線だと心配なので、もう一本同じ様に接続してあります。CANハイ配線 CANロー配線
ちなみにアクセルやブレーキペダルのセンサーも2系統作る事で暴走しない様にしてあります(プリウスで殺人をした飯塚の証言の様な事にはなりません)
1本の通信線を使うので各ECUは
ABSのECUですが車速は何キロです
エンジンのECUですがエンジン回転は3000回転です
ATのECUですが限界です
って感じで名乗って何の情報かを言うって感じでやりとりします
この時に会話に入れなかったECUはネチッこく覚えてます
コレがCAN通信異常なんですが何で話が通らなかったかまではわかり得ません
なのでフォルト的にはCAN通信異常になります
この通信異常を引き起こす原因になるかも知れないのがOBD接続のレーダーになります
CAN通信はノイズに強いって特徴が有りますが配線の外部からの電波に強いってだけでCANの配線に直にノイズを入れたら負けます
でもエラーコードが入るだけでしょ?
なんて思ったら間違いでレーダーのメーカーもそうならない様に作ってるのにノイズが入るって事は老朽化か何かなわけで
たまに入る、そのたまにABSの作動条件と重なる発言があるタイミングだったら作動遅れ…
点検の診断で誤診するだけじゃないんですわ
手軽で便利だけどリスクはあるって事です
ちなみに通報エラーのフォルトが入ってた場合の誤診としては
CAN通信線断線 ECU電源線断線 ECU故障となります。まぁ〜レーダーやらが付いてるのを見て誤診するポンコツ整備士は居ないとは思いますが
あとOBD接続から各アクチュエーターに命令も出来ます
車速感応のドアロックOBD接続機が良い例で

車速を監視してドアロックアクチュエータとBCMに命令を出すって強者です
これが出来るって事は壊れたら何が起きるかわからないって事だったりもします
私が言いたいことは
知っててやるか知らずにやるか
こういうリスクがあるけど使うのか知らずに使って何か壊れてから騒ぐのか
と言っても
しっかりしたメーカーならフォルトが入るだけですけどね
Posted at 2021/03/04 21:22:14 | |
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