今日の車検のレンジャーが昨日と同じことになってたので撮影しました
今の顔になってすぐのヤツですが60万走ってます

右がインタークーラーで左の黒ずんでるのがラジエーターです。
昔のラジエーターと違って、今のラジエーターはフィンが特殊で放熱性は段違いですが汚れが溜まりやすいです

こんな感じです
エアコンのコンデンサーやインタークーラーもこのフィンが採用されている車が増えてます。
エアコンだと、このフィンのおかげでコンデンサーを小さく出来、軽く、冷媒量を減らせる、高外気温に対応等、今の車には欠かせない技術ですが
風が抜け難いので汚れがストレートフィンに比べて付きやすいってデメリットがあります
埃が詰まった状態だと冷却効率が下がるのは当たり前ですが、埃に融雪剤が付くと腐食が早まりフィンのタナ落ちが起きます
埃だけでも、色々な物が道路の空気にはあるので止まりやはりフィンが腐食して落ちます
これも掃除したら、ちょっとやられてました
埃の場合にはファン側からアプローチが必要です。
表からやると埃はめり込み落ちません
私は裏からやり飛ばない部分は表からアプローチしますがエアーの負圧部分で吸い出して飛ばすってやり方ですが
周りは凄い事になります
私自身も埃まるけになります
フィンは油汚れが有ると放熱効率が下がるので洗剤で油を溶かさないと取れませんが洗剤が強過ぎると(アルカリ洗剤)と腐食していくので、しっかりと濯ぐ必要があります
中性洗剤でもしっかりやらないと腐食の原因になります
ちなみに油汚れは排ガスや道路のアスファルト等と色々とあります
油汚れはストレートフィンでも15%の効率低下が起きるのでコルゲートフィンだと、それ以上だと思いますがデータは無いので確証ではありません
家のエアコンでもクリーニングすると効きが良くなった気がすると思いますが人からは皮脂が蒸発したり料理中、タバコやら様々な発生原因があるので、それらの付着で効率が下がってるのが洗浄で戻るからで気のせいではありません。
自動車のエアコンメンテで馬鹿がガスをパンパンに入れて喜んでますが、コンデンサーの汚れがあるままガス量を増やすと作動停止圧力になる時間が増えて、実質的には効かないって事になります。
冷房の車内側のエバポレーターも原理はラジエーターと同じなので、埃や油汚れで冷却効率は落ちるのでたまに洗剤での洗浄はした方が効きはいいです。
ちなみにエアコンガス圧はサイクルの正常度と気温により適正圧が変わりますのでやはり洗浄とガス圧の確認はセットです
与田ですがエアコンの添加剤で専用機器が無くても出来る物がありますがアレはエアコンガスに空気が混入してしまうので故障の原因になります。あと気密を上げて圧力が上がる添加剤もコンプレッサーを短命にします。内部のバルブが異常摩耗してしまうんで
ラジエーターの話に戻って、冷却水ですが安いクーラントは添加剤のグレードが低い物で耐久性が低く沈殿物が多くでます。錆色のヘドロの様な物ですが錆だけじゃなく添加剤の死骸です。エンジンオイルでも同じです。黒くなるのは必ずしも煤だけじゃなく酸化による変色やスラッジです。洗浄性能が高いって嘘をつくメーカーがあります
クーラントの場合には、希釈する水でも沈殿物の量が変わりますが冷却効率については精製水も水道水もほぼ同じです
超純水になるとやっと差が出ますが水道水でも規定の期間や距離なら交換時にしっかりと洗えば差はほぼ無いです
S-LLCだと交換距離や年数が長いですが他にも違いがあるので価値有りです
ただし濃度が低いとダメです
トラック用のLLCはガソリン車用よりも高性能ですが
やはりケチって低い濃度だとトラブルが起きます。
よく言われる寒冷地じゃ無ければ薄い方が冷えるってのは今の車だと逆に冷えなくなります。濃度を下げたら水温が下がったとか言う人もいますがエンジンから出てきた温度が下がるのはエンジンの熱を吸収し切って無いとも言えます。本当に冷却水の温度管理をするならラジエーターの出口側の温度が大事です。
ラジエーターがどれだけ冷やせたかが分からないと本当に冷却効率が上がったってのは分かりませんのでね。
ラジエーターも冷却水交換と定期的な外側の洗浄は必須です
Posted at 2024/08/01 22:23:10 | |
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