11スピーカー交換+多チャンネルDSPでブルメスターS500をサウンドアップ♪その3
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
次にフロントスピーカー群で最低域のウーファーの設置に移ります。
場所はキックパネルと言って、つま先の奥にある壁です。
奥に見えるのが純正のウーファーユニットです。手前に見えるのがブレーキペダルですので、位置関係がよくおわかりいただけると思います。
純正ユニットは樹脂製のブラケットに収められて、キックパネルに埋め込むように取り付けられています。
今回は、このブラケットを流用して、中身をそっくり入れ替える形で差し替えを行います。
2
ウーファーユニットを外したところです。
3本のネジで留まっていました。
奥に見えるのは不織布に覆われた吸音材です。スピーカーの背面に十分な奥行きが取れない場合などによく適用される手法で、綿のような細い繊維を詰めることで、スピーカーの背圧の直接的な跳ねっ返りを抑え、奥行きがあるエンクロージャーのような特性を演出することができます。
今回はスピーカーを入れ替えるものの、この背面の仕掛けには引き続き機能してもらいたいので、このままにします。
3
AX165のウーファーへ差し替え後の状態です。
2カット前の(4)-1/5の状態から取り外した純正ウーファーユニットを分解し、ブラケットだけの状態にした後、ブラケットの内側にMDFで作ったバッフルを挿入し、AX165のウーファーユニットを固定しています。
正面のスピーカーグリルはAX165の付属品です。パンチングのメッシュグリルで特に色気はありませんが、小クズが飛び込みやすい足元という条件を考えると、釣り合いが良いように思えます。
4
運転席側についで、助手席側の状況です。
カーペットをめくり、白い樹脂製のフロアパネルを取り外すと、写真の状態になります。
このフロアパネルは、向かって右側の電源部品を保護し、助手席搭乗者の足の位置(深さ)を、運転席側のペダル類と同等にすることを目的とした、「防護板兼スペーサー」のような役割をもたせてあるようです。
ウーファーユニットの位置は運転席のそれと同等です。こちらもAX165のウーファーに交換します。
5
助手席側ウーファーの入れ替え後の様子です。
運転席と全く同じ工程を踏んで、AX165のウーファーに交換します。
前述の通り、樹脂製のフロアパネルをかぶせてしまう点において、運転席側と再生条件が異なってしまいます。
しかしながら、全スピーカーごとの再生条件の差異をひとまとめにして制御できるのが、DSPの最大のメリットですので、いくらか気が楽です。
※部分的にテキトーでもなんとかまとまる♪という意味ではなく、各ユニットの取り付けをしっかりすることと、ユニット前の障害物をできるだけ避けるように配慮することは、DSPによる音場調整を有効に機能させるための大前提です。(`・ω・´)ゞ
6
今回はメルセデス・ベンツS500 4MATICのサウンドアップ事例のフロントバスの交換の様子を御覧いただきました。
カーオーディオの音質向上において、最も優先順位が高いのはサウンドアッププログラムとしてご紹介しているようなスピーカー交換+ドア防振ですが、当コーナーに登場する機会の多い、小型〜中型車、そしてスポーツ系のクルマのスピーカーだと、最小セットでフロント2way、仕様によっては3way、そしてリアのフルレンジが交換対象になります。
数にして4つから6つくらい。MAX8つくらいでしょうか。(パワードサブウーファー除く)
市場全体においても、やっぱりこのグループがボリュームゾーンになりますので、複数のスピーカーを制御するためのDSPも、8ch+パワードサブウーファー用プリアウト1chを扱える9chを上限とした仕様の商品が豊富です。
中心があれば、その上もあるわけで、豪華なオーディオシステムを搭載しているラグジュアリー系のカテゴリにおけるサウンドアップは、交換するスピーカー数がたくさんになりますし、それらを制御するためのDSPも、より多くのチャンネルが扱えるタイプが発売されています。
今回のS500は、その典型的な事例と言え、全15スピーカーのうち、主要な11個を交換し、最大14chまで扱えるDSPで制御しています。
このように沢山のスピーカーを交換する場合、その取り付け方法がある程度標準化されている、フロントドアのスピーカーとツイーター以外の大小さまざまなユニットを交換することになりますが、アッセンブリー形式の純正スピーカーユニットにカスタムバッフルを組み込んで、スピーカーだけ入れ替えたり、ブラケットの形状をそっくりコピーしてバッフルを作るなど、純正スピーカーの取り付け方法をきれいに踏襲して施工することになります。
純正と全く同じサイズの社外スピーカーがあればそう難しくないでしょうけれども、実際には径が多少違うのでバッフル制作の調整が必要ですし、パフォーマンスのよいスピーカーは総じてマグネットが強い分、奥行きが深いので、クリアランスを見極めて工法を検討・調整する必要が出てくるので、そこそこの図画工作パワーが必要になります。
こういった現物合わせが多くなる仕事は、どうしても作業効率が低下しますので、十分な利益を確保しにくいのが正直なところですが、幸か不幸か、当店は手のかかる仕事ほど燃えてしまう傾向があるので、そこそこの作業品質を維持できてると思います。(手前味噌ですいません)
仕事のボリュームが大きい分、フルにやると総額が大きくなりますが、オーナー様のご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
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