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soundproの愛車 [BMW 7シリーズ]

整備手帳

作業日:2022年8月6日

G10系7シリーズをFOCAL製スピーカーキット・インストールでサウンドアップ♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以内
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BMW 740dの事例紹介です。

740dはBMW社の大型セダンで、コードの3桁目をカテゴリ名として用いるルールに則って、7シリーズとして分類される車です。
同社における大型車は、発足当初の1950年代から設定されていますが、7シリーズとして分類されるようになったのは1978年からです。

7シリーズの初期型はE23で、以降E32(1986〜)、E38(1994年〜)、E60系(2001年〜)、F01系(2009年〜)、G10系(2015〜)とモデルチェンジを重ね、絶賛予約受付中のG70型が7代目となります。

今回お迎えするのは740dで、最後のdはディーゼルエンジン搭載車を表しています。
BMW車としてディーゼルエンジンモデルを設定したのは3代目のE38が最初で、もう30年ちかく前のことですが、日本国内の正規販売分としては6代目(G10系)からと、ごく最近のことになります。


今回お迎えする740d Xdriveラグジュアリーは、コード的には2015年にモデルチェンジした6代目(G11)に属していますが、2019年のマイナーチェンジ時にフェイスリフトを施された後のモデルなので、素人目にはまったく別物に見える一台です。

オーナー様は、以前、別の車でオーディオインストールをご依頼いただいたことがある方で、お乗り換えに伴って再度、お声掛けいただいた次第です。

この740dは、車格にふさわしく、全16スピーカーから成るプレミアムオーディオの「Top Hi-Fiシステム」が標準でついています。
安定した評価が得られるような商品性を最大限に追求した純正システムですから、すべてのシートで平均的に高音質が得られるようにチューニングされた素晴らしいシステムです。しかしそれだけに、ドライバーシート(前席側)に限ってみると、音像のシャープさ、メリハリ感を体感しずらいようです。
この辺はある意味、トレードオフの関係にあるとも言えるので致し方ないところですが、この現状から、前席における聴き心地を改善すべく、スピーカーの交換を検討したいというご意向でした。


BMWブライトオーディオパッケージでは、純正の位置でのスピーカー交換に加えて、ドア防振をしっかりやって、スピーカーの性能が十分に引き出せるような環境整備も行います。
オーナー様には殊の外、ご満足いただけたようで、感動メッセージも頂戴できました♪

施工の様子をどうぞご覧ください♪
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当店では、BMW車むけのオーディオ改善プランとして、BMWブライトオーディオパッケージを提供させていただいており、このうち、F1というメニューがフロント2wayスピーカーの交換と防振を含むメニューにあたります。

お客様はFOCALの音色がお気に入りのようで、2wayスピーカーキットであるES100Kを使った施工をお考えのようでしたが、この車にはセンタースピーカーもついているので、ES100K相当の2way+ネットワークに、センタースピーカーがセットされた「PLUG&PLAY elite for BMW BMF30KJ3」という製品がある旨、ご案内したところ、是非それで♪ということになり、センタースピーカーも加えたF2に格上げして、正式ご注文となりました。

PLUG&PLAY elite for BMWシリーズは、FOCAL製品の国内販売総代理店であるBEWITHが、多くの需要が見込めるBMW車向けに独自に企画した商品です。
商品タイトルに「PLUG&PLAY」というBEWITHの独自ブランドをくっつけているので、商品の素性が見えにくくなっていますが、使用されているユニットは間違いなくFOCAL製なので、音質はFOCALのそれに間違いありません。

ニーズと予算に応じて選べる商品構成を採っており、、
(1)BMF30KJT3 2wayフロント+2wayセンターセット(税込176,000円)※
(2)BMF30KJ3 2wayフロント+センターセット(税込156,200円)
(3)BMF30KJ2 2wayフロントセット(税込104,500円)
(4)BMF30KJTC 2ウェイセンター単品(税込72,600円)※
(5)BMF30KJC センター単品(税込51,700円)
以上のような構成になっています。
※今回の740を含む上位グレード車の場合、通常であれば1ユニットのセンタースピーカーが、セパレートツイーターが付属した2way方式になっているため、(1)あるいは(4)のような商品が設定されています。

今回の場合、(1)を選んでもいいのですが、センターは2wayじゃなくてもいいか〜ということで、(2)のほうを選んで施工することになりました。
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G10系のドア外観です。

ブラック系レザーとウッド調パネルの組み合わせ自体は、そう特別なものでもありませんが、7シリーズのボディに収まると、独特の迫力を帯びてきますね。
昨今の高級車に広く採用されているテープ・イルミネーションが怪しい光を宿し、ゴージャス感を演出しております。

この車のスピーカーレイアウトは全16個で、その内ドアには2個ついています。
一応、すべて並べますと、フロントドアとフロアに3wayと、2way形式のセンターで計8つ。リヤドアに2way+リアトレイに2wayサテライトで計8つと、前後それぞれ8つづつで合計16です。

フロントドアの2つは、スコーカー(ミッドレンジ)が前方中段の台形グリル内にあり、ツイーターはドアミラー裏のツイーターベゼル内に収まっています。
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ドアトリムを外したところです。

この写真を見る限り、ドアスピーカーが樹脂パネルのスピーカーホールに取り付けられているように見えると思いますが、実際は、3点支持のヤグラ状の突起を足場として、宙に浮いた状態で取り付けられています。

したがって、ドア筐体(ドアのアウターパネルとインナーパネルに囲まれた空間)はエンクロージャーとして機能せず、インナーパネルとドアトリムの両面に囲われた空間が、その役目を担うことになります。
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インナーパネルの作業が終わったところです。

樹脂パネルの表面を一通り清掃し、脱脂した後、防振します。
スピーカーの取り付けについては、アルミ製のバッフルとスピーカーユニットがバラの状態で包装されているので、まずバッフルにスピーカーを取り付けて、配線を接続してから、バッフルをネジ止めする順で進めます。

配線の敷設については、純正スピーカー線のコネクタ(画面右上)から、左側にあるネットワークまで線を伸ばし、そこから右方向に戻って、やっとスピーカーに到達します。
ツイーターに向かう配線も同様の経路でスピーカー近くまで展開した後、右上のミラー方面に向かっています。

ネットワークの取り付け場所は、内装とのクリアランスを見ながら適宜調整する感じですね。
元通りにセット♪
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防振が終わったら、ニードルフェルトを戻します。

防振の材料というと、当コーナーで毎回出てくる「ブチルゴムとアルミ」のハイブリッドシートでひとくくりにされる傾向がありますが、これはあくまで防振材であって、貼り付けた対象物に重さを与えて、入力される振動に同調して発生する共振を抑えることが目的です。

防音関係の分野ではその他に、振動を吸収する「吸音材」と、振動の侵入をシャットアウトするための「遮音材」とがあり、それぞれ目的が違います。

このニードルフェルトは吸音材として用いられており、今回施工した防振材とは別の役割を担っていますので、元通りに戻して引き続き仕事をしてもらいます。
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ドアトリムに対する防振が終わったところです。

上述のとおり、インナーパネルと対になるカベであるドアトリムの裏側に対しても、防振を行います。
国産車に比べると、厚みのあるパーツ群をたくさんのポイントで頑丈に組み合わせてあって、剛性感はすごいです。特に、外周に配された白いクリップの周囲に展開する、ナスカの地上絵風の細かなリブは独特で、ドアトリム全体の歪みの抑制への貢献度の高さが伺えます。

また、下半分の再生材風の素材は、振動もやりすごせそうで絶対評価は高いですが、防振材をひととおり配置して、重みを付けておきます。

全体的に共鳴と共振が収まるようにイメージしながら平面を重点的に施工していきます。
この後、元通りにドアに付け直して、ドア関係は終わりです。
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純正のツイーターユニットです。

ドアミラー裏のツイーターカバーを外して、裏側を覗き込んだところです。
ここに純正のツイーターユニットが座っています。
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FOCALのツイーターに交換した状態です。

専用企画品だけあって、きっちり収まっていますね。
特別な加工を施すことなく、純正の爪でしっかり留まっています。

下方に伸びているスピーカー線は、4つ前の「インナーパネル作業終了後」の写真のスピーカーの上部にブラブラしているケーブルのギボシに接続されます。
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純正のセンタースピーカーです。
といっても、2wayワンセットで機能させる構造なので、センタースピーカーassy?でしょうか。

信号の伝わり方としては、アンプ出力段階でハイパスがかけられた1chの信号が入力されて、並列につながった2つのユニットに等しく入力される格好になります。
当然ながら、ツイーターの方にはハイパスフィルタとしてのコンデンサーが接続されています。
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純正assyとFOCALユニットとの比較です。

純正のスピーカーの方だけ入れ替え、ツイーターへの接続は解除することで、スピーカーだけで鳴らす格好になります。
FOCALスピーカーの右後ろに見えているのは、キットに付属してきたハイパスフィルタです。

純正アンプの出力段階でハイパスはかかっていますが、ドア側の2ユニット(ツイーターとスコーカー)を切り分けているネットワークの設定と調和させるために、チューニング済みの専用フィルタが用意されています。
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FOCALのスピーカーを取り付けた状態です。

純正のツイーターは接続しないものの、わざわざ取り外すまでの理由は無いので、そのままにしてあります。

センタースピーカーは本来、ドアのツイーター/スピーカーに比べて弱めの出力で補助的に使うものと考えていますが、BMWのドアスピーカー(スコーカー)は構造上、踏ん張りが利きにくいので、音像形成への寄与度は相対的に高くなっているように感じます。
よって、交換する価値はあるように思います。(2wayセットで交換すべきかどうかは意見保留。。)
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今回は740dのBMWブライトオーディオパッケージ・F2プランの事例をご覧いただきました。

BMW全車向けの音質改善メニューとして設定させていただいておりますBMWブライトオーディオパッケージの標準プランでは、ブルームーンオーディオから販売されているBMW専用ユニットを使っておりますが、今回はBEWITHプロデュースによるFOCAL製ユニットを使ったトレードインキットを使って施工しました。

一昨年より、ブルームーンオーディオ以外の選択肢も増やしまして、現在、全12ブランドからお選びいいただけるようになっています。
(こちらのページが一覧になっております。)

メニューのバリエーションとしては
●フロントスピーカーの交換と防振を行うF1、センターも交換するF2(←今回のケース)
●上記にリヤの交換も行うF1R/F2R
●上記にaudisonのプロセッサーアンプAP 8.9bitを加えたF1-8・F1R-8/F2-8・F2R-8
という構成をとっており、ご希望とご予算に応じてお選びいただける幅をもたせています。

また、上記の規定プランをベースにしたカスタマイズのご相談も歓迎いたします。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
メールフォームはこちらです♪♪
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
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03-5913-8450です!

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