吸気系統 ・ 燃焼室のクリーニング
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今回、オイル交換をかなりサボってしまったのでフラッシングすることにしたのですが、それならば燃焼室・吸気系統のカーボン・スラッジ除去も一緒に行なおうと思い立ちました。
使用するのは以前から持っていた日産純正のエンジンシステムコンディショナーと、今回購入したKUREのエンジンコンディショナーです。
日産純正のものは前回(5年ほど前)行なった時の余りで、現在はPITWORKブランドで販売されております。
2
あらかじめ作業しやすいようにタワーバーは外しておきました。
サージタンクのカバーを開けてみると写真のようにブローバイ(オイルミスト)でかなり茶色く汚れているので、エンジンコンディショナーをたっぷりと吹き付けます。
すると、泡状のコンディショナーがみるみる茶色く変色して汚れを分解していくのが分かります。
ちなみにサージタンクの上についているシルバーの物はサージタンクスペーサー(TMガレージ製)です。
3
この部分は手が届くためにウェスで拭く事が出来るので、画像のように完全にきれいになります。
カバーの裏の部分も同様にきれいにしておきます。
それからサブスロットル下のインテークパイプに向けてひたすらコンディショナーを吹き付けます。
同じ所ばかりに吹き付けないよう、方向や角度を変えながら数回に分けて行ないました。
ここではサージタンク内に物を落とさないように細心の注意を払って作業します。落としてしまったが最後取り返しのつかない状況になるので。
4
更に効果を上げるために、プラグホールからのコンディショナー注入を行ないます。
この方法だと燃焼室に直接コンディショナーが行き渡るのでカーボンやスラッジが分解されやすいからです。
プラグコードとスパークプラグを外してから、プラグホール上からコンディショナーをしばらく吹き付けていると、燃焼室から泡が上昇してくるので、プラグホールが泡で溢れそうになるまで注入します。
これを各気筒3回ずつくらい繰り返し行ないます。
写真は作業に夢中になり撮り忘れてしまいました(苦笑)。
5
コンディショナー注入後、カーボン・スラッジの分解を促進させるために2時間ほど放置します。
本当は完璧を期するために丸1日くらい漬け置きしたいのですが、時間の都合上そうはいかなかったので。
この間にサージタンクとプラグコード、スパークプラグを元に戻しておきます。
以前サージタンクスペーサーを取り付けた時、サージタンクのスタッドボルトを抜いて付属のロングボルトに替える時間が無くそのままにしていたので、この時間を利用してダブルナットを用いて抜いておきました。
6
いよいよエンジンをかける事になるのですが、今回はコンディショナーの使用量が多いためか非常にかかりにくかったです。
一瞬プラグコードの接続をミスったんじゃないかと頭によぎったほどです。
エンジンがかかったら、アイドリングが安定するまで4~5000回転を目安でブリッピングをします。
その間は、よくレースでマシンがエンジンブローして白煙を巻き上げるのを見ますが、まさにあのような感じで大量に白煙が出ます。
この写真はアイドリングが安定した後に撮ったもので、この頃には白煙の量はだいぶ少なくなっています。
アイドリング安定後も白煙が出なくなるまでブリッピングを繰り返します。
以前この作業を行なった時、白煙があらぬ所から出てきました。マフラーの中間パイプが腐食して穴が開いていた為ですが、排気漏れのチェックにもなりますね。
7
私の場合、アイドリング状態でほぼ白煙が出なくなったのを確認したら、1速もしくは2速ホールドで実走します。
5000回転くらいになるとまた白煙が出てきますが、近所を5キロくらい走行したら収まりました。
8
最後にこちらを拝見された方にいくつかの注意点がございます。
1.エンジンコンディショナーの取説とはかなり異なった方法で行なっております。
自分ではこちらの方が効果があると踏んでやっておりますが、リスクを伴う可能性がありますので、ご参考にされる方はあくまでも自己責任でお願いいたします。
2.この作業を行なう際、大量のきつい臭いのする白煙が発生するのと、エンジンを高回転で煽るのでかなりの騒音が起こります。
そのため他の人の迷惑にならないような場所の確保が必要となります。
以前実家のガレージで初めてこの作業を行なった時、ボヤ騒ぎになりかけたという苦い経験があります。
3.燃焼室に直接コンディショナーを吹き付けるという方法をとっているので、直後のオイル・オイルフィルター交換作業は必須となります。
出来ればフラッシングも行なう方が望ましいです。
4.コンディショナー注入後エンジンをかける時はかなりかかりにくくなっているので、バッテリーがヘタっているとエンジン始動前にバッテリーあがりを起こしてしまう可能性があります。
始動前にあらかじめ充電状況のチェックをしたほうが良いと思います。
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