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にゃぴのブログ一覧

2011年01月29日 イイね!

クリーニング済みヘッド、エンジンブロックに載る

クリーニング済みヘッド、エンジンブロックに載る排気漏れ修理のついでに、ヘッドクリーニングにおよんでしまったはなしの続き。

夕刻、通りがかりににゃぴ号のお見舞いに行きました。

おや?
K先生がマスクをして弱っている様子。
風邪をひいて、臥せっておられたそうな。

シャッターを開け放った北向きの工場は寒いですものね。
にゃぴ号を含め、多くの患者のために奮闘した挙句、先生までが・・・
頭の下がる思いであります。

それでもK先生はヤな顔ひとつせず、にゃぴ号の様子を解説して下さいました。

「ここまできました」


おお、ヘッドが載ってる。
ベルトもかかっている。
ベルトのプーリー寄りの1番ピストンを上死点に来るようにしておいて、カムの位置(プーリーのコマ位置)を合わせてベルト掛けして、テンショナーを調整する様です。(1番のバルブは吸排気とも閉じた状態ですから、上死点というのは、点火するタイミング付近のことを意味していて、排気時の状態ではありません。)

トルクロッド以外のエンジンマウントも結合を終えて、もう支えていなくてもボディにエンジンがくっついています。

おや?
このカムとシムのあたりに見える緑色の付着物はなんだろ?


「いや、その辺の部品はみんな洗浄してしまったので、油が全然ついていないんですよ。だから、そのまま組んで動かすと、油膜がないのでパーツが傷んでしまうんです。で、それを防止するために、組立途中に塗る潤滑ペーストがあって、それが緑色に見えています。」

へぇ、そういうモノが存在するのかぁ。

あれ?
先生、あんなところからカフェオレが漏れています!


「ヘッドをバラしたりすると、どうしても冷却水とオイルが混ざってしまったりするんですけど、それがあそこから流れています。というか、流して抜いています。出るだけ出してしまってから、フラッシングしてきれいにします。」

結構、手順が多くて大変なんですね。

「組み上げたばかりのエンジンは、全体にオイルが行き渡っていませんから、インジェクタやプラグを抜いて掛からないようにしておいて、スターターで少し回してやるんです。そうやって、ゆっくり回してやると、各所にオイルが行き渡ります。充分にオイルが行き渡ってから、初めてインジェクタやプラグも付けて火入れをします。」

あぁ、なんていたわりの心で、優しく組み上げるのだろう・・・。
にゃぴはその細やかな心遣いに、なんだかとても心が暖かくなったような気がしました。

「ここまでやれば、各部の状態確認もできたし、セミ・オーバーホールしたといっても良いくらいですから、もう当分エンジンについては心配ないですよ」

いやぁ、予定外とはいえ、こんなにしてもらえて、にゃぴ号は幸せものです。

エキゾーストマニホールドが治療から帰ってきていませんから、火入れはまだですが、
にゃぴ号が再び運動場を元気に走り回れる日も近いと、確信を得たのでした。

K先生も、はやく元気になって下さいね。

もうちょっと、つづく・・・




※にゃぴの記憶に基づいて書いていますので、技術的なハナシにもし誤りがあるとすれば、文責はにゃぴにあります。
Posted at 2011/01/29 18:53:03 | トラックバック(0) | やや大変な整備 | クルマ
2011年01月25日 イイね!

ボルト折れだけぢゃないの?

ボルト折れだけぢゃないの?クーペくんのエキゾーストマニホールド周辺の排気漏れ治療が、予想外の大手術になってきたはなしの続き。

外したヘッドのネジ穴に残ったボルトの除去を実施。幸い、何事もなかったかのようにボルト片の摘出に成功。ネジ穴も傷んでなさそうです。



K先生が外したエキマニを仔細にチェックすると、前回クラックが入ったところのすぐ近くに、ほぼ同じようなクラックが発生しているのが見つかりました。
5番シリンダ側からも漏れてたの!?
(まぁ、冷えてる時だけなのででょうけど・・・)

前回のクラック補修では、たとえ鋳物であっても強度的に全く問題ないという特殊な溶接をしてもらっており、こんなに短期間で同じようなところに再びクラックが入る筈はなかったのです。

K先生は、なにかを嗅ぎとった!

ヘンな応力でもかかっているのか?

その勘を頼りに、もう一度ヘッドとエキマニを見なおしてみるK先生。

「あっ!ヘッドとエキマニの合せ面の平行が正確でない!」

ヘッドの排気口にエキマニを当ててみると、どうやらエキマニに微妙な歪みでもあるのか、5番シリンダの方が僅かに浮き気味になっているのを、K先生は見逃さなかった!

「そうか・・・、ボルトで留めてしまうと押さえ込まれて、排気漏れもせずに普通に取り付けできてしまうけど、実は歪みをかかえた状態でいた訳だったのか。」

なるほどね。そういう無理が祟って、同じような場所にクラックが再び入っちゃったのか。

そんな訳で、エキマニは再び鋳物溶接補修と、さらにはヘッドとの合わせ面の修正をしてもらうために、別の専門医のところへ送られました。

いやぁ、これで根本的な原因もわかったし、根治も充分に狙えそうです。

「で、エキマニを固定するボルトですが、1本折れていましたので取り寄せる必要があるのですけど、どうせなら10本全部換えたほうが良いかと思ったのですが・・・」

ですが?

もう在庫が4本しか無かったんですよ。

なんと!
絶版イタ車を苦しめるという妖怪ケッピンがここにも・・・。

「とりあえず4本入手して、折れやすい両端だけ新品に替えることにします」

そ、そうですか、有難うございます。
こういうのって、汎用品というわけぢゃないのか・・・。

しかし、手術開始時にはK先生も、こんな大侵襲になるとは思っていなかった様ですが・・・、
なっちゃったものはしょうがないので、ここはひとつ、転んでもタダでは起きない作戦に。

だって、こんなモノがゴロリと残っているんですもの。

そう、ヘッドです(この写真では、既にカムシャフトが外されていますけど)。

せっかく、ここまでバラしちゃったので、コイツもキレイにしちゃいましょう

おおっ!
それ、いいですねぇ!
ところで、9万Kmほど走った個体としては、汚れ具合はどうですか?

「ん~、にゃぴさんはアドバイス通りに3000Km毎のオイル交換をしてきましたから、きれいな方ですよ。」

ホッ!良かった。
エレメント交換は隔回、つまり6000km毎でしたけど、にゃぴの使い方ではそれで充分だったようです。

しかし、きれいな方だというヘッド、どこをどうクリーニングを?

「きれいな方と言ってもですね、ホラ!」

と裏返して燃焼室の天井を形成する面を見せてもらいました。

う~、なるほど。

白っぽく焼けて見えるのが排気側バルブ、下側のスラッジだかカーボンだかがデロデロとくっついている方が吸気側バルブです。

点火プラグの電極も、4個の吸排気バルブの中央に、白っぽく焼けて見えます。

「これでも汚れ具合は、走行距離の割に、まぁ良い方ですよ」

そうなんですか。
めったに触れないところでしょうから、ではこの機会に是非お願い致します。
(ヘッドのその他詳細写真→こちら

ということで、全然予定外ですがヘッドのクリーニングを併せて実施してもらえることになったのでした。

つづく・・・
Posted at 2011/01/25 20:25:34 | トラックバック(0) | やや大変な整備 | クルマ
2011年01月24日 イイね!

排気漏れ修理が・・・

排気漏れでクーペくんが入院してしまったはなしの続き。

どこから排気がモレているのか、開胸してみないと判らん、ということでK先生の執刀で手術開始。

遮熱板とエアコンコンプレッサーを外して、みるみるエキゾーストマニホールドに迫る。

で、エキマニを摘出すべくボルトを緩めようとしたその刹那、K先生の目がカッと見開かれた。

「折れてる!」

各シリンダからの排気出口の上下を各一本づつ止めているボルトがあり、これを計10本外して、ターボからも外すとエキマニが摘出できるという手順ですが、

1番シリンダからの出口部分のボルトが、ボルト穴のちょっと奥で折れてしまって、穴の中にボルトが残っている状態。

うわぁ、なんと厄介なことに・・・。
ホームセンターなどでも、頭をナメてしまった場合のネジを緩めるツールなどが売られているのを、にゃぴも見たことがあります。その説明書きを読むにつけ、大変そうだなぁ、と普段から思っていたのですが、まさかにゃぴ号にそんな不幸が降りかかってきていたとは・・・。

ここのボルトが折れているというのは、正面から見て左寄りの方から排気が漏れている音がしていた、という症状とも一致します。まさに、ここが病巣・・・。

さらに厄介なことに、このボルトの前は冷却水のパイプなどが交錯する位置で、ツールを使用するどころか、正面から見ることも困難な術野。

K先生は決断した!

「ヘッドごと摘出するっ!」

おぉっ、なんと!
つまり、タイミングベルトなどを外す手技を求められる術式です。

そう。
20Vクーペ乗りの誰もが(たぶん)恐れる、
あのタイミングベルト外し。


顔面やラジエターのファン等を外してリフトアップしたにゃぴ号の下に台を持ってきて、エンジンの下にあてがう。


エンジンマウントやらその他の部分を外し、ボディとエンジンの結合を解く。
ボディをちょいとリフトアップし隙間を確保して、左右にも若干動くようにする。
その隙間からカバーを外し、ベルトを外す。
ベルトが外れれば、ヘッドも摘出できて、こんな具合に。


おや?
9万Kmも走った割に、ピストンもシリンダ内面もキレイぢゃないですか!

と思っていたのですが、K先生がピストンの頭を素早く掃除してくれた後でした。

「でも、シリンダ内面はきれいだし、圧縮もちゃんと掛かっていたので、このへんはあまり老化してませんね。」とのこと。

そ、それは良かった。

いやぁ、しかし、にゃぴはエキマニの具合がちょっと・・・、くらいに思っていたのですが、
なんだかエラいことに

ともあれ、ラスト・ホープと呼ばれたK先生です。
(にゃぴは勝手にそう呼んでいます)。
全面的に信頼して、手術続行です。

つづく・・・
Posted at 2011/01/24 19:01:36 | トラックバック(0) | やや大変な整備 | クルマ
2011年01月08日 イイね!

IKEAでこんにちは

IKEAでこんにちはこないだのクリスマスも、IKEA生モミの木キャンペーンでツリーを飾りました。

生モミの木キャンペーンでは、1月になってから木をIKEA に返すと、なんと購入額と同額の商品券をもらえます。たしか1980円分だったかな。期限を過ぎてしまうと引き取ってもらえなくなってしまうので、IKEA に持って行きました。

1980円の商品券をもらってから、我が家に足りなかったものはなんだったか、嫁さんとあ~でもない、こ~でもない、と相談して、諸々の日用雑貨を購入。しめて2,010円。
IKEAさん、ゴメンね。殆ど儲けがでない客で・・・。

で、帰ろうと思って駐車場に戻ってみると!
アルファロメオのミトです。

クーペくんより18cm短く、4.5cm細いサイズで、ホイールベースも3cm短いのですが、
いやいや、どうして、クーペくんより立派で堂々として見えました。
なんかね、分厚くて、マッチョに見えるんです。
脚の更新に伴い車高が22mm下がった分、にゃぴ号は余計にちっちゃく見えます。

なるほど、最新のアルファロメオのデザインは、こういう方向なのか・・・。
ということは、新ジュリエッタも実物を見ると、こういう傾向なのかな?

ちょっと日記が前後してしまったのですが、にゃぴ号が入院する少し前の出来事でした。
Posted at 2011/01/08 20:43:58 | トラックバック(0) | こんなクルマを見た | 日記
2011年01月06日 イイね!

一進一退

明けまして、おめでとうございます。
今年は世界が平和でありますように。
Love and peace!

さて、昨年末に脚のリフレッシュを決行したクーペフィアットにゃぴ号。
700km強を走り、ダンパーの慣らしもほぼ終わりを迎えました。

いや、どのあたりが慣らしの終わりなのか、にゃぴにはよく判らないので、インストールして頂いたショップのT先生に訊いてみたのです。そしたら、「もう、ボチボチ馴染んできていい頃合なんぢゃないですか」とのこと。

なるほど、やっぱり。
だいぶ乗り心地が良くなってきたもの。

しかし、普段の乗り心地が良くなった反面、路面のウネリなどで上下動の単振動がいつまでも収束せず、ブワンブワンと揺れ続けるような事態も発生する様になりました。(リアの方がソフト気味の減衰力に調整してある分、余計にひどいみたい・・・)

T先生いわく、「慣らしが進んでダンパーがスムーズに動くようになった分、相対的に減衰力が不足になったためです」とのこと。
なんとなく想像していましたが、やはり、そういう事でしたか。

「そろそろ、減衰力を強めていく調整をして、ちょうど良いところを探ってみるのが良いんぢゃないですかね。2~3クリックくらいいぢってみて、様子をみるとかして。」と、T先生とK先生がアドバイスしてくれました。

せっかくの減衰力調整式ダンパーです。
いっちょ、いぢってみて、良い値を見つけてみますか!

と思うのですが、ここにきてヘンなことが・・・。

アクセルを踏むたびに、エンジンルームの中から

ずビビィーん、ズビズビ、ずばば

てな音がします。

こ、これは?

どうも、排気漏れの様な感じです。
エキゾーストマニホールドに異変か?!

実は、1年ちょっと前にエキマニにクラックが発生し、鋳物溶接による補修を実施しました。
まさか、再発・・・?

音の発信源を耳で聞くと、どうやら(クルマの前方からエンジンルームをのぞき見る方向で)エキマニの左寄りの方から音がします。前回クラック補修したのは右寄りの方です。

よって、同じ場所ではないようです。
単にガスケットが傷んだためという可能性もありますが・・・。
う~ん、な、なんだろう?

精密検査のため、再び入院です。

いや~、実に一進一退。
つづく・・・
Posted at 2011/01/06 21:45:07 | トラックバック(0) | ちょっとしたトラブル | クルマ

プロフィール

「C5Xが救急搬送されると、何故かいつも代打にバイエルン発動機製作所製のクルマが配達される…」
何シテル?   08/11 21:21
ケチをつけ始めればキリが無い車なのに、どういう訳か気に入ってしまったクーペフィアット20Vターボ(E-175A3:1998年型、5速、ブレンボキャリパー、左ハン...

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