NISSANエンブレムを光らせる
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
12時間以内 |
1
エンブレムのイルミをやるなら、せっかくだから他メーカーエンブレムにはない文字「NISSAN」を光らせたい。これが今回の構想の原点。輪郭は成り行きで出来る範囲でやることに。
まずメッキ層を削って、下地の白い樹脂を透かして光らせようとしましたが、リューターの削りムラで見るに耐えない。潔く文字を抜いてしまいました。見た目の仕上がりに直接かかわる手作業で、なかなかハードですが、これで半分くらいは決まるので、気合を入れてやりましょう。そういう自分のも、あちこち傷ついて歪んでますが。
2
無事文字が抜けたら断面をきれいに整える。厚が3ミリほどあって、この部分をどう処理するかが考えどころ。
昼は純正っぽく黒文字にしたいので断面を黒く塗りましたが、夜のイルミを重視するなら白いままがいい。光が透けるので、斜めから見ても文字の形が変わらないからです。
昼夜どちらもいい顔させたいなら、裏から削りこんで文字のあたり全体を薄くしてしまうこと。1.5ミリ程度まで薄く出来れば、かなりいい感じになるのではないかと。裏から削って平らにするのは大変そうですが、次に機会があればそうします。
3
光源は手軽にホワイトのLEDテープ。NISSANの文字がある中央の四角い部分に仕込みます。
文字を抜いたステンシル部分には、裏からクリアスモークの塩ビ板と白いプラ板をはりつける。こうすると、昼間は純正っぽく黒文字、夜は内側から白く光るエンブレムに。
プラ板はLEDの光を拡散させて、文字全体を均一に光らせる為のもの。プラ板を厚くして光源を離すほど光は均一になりますが、同時に暗くなります。近く薄くすると、LEDの点々が文字越しに見えて均一にならない。さらにLEDの明るさも関係してくる。そのバランスをどこでとるか、けっこう試行錯誤しました。
今回使用したのは、ワントラストLEDテープ、1.5mm厚クリアスモーク塩ビ板、1.0mm厚プラ板。
スモーク板を入れずに昼も白文字にするなら、当然条件は変わってきます。昼間も見えるような明るさにするなら、土台側を掘り込んでフットライトのようなライトボックスを仕込むなど、作りこみが必要になってくるでしょう。
4
明るさの調整をしているうちに、このエンブレムはけっこう全体に光が回り込むことがわかってきました。内側もメッキされているので、そこに反射して丸い輪の部分にも光が届いています。
文字重視で、輪のほうにLEDを仕込む気はなかったのですが、隙間から明るく漏れる光を見ていると、せっかくだから輪郭を光らせる工夫もしてみようかと。
そこで登場するのが、エンブレムイルミでおなじみのアクリル板。これを切り出して整形するのが一仕事でして、この形見てください。ピストンリングか! 歪んでるしおまけに曲面だし、これを作るのに1週間(泣)
・・・というのはウソです。ごめんなさい。
これ、アクリル板ではありません。家具売場にある、ごく普通の2mm軟質ビニルシートです。よく事務机の上に敷いてるやつ。
「えー、そんなのありかよ!?」という声が聞こえてきそうですが、これがなんとありです。
ご想像通り、仕上がりにはアクリル板ほどの美しさはありません。柔らかいのできれいな平面は出ないし、少しずつ削って形を仕上げていくことが難しい。直線も曲線もカッターナイフ一発勝負、斜めカットで手作業トリマー状態。失敗したら作り直し。確かに切るのは簡単だし曲面も平気なんですが、長所なのか短所なのかよくわかりません。
そんなフニュフニュ素材の長所は、発光の具合。アクリルよりもはるかに良く光が回り、減衰拡散も大きいので、白い光源で面全体がうす青く光る。断面など切りっぱなしのツルツルで十分に光ってくれます。工作のしやすさ(?)から、半ば我慢で選んだ素材ですが、思わぬ効果があり、これから当分これで行きます。
5
さて、LEDを仕込む土台はこんな感じに工作していきます。余計なツメはあちこち切り取り、反射させる為のアルミテープと、ビニルシートのパッキンを貼る。見えない部分なので適当です(笑)
ところでLEDですが、最初はこんな感じで切って基板を露出し、直接ハンダ付けしていたのです。ところが、ごそごそ作業する間に何度も断線や接触不良を繰り返し、これでは実用信頼性がないと判断。結局、最初からコードがついている両端部分を3つ使うことに。こういう無駄も試作の宿命です。
6
LEDの位置は、できるだけ光源が文字抜き部分と重ならないように妥協しました。これ以上を望むなら、自作基板とLEDチップを使えということです。
文字部分に裏から貼る塩ビ板は、けっこう弾性があって突っ張る。熱湯で柔らかくしてエンブレムにあてると簡単に曲面に合わせられます。プラ板は薄いのなら手曲げで何とでも。
2枚を重ねて、グルーガンで本体に接着。隙間に雨水が入らないようにたっぷりと。ここでうっかり瞬間接着剤を使うと、せっかくのクリア塩ビ板が白くくもってしまうので注意!
最後にAの三角△をボンドで貼り付け。途中で△失踪事件があり、部屋の大掃除をするはめに(泣)
7
中身が出来たので、土台にエンブレムをかぶせて固定します。ビニルシートのパッキンが入ったので、エンブレム全体が2ミリ浮いた状態に。
当然、ツメのストッパーはかかりません。あちこち穴あけして結束バンドで固定。配線もまとめて長いコードをつけておきます。
グリルのパーツにはあちこち隙間や穴があるので、配線取り出し用の加工は特に必要ありません。
8
いつものようにポジション配線から分岐。ずいぶんタコ足になってきたな~(^^;
そして取り付け工事終了。見慣れたオレンジエンブレムでなくて、一見純正の昼の顔。
そして夜の顔。文字が白くて輪郭が青い。1種類の光源で思いがけない効果が出ました。
円の内周が妖しさのハイライト。こんなふうに写りこむんですね。ビニルパッキンのカットやサイズも何度かやり直しています。
外周はとりあえず光るなら光っとけみたいな。本気で外周も光らせるなら、LEDを増やしたり内側の反射の拵えをしたり、もう少し手を加える必要があります。
今回の作業は工作自体はさほど難しくありませんが、けっこう調整に時間をかけました。でも、いろんなノウハウや、ビニルシートパッキンの収穫があったので、次回はリアエンブレムに挑戦してみたいと思います。あの薄さは難易度高し!
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