![[FK2]後付メーターの必要性 [FK2]後付メーターの必要性](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/037/943/275/37943275/p1m.jpg?ct=7cb238861d42)
MID(マルチインフォメーションディスプレイ)にはブースト、水温、油温、油圧などターボ車には必須と言える情報が表示でき、ピークホールドやロギング機能などが不要であれば後付けメーターをわざわざ取り付ける必要はないように感じます。
ちなみに、使用しているレー探はOBDII(診断用カプラ)で接続すると水温やブースト圧は勿論、吸気温度、インジェクター噴射時間、吸入空気量などマニアックな項目を表示させることができますが、更新が遅いので後付メーターの変わりになるほどのではありません(ただ水温はMIDより更新が数秒早い)。
水温は暖気後80℃を下限に100℃を超えないくらいの温度で安定しているようですが、センサはどこで測るかで数値の意味が変わってくるため正確なエンジンの状態を知るには純正センサの場所を把握することが必要です。
嘘か真か、昔のGT-Rは温度計が敏感に反応しすぎて不安になったユーザーからの問い合わせが殺到、なんて話もあってか純正メーターはスポーツカーでもメーターが敏感に変化しないようになっています。
シビックのアナログ水温計もそうですが、暖気が終わってるかオーバーヒートしているかしかわからないナローな仕様なので、いっそのこと大衆車のように青・赤のランプだけでもよかったのではと思います(針が暖気後の定位置より上がり始めたらもうオーバーヒート寸前)。
タコ以外ほとんど動かない3連メーターに意味があるのか・・・せっかく視認し易い位置なのでブースト計や燃費計とかにして欲しかったですね。
話を戻して、サービスマニュアルを参考に各センサの位置を確認しました。
水温計はサーモスタットハウジングのエンジン側に付いていました。
サーモはボトムバイパス(入口制御式)で開弁温度76℃なので、温度的にもラジエータ水流と合流後の温度と思われます。
また、恐らくファン駆動制御用だと思いますがラジエータ下部にも水温センサが付いてます。
ブースト圧センサはインマニの中間くらいに、吸気温度センサ一体でついています。
スロットル前にもブースト圧センサが付いているようですが、場所的にブローオフ制御用でしょうか。
エアフロにも吸気温度センサが一体で付いていますが、OBDではどちらの値が表示されているのか不明です。ちなみに外気温センサはインタークーラー前に付いています。
油圧センサはヘッド横のVTECスプールバルブ部についているようです。
オイルブロックを使用したセンサよりもフィルタ、オイルクーラー、ブロック内部を通過した後なのでやや低い数値になると思います。
ここに油圧が掛かっていれば少なくとも腰下は十分油圧が掛かっているので安心です。
さて最後に油温センサですが、サービスマニュアルにも回路図にもそれらしきものが見つかりません。
取説にも明記されていますが、MIDで表示されているのは実温度ではないようです。
そしたら表示されている温度は何?となるわけですが、調べてみるとデンソーがそれっぽい特許を出していました。
ざっくり要約すると、冷間時は吸気温≒水温≒油温なのでこれを初期値に回転数の積算によって推定温度を算出し、暖気後に推定温度が冷却水温度を上回ると水温=油温で再度補正をかけ、燃料カット時は温度を下げる補正を掛ける、というものらしいです。
間違ってるかもしれないので、詳細な内容は関連リンクよりどうぞ。
しかし、これで本当に正確な値出るのか疑問です。
エンジンの冷却特性に合わせて係数が決められているので、オイルクーラーを増設したり、ラジエータを変えたり、バンパーを変えるなど、冷却システムに手を入れるとこの数値は全く信用できなくなります。
そもそも何処の温度を推定しているかわかりません。こんな面倒な仕組みにするよりセンサのひとつくらいケチらず付けといたほうが簡単な気がするんですが。
この特許をそのまま使用しているかは不明ですが、センサが付いていない以上推定値であり、チューニング後は厳密なオイル管理のために後付メーターを追加する必要がありそうです。
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TypeR[FK2] | クルマ
Posted at
2016/05/26 16:30:31