2018年06月23日
身体障がい者4級のウチの長女がついに自動車免許を取得した件。
こんにちは♪
一部のお友達は既にご存知だとは思いますが、ウチの娘は長女も次女も産まれつき骨の病気を抱えている為、疲労骨折しやすく、完全な健常者のように生活が出来ません。
だからと言って、寝たきりな状態だとか、介護が必要な重度な障害ではなく、普通の生活は自分で全てまかなえる軽度のハンディキャップ。
しかし少し調子に乗ってしまうと、たちまち骨に負担がかかり、長女も次女も過去に骨折を繰り返してきました。
そんな長女が今春大学入学、そして次女は高校二年生。
ある程度自分で行動をコントロール出来る様になってきたかな、って感じです。
二人とも、普通に学生生活を送っているのですが、中学時代からずっと、どらねこ夫婦は身内を巻き込んで、学校まで車で送り迎えを行っています。
骨への負担を軽減させる為に、送り迎えは欠かせません。
しかし、長女の大学は県内と言えど、毎日の送り迎えはたとえ身内を巻き込んでも簡単な事ではありません。正直、我々夫婦も往復二時間の送り迎えは体力的にも限界に近づいていた事も事実。
そこで、どらねこ夫婦は、娘が希望進路を決定した時期を見計らって夫婦ミーティング。決定事項は以下二点。
①自動車免許を取得させる(自分自身で普段の生活範囲を拡大できる)
②学校の近くに下宿させる(運転による骨への負担を減らせる)
合格発表前から、希望大学付近の下宿先の賃貸契約やら今後、自動車を運転させる等々、イロイロなリスクもありましたが、全ては長女の身体の為。やってやれる事は何でもやってやる。親の努めです。
さてここからが今回のブログの本題。
高校時代から自動車の免許を取得したがっていた長女。ただ、健常者の方々のように、普通に自動車学校に通って平針に行って、はい、免許取得って訳には行きません。
私自体は、産まれてこの方、骨折はおろか、大きな病気もした事がない健康優良オッちゃんなのでハンディキャップを持った娘が、どのような手順に従って免許を取得したら良いのか、知る由もありませんでした。
みんカラユーザーの方々の中にも、そんなご子息のみえられる、また、健常者の中にも不慮な事故等々で、身体に障害を抱えてしまって自動車の運転に支障が出てしまい、免許証の条件を変更せざるを得なくなってしまった方々がみえられるのではないでしょうか。そんな方々の為に少しでもお役に立てたらな、と言う思いで、実際にウチの長女が免許を取得するまでにやってきた事を、備忘録代わりに綴っていこうと思います。
・意外と情報が少ない
とにかくわからない事ばかりだったので、ネットで調査開始。いくつかはヒットするものの、障害の種類や重度、そして地域性もあり、具体的に何からしていいのか分かりませんでした。
・市役所の地域福祉課へ行こう
何も知識がないまま、私は市役所に出向きました。結果、それが一番近道でした。先述した通り、障がい者の免許取得には地域性があり、後にも綴りますが、車の改造にも各市町村で流れがバラバラの様です。
窓口の女性が親切丁寧に教えてくれました。
・平針(愛知県の運転免許取得場)へ行こう
自動車学校に行く前に平針に行くことからスタートになります。事前に平針に障害の程度等々を電話で話しをしておいた上で長女を連れて行きました。
ここで何をするかと言うと、
①適性検査
実際に運転が可能かどうかを、ウチの長女の場合は握力検査や、ドライビングシュミレーターを使ってチェックしました。
そこで自動車学校に提出する適正連絡票を書いてもらいます。
②障害に合った教習車の設備が整った自動車学校の紹介
長女の免許取得の条件は『手ブレーキ手アクセル』。
障害の特徴として、骨折しやすい事、低身長である事があげられるため、手ブレーキ手アクセルが主な条件になってきます。
この条件に当てはまる教習所は県内に二軒。たったの二軒しかありませんでした。中々厳しい。
そのうちの一軒がたまたま長女が通う大学から車で15分ほどの所にある自動車学校だったのが唯一の救いでした。
持ち物は身障手帳のみで費用は一切かかりませんでした。時間も全部で約40分。受付の時間に制限があるので、その点だけは要注意です。(ちなみに平針の場合は平日の8:45から11:30と12:45から14:30)
・紹介された自動車学校へ行こう
実際に自動車学校へ行ってきました。ここで免許取得までのスケジュール等々の説明を受けました。長女が自動車学校に通い始めるのは高校の卒業式が終わった翌日、二月の半ばから。自動車学校の繁忙期。思うようにスケジュールが組めませんでしたが、ここからは、手ブレーキ手アクセルの付いた教習車ではありますが、健常者の方とは何も変わりません。
あとは少しでも早く免許取得に向けて長女に頑張ってもらうしかありませんでした。
当然自動車学校までの送迎も、身内の協力の元、親の努めです。
早く免許を取得して貰いたい理由、この後綴ります。
・障がい者の免許取得には助成制度がある
①身体障がい者自動車運転免許取得費助成制度
②身体障がい者自動車改造費助成制度
なんだか難しい制度ですが、私の住む愛知県半田市には、1~6級の身体障がい者の方々が免許を取得する際、そして免許の条件に合わせて車を改造する際、市から助成金が支払われます。
このような制度がある事自体、始めに市役所の地域福祉課に行っていなかったら知らずに時が流れていたと思います。もちろん各自治体によって助成金の額、条件などは違うと思いますので、確認は必要だと思います。
今回は、私の住む自治体について綴っていきたいと思います。
申請はもちろん必要ですが、イロイロと順番があるのでここで整理したいと思います。
①も②も別々に申請が必要になります。窓口は市役所の地域福祉課で一緒なのですが申請書類は別々に担当部署へ流れていきます。
★申請
↓
①に関しては
自動車学校で支払い時に貰った領収書、運転免許証、身障手帳、本人名義の通帳および認印。
②に関しては
申請書、改造に係る費用の分かる見積書、運転免許証、障がい者手帳、本人名義の通帳および認印。
私の場合、この二つの制度が何故かごちゃごちゃになって、困りました。
★決定通知
↓
届いたら改造開始
★改造
★完了届
↓
改造が完了次第、請求書、車検証の写し、改造部位およびナンバープレートの写真等を地域福祉課へ提出
★助成金支払い
とにかく、車の改造をしようにも、助成金の申請をしようにも、なにをしようにも先ずは、免許を取得する事が大前提。早めに免許を取得してもらいたかった理由の一つはこれです。
・免許取得前にやるべき事
例え免許が取得できたとしても、免許証に記載された条件に合った改造がされた車がなければ、免許証はただの紙切れにすぎません。
ウチは、長女が自動車学校に通い始めるタイミングで30プリウスを改造してもらえる業者さんのリサーチを開始しました。
ここでも偶然に私の実家近くに、福祉車両を専門に改造している業者さんがありました。
この業者さんと早速連絡を取り、三月初旬に初めて訪問、三月末には、スケジュールを決定しました。親身に相談にのって頂いたこの業者さん、おすすめです。具体的な店名はここでは載せませんが、ご希望があればご紹介します。
現時点では、申請が終了して、市役所からの決定通知書が届くのを待っている所です。
決定通知書が手元にないと改造に着手出来ないんですよね。
イロイロと大変ではありましたが、長女も無事ストレートで免許を取得でき、あとは車の改造のみ。
改造部品は既に工場に到着済みなので、取り付けで二日間、車を預ければ長女の活動範囲は大幅に拡がるでしょう。
親としては、心配事も増えますが、今まで行きたくても行けなかったトコややりたくてもやれなかった事がたくさんあったと思います。安全運転を心掛け、活動の幅を拡げる事が出来れば、この上ない喜びです。
30プリウスの改造が終了したら、またご報告したいと思います。
長文、大変に失礼しました。
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Posted at
2018/06/23 13:22:35
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