唐突ですが、SU-76鹵獲verです。
SU-76はラッチュバムと呼ばれた高初速の76mm砲を搭載したソビエトの自走砲でありますが、これを分捕ったドイツは砲の性能もいいもので、当然の如く使いまわしたんですわね。
この戦車、マケット社のキットが大昔に出ていたのですが、まぁマケット・クオリティだった訳で(汗)
ミニアート社が二年ほど前に前作T-70をベースに発売したのがこのキットです。
ミニアートも含めて東欧のキットは樹脂が脆いんですよね。粘り気が無いんで、まぁ切り出しの際に部品の折れる事悲惨極まりないです。
んで、値段は7k円位するもんで健全な青少年AFVモデラーは手を出さず、ヒネたヲッサンモデラーが財力に物を言わせて買う感じ(笑)
まずはプライマー色で全体を塗装。
さらに奥まった足回り付近にはトーンを落としたプライマー色を。
当然オープントップの車両はその前にインテリアの塗装を。
ここを手を抜くと、薄っぺらな印象になっちゃうので手を抜かず。
当然中で人が動いて塗装も擦れますから、そういう生活感の演出を忘れずに。
フェンダー等の薄い鋼板なんかは踏まれてベコった感じをリューターで掘り込んでみたり、それっぽくパテで作った布を置いてみたり、人の居た雰囲気の演出大事です。
(車体脇のシートは大失敗の典型ですが)
そして外装の塗装。私はガンプラで言う暗色立ち上げの越智塗りでした。ちとAFVの塗装法としては古臭い手法ですが、下手でも上手く見える効果的な手法ですね。極端にやり過ぎると上級者に笑われるのでエッジの残しは程ほどにします。
その上に迷彩の地色のデュンケルゲルプ、単色車両ならば少しグラデーションを付けますがここは迷彩パターン次第ですね。私はフィルタリングで面に表情をつける事で対処してました。
鹵獲車なので、当然地色はロシアングリーン、その上にドイツ軍は塗装をのせた筈。
って事で、チッピング(昔のガンプラで言う剥げチョロ)はデュンケルゲルプ色の剥げ→ロシアングリーン色の剥げ→色の境界のよく見られる白っぽい擦れ→プライマーレッド→チッピング色を只管筆で書き入れるのです。
フィルタリングは白・朱色・黄等の暖色の油絵の具を乗せて筆で広げてゆき、時にはブレンディングしながら日の当たる面の暖かな空気感を。
リベット・ボルト頭等の突起は、ウォッシングでモールドを際出させた上で、さらに影になる方向には筆で影をつけていきます。
油の垂れ、錆の赤水の流れ、煤、場合によっては泥水をエナメルや油絵の具で書き込み、ピグメントで埃・こびり付いた泥土を油絵の具の溶剤でのせてみたり。
ふと、戦車作りの事、まだ覚えてるかなと思って意味も無く書き出してみましたが結構忘れてるし(汗)
もう二年以上作って無いですしねぇ。塗装だけでも忘れてる事多いから、加工に関してはもった忘れてますね、コリャ。
車は車のセオリー、飛行機は飛行機のセオリー、船は船のセオリー、ガンプラはガンプラ、ジャンルが違うと意外と手法も違うんですよ、プラモデルって。
今思うと、とんでもなく手間掛けて作ってたんですよねぇ。
兎に角、人に上手いって言わせたくて頑張ってました。結果は中級の下って感じでしたけど(^_^;)
子供が大きくなって、再びエアブラシ使える環境になったらモデラーに復帰しようと思ってたけど無理かも。
思うんですよ。
プラモだろうが、車だろうがいい年しても楽しいものは楽しいと。
皆様、良い週末を(謎)
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ぷらも | 日記
Posted at
2010/12/15 23:14:45