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黒石ゴロヲのブログ一覧

2013年04月30日 イイね!

地獄変・偸盗/芥川龍之介

地獄変・偸盗/芥川龍之介私、高卒なんですけどね。
高校も普通な工業高校でしたから、正直受験勉強らしき事も殆どしなかったです。
当然、勉強を兼ねて本を読むなんて事も無かったです。
小説なんて中学の夏休みの宿題で読書感想文書くときのネタ程度に読むくらいなもんで。
なもんで、当然芥川龍之介なんて読もうとも思いませんでした(笑)

そんな男ですから、40越えてから文学らしい文学なんて読んじゃった日には子供の様に感動しちゃう訳です。

読みたくて読んだ地獄変、確かに良かったですわ。

仕える大殿に献上する地獄絵図を最高のモノとする為、燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ女を実際に見たいと訴える天才絵師。
大殿は、自分に使えていたその絵師の愛娘を牛車に縛り付け火にかける。
絵師はその姿を描き、誰もが見事と認める恐ろしい地獄絵を書き上げますが、自殺する。

単純に書くとそういう話です。読んだ事有る方も多いでしょうからご存知かもしれませんが。
絵師は自分の作品の為には弟子を鳥に突かせたりする変人ですし、大殿もこの娘をなんとかしちゃおうと思うようなアリガチなお殿様なのでアレなんですが、この娘が猿がなつくほどの良い子なので余計に可哀そうなんすわね。
勿論、テーマはこの絵師の芸術至上主義の悲劇なので、可哀そうね~気の毒ね~ってな話では無いんですけどね(汗)

あと、個人的にはこの本に収録されてる"藪の中"すね。
小説そのものより、この作品をベースに映画化した黒澤監督の羅生門思い出しただけなんすけどね。
見た事有ります?映画そのものも名作ですが、出演してる若い頃の京マチ子、超綺麗なんすよ(照)
白黒で眉剃ってるのに、惚れてしまいました(笑)
調べてみたら、雨月物語も京マチ子なんですね。雨月物語も泣けますよね~。

カワイイ女優さん繋がりで行くと先日たまたまTVで見た網走番外地の若い頃の大原麗子にも惚れました。

いやいや、そういう私の好みの話は置いといて、買ってよかった良い本でした♪
えりんぎさんみたく上手く本のブログ上げるのは俺にゃ無理な様ですが、そんな感じで(笑)
Posted at 2013/04/30 23:16:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | 本とか諸々 | 日記
2013年04月21日 イイね!

野火/大岡昇平

野火/大岡昇平本ネタ連発で誰も読んではくれないと知りつつも書くのは、私がマゾだからなのでしょう(笑)

んで、怖いもの・後味の悪いもの・イカレた話にどうも最近惹かれるんですよね。
いや、最近では無いかも(^_^;)

まぁゴロヲちゃん変態でしょ と思われてるとは思いますが否定はしません(爆)

そんな私が おぉおぉぉぉぉ と思った本がえりんぎさんに教えてもらった"野火"でゴザイマス。
昭和27年が初版ですから古いですよね。大映で映画にもなってたようで、戦争文学の代表作みたいです。

私は文章書くのが下手だから、この本のあらすじ書く気は無いですがレイテ島の敗残兵のお話でゴザイマス。
南方の負け戦の話ですから、そりゃもう悲惨です。
戦争は悲しい・平和であることの素晴らしさ。
愛する人を国元に残して、非業の死を遂げる とかそういう御大層な話じゃないのが、かえってスゴいのです。別にそういう話も私嫌いじゃないですけどね。

追い込まれて、食うものも無くて、島にゃ装備も補給も日本軍とは比較にならない米軍が居て、日本の兵隊さん達は足掻く気力すら無い。
国を思う。家族を思う。平和を願う。
そんな事すら考えられなくなった日本兵たちが生きる為にとった選択肢。

物語のクライマックスで、手榴弾で傷を負った主人公のセリフが凄いです。

    私の肉を私が食べるのは、明らかに私の自由であった。

私、この本寝床で読んでたんですが、心底ゾッとしました。

私は本好きでは無いので、文学というものは判りません。
司馬遼太郎とか吉川英治の歴史ものとか、SF・怪奇への興味からラヴクラフトとかポーとかは読みましたけど、恥ずかしながら文章の力がグっと心にキたのは恥ずかしながらこの"野火"が初めてでした。

やっぱ本っていいなぁと最近思う事多いので、嫁さんにお願いして本買って貰おうと思います。
エログロ漫画は無理でも、文学なら嫁さんも許してくれるっしょ(笑)








Posted at 2013/04/21 01:50:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | 本とか諸々 | 日記
2013年04月21日 イイね!

赤い蛇/日野日出志

赤い蛇/日野日出志んで、懲りずに買ったのが赤い蛇という本です。

主人公の少年は広大な敷地の大きな屋敷に住んでます。
鬱蒼とした森に囲まれた、全容すら把握できない旧い旧家。
普段使っている十数部屋以外へは青銅の鏡で廊下は遮られている。
物心ついた頃からこの家出たかったそうで。

そんな既に典型的なホラーな設定の家に、
ほほにデカいコブをぶら下げた爺ちゃん
枯れ木を集めて作った巣で、コケーって鳴きながら卵を温めてる婆さん
気味の悪い虫を大量に飼育して、これまた大量に買ってる鶏に食わせてイヒヒとか言ってる父親
毎日、爺ちゃんのコブを卵の白身でマッサージさせられてるのも実はまんざらでもなさそうな表情の母ちゃん
父親の飼育している気味の悪い虫を体に這わせて喜んでるねぇちゃん。


・・・・・・完璧です。イカレ家族です(笑)
んで少年は鏡で遮られた廊下の先に誘われて・・・・・・って話です。


んで、感想はと言うとやっぱり思ったほどは怖くは無いんですよね。

日野日出志を三冊読んで思った事は、やっぱり齢四十を越えると世に擦れちゃってるんだなと。
多分、想像力豊かな子供の頃読んでたら恐らくはトテモ怖いんだと思うんすよね。
だって婆ちゃん、いつの間にか体は鳥の雛の状態になってコケーって卵の殻から出てくんですよ。
しかも母ちゃんから生まれた異形の赤子に食われちゃうし(笑)
シュールと言えなくもないスンゴイ展開です(^_^;)

だけど、もうこういうの怖いって思えないお年頃なんだなと。
先日の地獄変も、この赤い蛇も昔のホラー漫画の王道なんだとは思うんですが

何ていうか深みが無い気がすんですよね。それと比較するとプロデビュー直後に書かれた蔵六の奇病・水の中ってのは主人公はグロテスクですが基本的に悲劇なんですよね。
喩としてどうかとは思いますが、地獄変・赤い蛇はホラー映画、蔵六の奇病・水の中はATGの映画っていう感じかなと(笑)

ということで、もう日野日出志はいいかなと思ったんですけど

たかだか三冊だけで日野日出志を語るんじゃねぇ!

と言われるのも嫌なので、近々悲劇路線の"毒虫小僧"、王道スプラッタの筈の"まだらの卵"の二冊買う事にしました。日野日出志は其処まででいいかなと。
暫く日野な世界に浸ったからか、楳図かずおも読みたくなってきた今日この頃でゴザイマシタ。
Posted at 2013/04/21 00:52:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | 本とか諸々 | 日記
2013年04月17日 イイね!

地獄変/日野日出志

地獄変/日野日出志蔵六の奇病を結構何度も読み直してるんですよ。
私が買った本には表題作以外に「水の中」「はつかねづみ」「百貫目」という話が収録されてたんですが水の中ってのがまたイイ感じの話なんですよ。
正直、子供の頃味わった恐怖を再びと思って買った本でしたが、別な意味で満足してたんす。
シンプルながらもなんとも物悲しい、いい話なんでゴザイマス。

しかしながら、下品な私としては

                            うわ   読まなきゃよかった(汗)

的なキモチワルイ話が読みたかった訳で。

という事で、今度は「地獄変」という作品買ってみましたです。
芥川龍之介の地獄変、読んだ事ないんですけどね。
日野日出志の地獄変も、絵描きの話です。
この絵描きの独白と言う内容なんですけどね。
まぁ予想通りの狂いっぷしなんでございます。
住んでる環境、家族、当然の如く当人もかなりのイカレ具合なんです。



しかしですね、どうもイマイチなんすよ。
描かれてる内容はどのページめくってもイカレてるのですが、駄目なんです。
なんか"整っちゃってる"というか、書かれた図象程には作品全体から狂気を感じないんです。

なんでも、日野日出志という人はこれ書いた時点で既にホラー漫画では第一人者だったのですが、キモチワルイ作品を書く変な漫画家を演じるのにとても疲れていたそうでして、この地獄変って作品をもって漫画家廃業するつもりだったそうで。
最後の作品だから悔いの無いようにと、一年かけてこの地獄変を書いたそうです。
日野日出志好きには大変評価の高い作品らしいです。

正直、俺はガッカリでした。
「野火」の終盤の三つ巴の殺し合いの狂気とか、「ゲンセンカン主人」のラストのコマの凄味とか、そういう"本物感"が無いんですよね。
多分、思うに本質的には日野日出志と言う人は真っ当な人なんだと思うんです。
真っ当な人が一年掛けて、狂気を演出して描いたら、こじんまりしちゃったと申しますか…
かと言って、蔵六の奇病のようなジワジワくる感動も無いですし。

という事で、私は色んな意味で地獄変はお勧めしません。
おかしいな~子供の頃よんだ「まだらの卵」とかは、心底怖くて気持ち悪かった筈なのに。
それとも、今の世の中の方が狂ったものが多くて感覚が麻痺してるだけなのか。

本家本元の芥川の地獄変読もうかな(^_^;)

と、懲りたように見せかけて、もう一冊日野日出志買ったので後日また。




Posted at 2013/04/17 23:34:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | 本とか諸々 | 日記
2013年04月05日 イイね!

蔵六の奇病/日野日出志

蔵六の奇病/日野日出志私、子供の頃から怖がりなんですけどね。
でも、興味は有ったりして。
まぁ子供の頃は皆、そんなもんなんでしょね。

東京12チャンネルの火曜日の映画枠のグロいホラー洋画で寝れなかったり。
悪魔のいけにえ、開始15分で怖くて布団に隠れたり(笑)
一方、昭和40年代位のなんとも奇妙な邦画みて、すごい微妙な感じでモヤモヤしたり。
坂東玉三郎の夜叉ヶ池とか長谷川一夫の地獄とか・・・・日本の特撮とか画質ってチープさが逆に怖かったり奇妙だったりすんですよね~。

昔はそゆのもTVで放送してましたです。
いやね、今のホラーとかスプラッタとかの方が全然リアルで強烈に不快感は有ると思うんですが、不快なだけで心に残らない気がするんですわね。
まぁ私も40越えて、オヤジ世代にありがちな"昔の方が良かった"的な錯覚なんでしょうけどね。

今、ふと思ったんですが俺が子供の頃に観た記憶が有るって事は、親父・母ちゃんも同じ放送見てた筈すよね。親父たちはそういう変な映画も最後まで見てたのかなぁ(^_^;)

ま、そんな子供だったし、仲のいい友達はもっと強者のホラー好きが二人居たりして色々話聞く訳です。
んで、友達がスゲェ気持ちの悪い漫画があるんだよと教えてくれましてね。
確か、メガゾーン23とかの創生期のOVAが出始めた頃で周りのアニメ好きが喜んでた頃だから、中学1年の頃だと思うんですが・・・
それが日野日出志の"まだらの卵"って漫画だったんすけどね。
話の内容は覚えてなかったんですけどね、強烈に気持ち悪かった記憶があるんですよ。
ハッキリ言って、当時の純真無垢な少年だったボクにはエロ本以上に読んではいけない類の代物にしか思えませんでした(爆)

んで、確か昨年位ですかね。
NHKで楳図かずおと日野日出志が一緒に出てる番組をたまたま目にしまして。
楳図かずおがホントにスゴイ漫画家であるのは周知の事実な訳ですが、そんな大家と対等の扱いでTVに共演してる日野日出志って何なの?とふと思いまして。
私にとっては日野日出志という人は表のメディアに堂々とは出てはいけない類の人としか思ってませんでしたしね(汗)

んで、調べてみるとこの人の代表作である"蔵六の奇病"という漫画が出てくるんですよね。
そういう訳で、とても読みたくなって古本買ってしまいました。

正直、子供の頃の記憶がよみがえって、今読んでもとても怖い代物だったらどうしようとおもったんですが・・・・・確かにグロいのですが全然読めましたです。

内容書くとちと気分を害する方もいると思うんで控えますが、
話の根底は怪物じみた外観に変化した蔵六よりも彼を村八分にし抹殺しようとする村社会の怖さ、
そんな蔵六を涙ながらに見殺しにすると腹を括る母親の悲しさと人間である事を辞めた蔵六の末路の悲哀ってな感じでして。
心の擦れた人でなければ素直に泣ける話です。いや、グロいんですけどね。

幸い、この本に収録されてる話は日野日出志の中でもソフトな奴ですので。
イカレポンチな日野日出志も方や存在するので、無暗に手を出さない方がいいと思いますが、日本の代表的な漫画家の作品に興味のある方は、毛嫌いせず読まれるのも良いかと思います。
つげ義春よりは話に素直に入れると思いますよ。

グロいけど(笑)

という事で、えりんぎさん曰くみんカラ上では犬も食わないと言われる本ネタでした(^_^;)




Posted at 2013/04/05 01:06:46 | コメント(4) | トラックバック(0) | 本とか諸々 | 日記

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