
私、子供の頃から怖がりなんですけどね。
でも、興味は有ったりして。
まぁ子供の頃は皆、そんなもんなんでしょね。
東京12チャンネルの火曜日の映画枠のグロいホラー洋画で寝れなかったり。
悪魔のいけにえ、開始15分で怖くて布団に隠れたり(笑)
一方、昭和40年代位のなんとも奇妙な邦画みて、すごい微妙な感じでモヤモヤしたり。
坂東玉三郎の夜叉ヶ池とか長谷川一夫の地獄とか・・・・日本の特撮とか画質ってチープさが逆に怖かったり奇妙だったりすんですよね~。
昔はそゆのもTVで放送してましたです。
いやね、今のホラーとかスプラッタとかの方が全然リアルで強烈に不快感は有ると思うんですが、不快なだけで心に残らない気がするんですわね。
まぁ私も40越えて、オヤジ世代にありがちな"昔の方が良かった"的な錯覚なんでしょうけどね。
今、ふと思ったんですが俺が子供の頃に観た記憶が有るって事は、親父・母ちゃんも同じ放送見てた筈すよね。親父たちはそういう変な映画も最後まで見てたのかなぁ(^_^;)
ま、そんな子供だったし、仲のいい友達はもっと強者のホラー好きが二人居たりして色々話聞く訳です。
んで、友達がスゲェ気持ちの悪い漫画があるんだよと教えてくれましてね。
確か、メガゾーン23とかの創生期のOVAが出始めた頃で周りのアニメ好きが喜んでた頃だから、中学1年の頃だと思うんですが・・・
それが日野日出志の"まだらの卵"って漫画だったんすけどね。
話の内容は覚えてなかったんですけどね、強烈に気持ち悪かった記憶があるんですよ。
ハッキリ言って、当時の純真無垢な少年だったボクにはエロ本以上に読んではいけない類の代物にしか思えませんでした(爆)
んで、確か昨年位ですかね。
NHKで楳図かずおと日野日出志が一緒に出てる番組をたまたま目にしまして。
楳図かずおがホントにスゴイ漫画家であるのは周知の事実な訳ですが、そんな大家と対等の扱いでTVに共演してる日野日出志って何なの?とふと思いまして。
私にとっては日野日出志という人は表のメディアに堂々とは出てはいけない類の人としか思ってませんでしたしね(汗)
んで、調べてみるとこの人の代表作である"蔵六の奇病"という漫画が出てくるんですよね。
そういう訳で、とても読みたくなって古本買ってしまいました。
正直、子供の頃の記憶がよみがえって、今読んでもとても怖い代物だったらどうしようとおもったんですが・・・・・確かにグロいのですが全然読めましたです。
内容書くとちと気分を害する方もいると思うんで控えますが、
話の根底は怪物じみた外観に変化した蔵六よりも彼を村八分にし抹殺しようとする村社会の怖さ、
そんな蔵六を涙ながらに見殺しにすると腹を括る母親の悲しさと人間である事を辞めた蔵六の末路の悲哀ってな感じでして。
心の擦れた人でなければ素直に泣ける話です。いや、グロいんですけどね。
幸い、この本に収録されてる話は日野日出志の中でもソフトな奴ですので。
イカレポンチな日野日出志も方や存在するので、無暗に手を出さない方がいいと思いますが、日本の代表的な漫画家の作品に興味のある方は、毛嫌いせず読まれるのも良いかと思います。
つげ義春よりは話に素直に入れると思いますよ。
グロいけど(笑)
という事で、えりんぎさん曰くみんカラ上では犬も食わないと言われる本ネタでした(^_^;)
Posted at 2013/04/05 01:06:46 | |
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