
年末から読んでた半藤一利の「ノモンハンの夏」という本です。
私、別に戦史にゃさほど興味も有りませんし、ノンポリですから正直戦前の話って知らないんですよね。
この本読もうと思った切欠は、九五式軽戦車(ハ号)の運用された戦闘で有名らしい第二次ノモンハン事件での戦車第四連隊による世界的に初の戦車による大規模夜襲作戦の記事をグランドパワー誌で読んだからなんですけどね。
ノモンハン事件ってのは関東軍の守る満州国・ソ連の守るモンゴル間の国境認識をめぐるトラブルな訳ですが、この本はその事件の背景を書いたものです。
ま、私はいい年して戦車が好きなもんで、この本も戦闘記録主体の本かなと思って買ったんですけどね(笑)
この本の内容は大本営作戦課と関東軍作戦課の断罪でした。
11月頃、NHKで渡辺謙主演の吉田茂のドラマ見てた人居ますかね?
あの中で自衛隊の前身である警察予備隊の発足の件で、主導権を握ろうとする旧軍軍人服部卓四郎という人が出てきたんすよね。なんかTVではお久しぶりな感じだった吉田栄作が演じてました。
公職追放で要職には就けない筈の旧軍高級軍人を警察予備隊を軍隊としたいGHQが裏で後押しするとい描かれ方だったもんで、どんな人だったんだろと印象に強く残ってたんです。
んで、この本読んで知ったのですが、このノモンハン事件を関東軍参謀としてミスリードした張本人がこの服部卓四郎とその部下辻政信という人でした。この辻という人は戦後に衆議院議員になってます。
天皇はこの事件の舞台となる不明瞭な国境地帯が発端で、対ソの紛争勃発を避けたいと臨んでいる。
大本営作戦課は、その天皇の意図を強く関東軍に支持すべきであったのに態度を曖昧に放置する。
件の二人がイニシアティブを握った関東軍作戦課は勝手な国境線解釈と統帥権軽視により、蒙古側に進行するが近代化したソビエト軍を軽視した為痛い目に会う。(第一次ノモンハン事件)
そして救いがたい事に、再び進行し損耗率30%を越える大打撃を食らい多くの犠牲者を出す。(第二次ノモンハン事件)
そしてこの事件を焚きつけた張本人二人は大本営作戦課に栄転、マレーやガダルカナル島の戦いで再び軍をミスリード、何千の犠牲を出したノモンハンとは比較とならない何十万の犠牲を出す一因となります。
この事件のソ連側の当事者ジューコフは日本陸軍を下級軍人は勇猛果敢と賞賛、しかし指導部は無能とスターリンに報告したそうで。
戦後史に詳しい方ならば既知の事なのでしょうけどねぇ。
そんな二人か戦後の歴史にも関わっている怖さ。根が単純な上に無学な私にゃショックな本でございました。
と、本の事書いて誤魔化しましたが今日もケイズ走りまして見事撃沈でございました(笑)
フロントのタイヤが昨日剥がれちゃったので、今日はフロントのみ595RS-Rにして走ったんですけどね。正直前が食わなきゃタイムなんて悪くなるだろと思ったんですが、46秒7は出ました。
減ったZⅡより多少山の有るフェデラルの方がイイって事なんすかね?
ま、旧軍の轍を踏まぬように作戦は現状認識を見誤らずに起てる様に致します(^_^;)
それにしてもえびちゃん、おめでとうございます♪
Posted at 2013/01/06 22:29:46 | |
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