
・・・でしたよね、80マークⅡ後期のキャッチコピー(^^;
てなわけで、近所のピアゴの駐車場で見かけたGX81後期マークⅡHT2.0グランデ。
ホイールキャップは付いていませんが、傷も無く程度は良さそうな個体です。
ボンネットに装着された紅葉マークが完全に色褪せているので、かなり前に装着した=かなりご高齢のドライバーが乗っていらっしゃるようです。
駐車場の枠の真ん中にきれいに駐車しているので、高齢とは言えこの方はまだまだ運転は大丈夫ですね(^^;
X8#系マークⅡは1988年登場。
大ヒットしたX7#系の後を受け、デザイン的にはキープコンセプトで登場しました。
先代に続きイメージカラーは白でしたが、先代と同じソリッドのスーパーホワイトではなく、従来と比べ純白度を増した新開発のパールホワイトをイメージカラーとしていました。
内装色も先代のマルーン内装からベージュ内装にイメージカラーをチェンジ(ちなみにマルーンも設定はされていました)。
さすがに大ヒット車らしく、通常では2世代続けてプラットフォームを使用するものが、X8#系は6気筒車のリアサスペンションを一新しており、先代のセミトレからダブルウィッシュボーンに変更していました。
ライバル日産勢のローレル/セフィーロ/スカイラインが同時期にリアサスをマルチリンクに変更していましたので、スペック上見劣りする事態は避けられました。
このマークⅡは歴代でも最もエンジンバリエーションに変更が多かった世代でして、登場時は
・1G-GZE 2000ccツインカム24スーパーチャージャー(グランデG)
・1G-GTE 2000ccツインカム24ツインターボ(GT)
・1G-GE 2000ccツインカム24EFI(グランデツインカム24)
・1G-FE 2000cc24バルブEFI(グランデ、LG)
・4S-Fi 1800cc16バルブCi(GR、GL、STD)
・2L-THE 2400ccディーゼルターボセラミクスパワー(GR、GLのAT)
・2L-TE 2400ccディーゼルターボ(GR、GLのMT)
・2L 2400ccディーゼル(GL、STD)
・3Y-PE 2000ccLPG(GL、STD)
の9機種。
これに1989年の一部改良で
・7M-GE 3000ccツインカム24EFI(3.0グランデG)
が追加。これで計10機種に。
そして1990年のマイナーチェンジで自動車税改定による3ナンバー車の税率引き下げにより
・1JZ-GE 2500ccツインカム24EFI(グランデG、グランデ)
・1JZ-GTE 2500ccツインカム24ツインターボ(GT)
が追加。また、廉価版直4エンジンにも動きがあり、
・4S-FE 1800cc16バルブEFI(GRサルーン、GR、GL、STD。4S-Fiから変更)
一方で以下のエンジンが廃止になります
・1G-GZE
・1G-GTE(以上2機種は2500ccの1JZシリーズに統合)
・2L-THE(MT・ATともに2L-TEに統合)
ということで、後期型のエンジンバリエーションは9機種。
シリーズ通算では何と13機種ものエンジンが設定されていると言うワイドバリエーションでしたが、これも毎月マークⅡだけで1万~2万台強、チェイサー・クレスタも合わせたシリーズ全体では3~4万台強もの台数を販売する超人気車種ゆえのことでした。
その他エレクトリックディスプレイメーターやスライドオープン式ヒーターコントロールパネル、サイドウィンドウワイパーにリモコン格納式リアヘッドレスト、クリアランスソナーに雨滴感知式オートワイパーなど、一部は今日にも続くハイテクデバイスがこれでもかと投入され、老若男女全てに人気のある車でした。
思うに水平基調のクリーンでスマートで伸びやかなデザインと、わかりやすい高級感、比較的手の届きやすい価格と言うのが人気だったのではないでしょうか。車を所有することにまだまだ夢のある時代でしたからね。
直系の現行マークXもクリーンでスマートで伸びやかなデザインにわかりやすい高級感、やはり手の届きやすい価格帯とまさにこの当時のマークⅡのポリシーを見事に引き継いでいて、若年層への人気が驚くほど高いのですが、昔ほどの台数が出ないのはやっぱり車への「夢」が無くなってしまったせいなんでしょうかねぇ・・・
Posted at 2010/04/14 00:24:08 | |
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